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喪中はがきを受け取ったら返信しなければいけないの?返信する際の注意点や文例をご紹介


喪中はがきを受け取ったら返信しなければいけないの?返信する際の注意点や文例をご紹介

年賀はがきの準備を始めようと思ったとき、ご不幸があった方から「喪中はがき」が届くこともあるでしょう。このとき、その届いた喪中はがきに対し、「返信する必要はあるの?」と悩む方も少なくありません。また、もし返信するのであれば、具体的にどのようなことを書けば良いのでしょうか。

この記事では、年末が近づくと届く「喪中はがき」の返信方法について、詳しくご説明します。

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そもそも喪中はがきとは?

喪中はがきは、端的にいえば「年賀はがきの代わりとなる挨拶状」になります。年賀はがきも喪中はがきも、挨拶状という点では同じです。しかし、年賀はがきは新年を祝うために送るという特徴があります。

年内にご家族やご親族を亡くした場合、新年を祝うような気持ちになれないのは当然のことです。そのようなとき、年賀はがきよりも一足早い12月に、新年の挨拶を控えることをお伝えするのが「喪中はがき」になります。

喪中はがきへの返信は必要?

お手紙や年賀状を受け取ったときには返事をするのがマナーです。しかし、喪中はがきの場合は無理に返事を出す必要はありません。

なお、喪中はがきには「返事を出してはいけない」という決まりもないため、故人様やご遺族との関係性によっては返信をする方もいらっしゃいます。お悔やみの気持ちを伝えたいのであれば、後述する「寒中見舞い」や「喪中見舞い」を送ると良いでしょう。

喪中はがきを受け取ったらどのように返信すればいい?

喪中はがきを受け取った際、必ず返信しなければいけないという決まりはありません。喪中はがきは「新年の挨拶を控えることをお伝えする」という意思表示であり、特に喪中はがきを受け取る側に何かを求めるものではないからです。

しかし、故人様やご遺族の気持ちに寄り添いたいと考え、喪中はがきに対して返事を出したいという方もいらっしゃるでしょう。以下では、喪中はがきへの返信方法を3つご紹介します。

寒中見舞い

喪中はがきへの返信方法の中で、最も一般的となっているのが「寒中見舞い(かんちゅうみまい)」になります。もともとは暑中見舞いのような季節にお送りする挨拶状でした。しかし、最近では「喪中の方への挨拶状」として使われるようになりました。

喪中はがきへの返事として送る寒中見舞いでは、ご遺族の気持ちに配慮し、追悼の意などを込めた文章を送ると良いでしょう。なお、のちほど寒中見舞いの文例をご紹介しますので、そちらも併せてご覧ください。

喪中見舞い

「喪中見舞い(もちゅうみまい)」とは、ご連絡いただいたご不幸へのお悔やみをお伝えする方法です。比較的新しい風習で、主な特徴としては「お線香や香典なども送ることができる」「送る時期に決まりがない」という点が挙げられます。

なお、寒中見舞いは松の内(正月の門松が立っている期間)を過ぎてから送るのがマナーです。一方で、喪中見舞いは年内に送ることができるので、すぐに返事を出したい場合は喪中見舞いを送るようにしましょう。

年始状

「年始状(ねんしじょう)」は、もともと地震や台風などで被災された方に送るものでした。しかし、東日本大震災以降、年始状は喪中はがきの返信方法としてよく使われるようになっています。

字面から年賀状(年賀はがき)とよく間違われることが多いです。しかし年始状は、年賀状で使われる「謹賀新年」や「寿」などの賀詞(がし)を使用しないので、喪中の方に対しても送れます。

また、年賀はがきには新年をお祝いする「年賀」という言葉が入っているため、年始状では普通の郵便はがきを使うのが一般的です。上記に加えて、先方が喪中期間であることを配慮し、おめでたい印象を与えないよう落ち着いたデザインのものを選ぶと良いでしょう。

喪中はがきへの返信をするタイミングについて

喪中はがきへの返信方法で悩んでしまう方も多いでしょう。しかし、選択する返信方法によっては受け取ってすぐに返信しなければならないため注意が必要です。返事を出す適切なタイミングは返信方法の種類によって異なるので、必ず確認しておきましょう。

寒中見舞いのタイミング

寒中見舞いは松の内以降から立春の間、つまり1月8日~2月上旬に届くように出すのがマナーとされています。そもそも寒中見舞いは、寒さが厳しい季節に相手の健康を気遣う便りですので、気温が低くなる時期に送るのがふさわしいといわれているのです。

松の内以降から立春まではおおよそ1ヶ月の期間があるため、忘れずに出しておくようにしましょう。もし立春を過ぎてしまった場合は、寒中見舞いの代わりとして「余寒見舞い(よかんみまい)」を送っても問題はありません。

なお、余寒見舞いは立春(2月4日頃)を過ぎてから出す挨拶状です。特にルールはないものの、立春後の寒さを気遣う便りであることから、2月中に投稿するのが好ましいとされています。

喪中見舞いのタイミング

喪中見舞いは、喪中はがきを受け取ったらすぐに返信をするのが良いとされています。喪中見舞いはお悔やみの気持ちを伝えることが目的ですので、遅くとも年が明ける前には送りたいところです。

また、死亡通知はがきなどで故人様が亡くなられた直後に訃報を知った場合は、お悔やみ状と香典の2つを送りしましょう。一般的に、喪中見舞いとして送る香典やお供え物は3,000〜5,000円が相場といわれています。

