お盆期間中にご葬儀や火葬を執り行えるの?気を付ける点やご遺体の安置について
ご先祖様や故人様をお迎えする大切な時期である「お盆」。お盆の時期は日本では長期休暇になることが多いため、帰省をされる方も多いと思います。そんなお盆にもしご不幸があった場合、ご葬儀や火葬を執り行うことはできるのでしょうか。
この記事では、お盆期間中にご葬儀や火葬が執り行えるのかどうかをご説明します。
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お盆期間中にご葬儀は執り行えるのか
お盆の期間ですが、 「お盆期間はいつからいつまで?何を準備し、どう過ごす?」や 「お盆期間のお墓参りのタイミング、用意しておきたい持ち物とは?」でも取り上げたように、地域や宗派によって異なることはありますが、一般的には「旧暦(8月13日~16日)」もしくは「新暦(7月13日~16日)」となります。
それでは、お盆期間中にご葬儀や火葬は執り行えるのでしょうか。 結論から言えば、お盆の期間中であってもご葬儀や火葬は執り行えます。それというのも、ご葬儀や火葬が執り行えるのかは、火葬場が開いているかで判断するためです。
火葬場が休業となる日は、友引の日と年末年始が多く、お盆期間中は基本的に多くの火葬場が開いているため、お盆期間中にご葬儀や火葬を執り行えるのです。
お盆期間中のご葬儀や火葬において気を付けることとは?
お盆期間中にご葬儀や火葬を執り行うことができるのは分かりましたが、その場合に気を付けなくてはいけないことが2つあります。以下でそれぞれについてまとめましたので、見ていきましょう。
(1)お盆はお寺が大変に忙しい時期
まず、何といってもお盆の期間はお寺が大変忙しいことです。お盆の時期のお寺と司式者はお盆の法要・法事を執り行い、檀家の各屋を回るなどしており1年のうちで最も忙しい期間と言っても過言ではありません。したがって、司式者の予定をお伺いしてご葬儀の読経をお願いしようにも、お盆の期間は既に司式者の予定が埋まってしまっており、時間が取れない可能性があるのです。
日本におけるご葬儀はそのほとんどが仏式で執り行われますが、仏式のご葬儀は司式者による読経がなければ、ご葬儀成り立たなくなってしまいます。お盆にご葬儀を執り行いたいとしても、司式者の都合がつき辛いことは特に注意が必要です。また、こうした場合はお寺から「ご葬儀の日時をずらしてもらえないか」という提案があることを、念頭に置いておきましょう。
(2)お盆はご会葬者が駆け付けにくい
また、お盆の時期のご葬儀や火葬は、ご会葬者が集まりにくい点も忘れてはいけません。
お盆と言えば帰省ラッシュやUターンラッシュ、海外旅行をされる方の空港での出国ラッシュを思い浮かべるように、この時期は皆さんお盆休みを利用して帰省や旅行など、普段とは違う特別の予定を入れている方も多いものです。こうしたお盆の時期にご葬儀や火葬を執り行うとなると、ご会葬者に様々な負担をかけることが想定されます。
前もって旅行や帰省などの予定を入れられていた方は変更の手配をしなければなりませんし、ご会葬したくてもできない方も出てくるかもしれません。遠方に住んでいるためにご葬儀会場まで駆け付けようにも、帰省ラッシュやUターンラッシュに巻き込まれてしまい、ご葬儀に間に合わない、そもそも飛行機や新幹線のチケットが取れなかったという事態も起こるかもしれません。
ご遺体をお盆期間後まで安置する場合
お盆期間中にご葬儀や火葬を執り行う場合、「葬儀会場や火葬場をおさえなくてはいけないこと」「ご会葬者や司式者のスケジュールをおさえなくてはいけないこと」の2点が解決できて初めて執り行えます。
そのため、お盆期間中にご葬儀や火葬を執り行いたい場合は、ご家族やご親族とよく話し合った上で、場合によっては、日程をずらすことも視野に入れる必要があるということも踏まえて話をしましょう。
そして特に重要なのが、どこにご遺体を安置するかということです。自宅にご遺体を安置する場合にはエアコンとドライアイスを併用することで室温を低くしなくてはいけません。もし、ご遺体の安置期間が長引くのが予想できる場合は、葬儀社に相談をして、葬儀社が所有している霊安施設を利用するようにしましょう。保冷設備が整っている葬儀社の霊安室であれば、ご遺体を安心して安置できます。
間違えのない葬儀社の選び方や注意点をはじめ、さまざまな葬儀の知識・マナーを分かりやすくお伝えします。