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知っておきたい家族葬

葬祭ディレクターとはどういう資格?仕事内容や受験のための条件とは?


葬祭ディレクターとはどういう資格?仕事内容や受験のための条件とは?

「葬祭ディレクター」という資格をご存知でしょうか? 「葬祭ディレクター」とは、ご遺族との打ち合わせからご葬儀後のアフタフォローまでを取り仕切り、ご葬儀に関する知識や技能を証明する、いわばご葬儀のスペシャリストになります。

この記事では、大切なご家族のご葬儀を執り行うにあたってお願いしたい「葬祭ディレクター」に関してご説明します。

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葬祭ディレクターとは?

葬祭ディレクターとは、厚生労働省が認定している資格制度で、ご葬儀についての知識や技能を示すと同時に、ご葬儀のスペシャリストである証明でもあります。葬祭ディレクターは国家資格ではありませんが、試験を受けるためには実務経験が必要になるため、そう簡単に取得できる資格ではありません。

葬祭ディレクターには、「2級葬祭ディレクター」と「1級葬祭ディレクター」とがあります。2級葬祭ディレクターが「個人葬に関する知識・技能を有していること」を、1級葬祭ディレクターが「個人葬から社葬までの全てのご葬儀に関する知識・技能を有していること」を証明しています。

葬祭ディレクターの仕事について

ご葬儀で行うことが多岐にわたるために、葬祭ディレクターが担う仕事も多岐にわたります。以下の内容は、葬祭ディレクターの大まかな仕事内容になります。

  • 事前相談の受付
  • ご遺体の搬送と安置の手配
  • ご遺族との打ち合わせ
  • 見積もり金額算出
  • 宗教宗派の確認
  • 司式者との打ち合わせ
  • 火葬場などの各種日程の調整
  • 会場設営指示と必要資材の調達
  • 生花や遺影写真の手配
  • 料理や飲み物、返礼品の確認、発注
  • お通夜式とご葬儀・告別式の司会進行
  • 四十九日法要・香典返しの手配
  • 仏壇や墓地に関するアドバイス

受験資格はどうなっているのか?

葬祭ディレクター資格の取得には、「葬祭ディレクター技能審査協会」が実施している審査を受けなければいけません。なお、受験資格や審査内容に関しては以下となっています(2021年1月現在)。

受験資格 審査内容
1級葬祭ディレクター 葬祭実務経験を5年以上有する者、または2級合格後2年以上葬祭実務経験を有する者 全ての葬儀における相談・会場設営・式典運営などの葬祭サービスの詳細な知識と技能に関する学科試験と実技試験、実技筆記
2級葬祭ディレクター 葬祭実務経験を2年以上有する者 個人葬における相談・会場設営・式典運営などの葬祭サービスの一般的な知識と技能に関する学科試験と実技試験、実技筆記

※図表は、葬祭ディレクター技能審査「受験要項」(http://www.sousai-director.jp/)を基に編集部にて作成。

なお、審査内容は、「学科試験」「実技試験」「実技筆記」の3つに分けられています。

・学科試験

ご葬儀に関する知識だけでなく、一般常識・宗教・法律・公衆衛生など幅広く出題されます。

・実技試験

式場設営の基本となる設営技術を審査する『幕張(まくはり)』、司会進行や言い回しを審査する『司会』、ご遺族のご意見やお気持ちを汲み取るなどのご葬儀に関する応接能力を審査する『接遇』があります。

・実技筆記

葬祭ディレクターとして実践面における理解がなされているかを筆記で審査します。

これまで見てきたように、葬祭ディレクターの資格を取得するための審査内容は多岐にわたるほか、1級の資格を受験するまでには実務経験5年以上が必要になります。

葬祭ディレクターの合格率が1級で約5割、2級で約6割といわれておりますので、「実務経験を5年以上有する人たちでも半数近くは合格できない」とすると、葬祭ディレクターが難易度が高い資格であるだけでなく、1級葬祭ディレクターの資格を有しているスタッフは知識面でも経験面でもご遺族の希望を十二分に応えることができる人物だということがお分かりになるかと思います。

記事の制作・編集家族葬コラム編集部
インターネット葬儀社が一般的になり、さまざまなトラブルが起こる昨今。
間違えのない葬儀社の選び方や注意点をはじめ、さまざまな葬儀の知識・マナーを分かりやすくお伝えします。

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