ただし、上記はあくまで目安です。喪中見舞いを受け取る側の負担とならないよう、節度を持って金額を決めるようにしてください。

年始状のタイミング

年賀状(年賀はがき)と同様に、年始状も年の初めに届くように出すのがマナーです。年始状は、お祝いの言葉を控えて送る年始の挨拶状ですので、年の初めに届くように送るのが好ましいでしょう。

しかし、あまりにも早い時期に投函してしまうと、松の内より早いタイミングで先方に届いてしまいます。そのため、事前に郵便局のホームページなどから、配達にかかる日数を確認しておくと安心です。

喪中はがきへの返信を書く際に注意すること

受け取った喪中はがきに返信をする際は、返信をするタイミングのほかにもいくつか気をつける点があります。以下で詳しく見ていきましょう。

はがきや切手に関して

返信の際のはがきに関しては、切手にあたる部分が「胡蝶蘭」になっているものを使います。なお、弔事用として使用されている切手はマナー違反になりますので、普通切手を使います。

はがきのデザインは「新年を祝うデザイン」や「おめでたいデザイン」「干支がプリントされたデザイン」は不適切となりますので注意しましょう。

内容に関して

喪中はがきに返信する際に使ってはいけない言葉に「忌み言葉」があります。忌み言葉とは、「死に対する直接的な言葉」や「重ね言葉」を指し、不幸を繰り返す・不幸が重なることを連想させてしまうので注意しましょう。

<忌み言葉の例>

重ね言葉
重ね重ね(かさねがさね)/益々(ますます)/度々(たびたび)/重々(じゅうじゅう)/次々(つぎつぎ)/再三(さいさん)/いよいよ/くれぐれも/かえすがえす など
繰り返しが連想されることば
続く/引き続き/再び/再々/次に/なお/また/追って/追いかける など
直接的な表現
死亡/逝去/死ぬ/生きる/存命中/自殺 など
不吉な表現
浮かばれない/大変なことになる/消える など
宗教・宗派で使っていけない言葉は避ける
●神式やキリスト教式の場合・・・成仏/供養/往生などの仏式の表現
●浄土真宗の場合・・・霊前/冥福など

また、喪中はがきに返信する際の文章中には句読点は使いません。それ以外にも漢数字を使う、拝啓や敬具などの頭語・結語は使わないなどのマナーもあります。

喪中はがきに返信する際の文例

ここまでの内容で、喪中はがきの返信に関するマナーについては把握できたかと思います。では、実際にどのような文章を送れば良いのでしょうか。

以下では、寒中見舞い・喪中見舞い・年始状の3つの項目に分けて、喪中はがきに返信する際の文例をご紹介します。

寒中見舞いの文例

喪中はがきへの返信として寒中見舞いを送る場合は、以下のようにして先方への心遣いを表しましょう。

寒中お見舞い申し上げます

ご服喪中と存じ 年始のご挨拶はご遠慮させていただきました

◯◯様がご逝去されてから ご家族の皆様にはお寂しい毎日をお過ごしのこととお察しいたします

遅ればせながら 謹んでご冥福をお祈りいたします

皆様どうぞお体を大切にお過ごしください

通常の寒中見舞いでは、季節の挨拶をはじめ、先方の安否を尋ねる言葉や自身の近況を伝える言葉などを送ります。しかし、喪中の方へ送る場合は配慮がより求められるため、追悼の意を込めた文章や、ご遺族の気持ちに寄り添う言葉を記すと良いでしょう。

喪中見舞いの文例

喪中見舞いはご不幸へのお悔やみを伝えるものですので、ご遺族の気持ちに配慮した言葉選びが求められます。

このたびは ご丁寧なご挨拶状をいただきありがとうございました

おはがきをいただくまで◯◯様のご逝去を知らずに 大変恐縮しております

ご親族の皆様並びにご家族の皆様にもお悔やみのご挨拶が遅れてしまい 誠に申し訳ありませんでした

◯◯様のご冥福を心よりお祈り申し上げます

新年はご服喪中によりご挨拶を控えさせていただきます

書中ではございますが お悔やみ申し上げます

喪中見舞いの冒頭では、一般的に喪中はがきをいただいたお礼を述べるのが基本です。感謝の言葉に続いて、挨拶が遅れてしまったお詫びの言葉やお悔やみの言葉を伝えれば、心遣いを感じられる内容になるでしょう。

年始状の文例

喪中の方へ年始状を送る場合は、お祝いの言葉を避けながら先方を気遣う言葉を記すようにします。

謹んで年頭のご挨拶を申し上げます

故人のご冥福を心よりお祈り申し上げるとともに 新年が穏やかな年でありますよう 心からお祈り申し上げます

本年もどうぞよろしくお願いいたします

年始状では賀詞を使用しないため、「謹んで年頭のご挨拶を申し上げます」「新年のご挨拶を申し上げます」などの挨拶文を添えるのが一般的です。また、添え書きの内容については、年賀状と特に変わりありません。喪中の方へ年始状を送る際は、故人様への祈りやご遺族を思いやる気持ちが伝わるような言葉を添えましょう。

まとめ

喪中はがきを受け取った場合、返信をしなくてもマナー違反にはなりません。故人様やご遺族と親密な関係にあり、喪中はがきへの返事を出したい場合は寒中見舞いや喪中見舞い、年始状を送りましょう。

なお、返信方法によって適切なタイミングや記載する内容は異なります。本記事を参考に、最低限のマナーは守るよう心がけましょう。

記事の制作・編集家族葬コラム編集部
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