ご葬儀に供花をお贈りするにはどうすればいい?お送りする際に注意することとは?
ご葬儀の際に故人様に供える花のことを「供花(きょうか)」と言います。ご親族や故人様と親しくされていた方などの故人様と深い縁がある方が贈ったり、何らかの事情でご葬儀に参列できない方が弔意を伝えるために贈ることがあります。
この記事では、供花を手配する際の方法や守らなければいけないマナーなどについてご説明します。
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供花とは?
供花(きょうか)は、故人様の死に対して弔意を表すためにお贈りする花のことを指します。故人様の霊を慰めるほか、葬儀式場を飾る意味合いもあります。
供花をお贈りする方に関しては、一般的に以下の方々とされています。
(1)親族
親族の方が供花をお贈りする場合は、個人名や連名で贈ったり、共同で「兄弟一同」「親族一同」などの名札を掲げてお贈りします。
(2)ご友人
ご友人たちが供花をお贈りする場合は、個人名や連名で贈ったり、共同で「友人一同」として贈るなど、様々な贈り方があります。
(3)仕事上の関係者
故人様と仕事で関りがあった方が供花を贈る場合は、会社名や会社の代表名で贈ります。
なお、上記以外にも様々な事情からご葬儀に参列できない場合に、参列の代わりに供花をお贈りすることができます。
供花としてふさわしい花とは?
供花としてふさわしい花は地域や宗教・宗派によって異なりますが、基本的に「白い色の花」や「淡いピンクやブルーなどの色合いの花」を贈ります。ただし、最近では好きだった花や故人様の生前の希望を叶える花が選ばれるようになってもきました。
なお、各宗教別に見ると、次のような花を供花に選ぶとよいと言われています。
・仏式の際の供花
仏式のご葬儀の際は、菊・百合・胡蝶蘭やカーネーションの花を贈ります。
・神式の際の供花
神式のご葬儀の際は、仏式で贈られる菊・百合などが用いられますが、特に白い菊がよく贈られます。神式のご葬儀では本来、榊(さかき)が贈られていましたが、最近では喪主が榊を、他の方は花を供えるという形式が一般的になっています。
・キリスト教式の際の供花
キリスト教式のご葬儀の際は、百合やカーネーション、小菊がよく贈られますが、生花で名札はつけません。
供花はどうやって手配するの?
供花を手配する方法は、「葬儀社」「花屋」「インターネット」の3つの方法があります。
葬儀社に依頼する
供花の手配は、供花をお贈りする方のご葬儀を担当している葬儀社に依頼するのが主流になります。ご葬儀を担当している葬儀社であれば、ご葬儀の雰囲気を損ねず、ふさわしい供花を選んでもらえます。
もし担当している葬儀社が分からないようであれば、まず会場を調べます。会場が判明したら、日程と喪主のお名前を伝えて担当する葬儀社を教えてもらいましょう。
花屋に依頼する
供花の手配を花屋に依頼することもできます。ただし、お店によっては神式のご葬儀やキリスト教式のご葬儀で使用するアレンジの取り扱いがないこともありますので、注意が必要です。
インターネットで注文する
最近ではインターネットでも供花の注文ができるようになりました。しかし、時期によっては流通の状況が変わって価格の相場が変動しやすく、写真とイメージが異なることも多々ありますので、注意しましょう。
供花をお贈りする際に注意すべき4点
ご葬儀の準備や手続きなどにおわれてお忙しい状況の中でご遺族は供花を受け取りことになります。そのため、供花を贈るタイミングや守るべきマナーに注意した上で供花を手配しなくてはいけません。以下で、供花をお贈りする際に注意するべき4点をまとめましたので、ご参照ください。
(1)式に間に合うように手配する
供花は、お通夜式やご葬儀・告別式当日に間に合うように手配しましょう。お通夜式には当日の午前中、ご葬儀・告別式には前日までに届くようにします。どうしても、当日間に合わない場合は、ご自宅に贈り後飾り祭壇に供えてもらうのもよいでしょう。
(2)供花を辞退しているご葬儀には贈らない
ご葬儀の案内で香典や供花・供物を辞退しますとの旨があった際には、故人様やご遺族の意思を尊重して贈らないようにしましょう。
(3)季節によって取り扱える品種が変わる
生花の場合、季節によって取り扱える花が変わったり、流通状況によっては希望する花がない場合もあります。
(4)供花を断られる可能性も
ご葬儀会場の広さによっては、飾る場所を確保できないため大きな供花は断られる可能性があります。また、担当する葬儀社によっては、当該葬儀社以外の供花の持ち込みができないことがありますので、事前に葬儀会社へ確認しておくとよいでしょう。
間違えのない葬儀社の選び方や注意点をはじめ、さまざまな葬儀の知識・マナーを分かりやすくお伝えします。