ご葬儀後に行う「挨拶回り」とは?挨拶回りを行うタイミングやマナーをご紹介
ご遺族はご葬儀を執り行った後、故人様が生前お世話になっていた方々に挨拶に伺うことになります。しかし、ご葬儀後に行う挨拶回りは、いつ行い、何をしたらよいのか分からない方も多いと思います。
この記事では、挨拶回りで行うことやマナー、挨拶の例文などをご説明します。
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ご葬儀後に行う「挨拶回り」とは
ご葬儀では、たくさんの方々のお世話になります。それに対する感謝の気持ちを、喪主自らがご葬儀を執り行った後に挨拶に伺ってお礼をしたり、お礼の品をお渡しすることで表しますが、これを「挨拶回り」と呼びます。 一般的にご葬儀後に挨拶回りを行う方は、以下の方々に分けられます。
- 司式者(導師、神職、神父または牧師)
- 弔辞をいただいた方
- ご葬儀の世話役
- 葬儀委員長
- ご葬儀を手伝っていただいた方
- 故人様の恩人
- 故人様の上司や同僚
挨拶回りを行うタイミング
ご葬儀後の挨拶回りは翌日に行うのがベストですが、ご葬儀後も様々な手続きや手配でお忙しいため、挨拶回りは遅くとも初七日までには行うようにしましょう。今後のご縁を大切にするという面からも、できる限り早い段階で挨拶回りを行うようにしましょう。
なお、遠方にお住まいであったり予定が合わないなどの理由から挨拶回りを行うのが難しい場合や供物・供花・弔電などを贈ってくださった方の場合は、「お礼状」を出す形で問題ありません。また、ご葬儀で香典をいただいた方には、「会葬礼状」をお渡ししているため、改めてのご挨拶を行わなくても問題ありません。
挨拶回りのマナー
ご葬儀後に行う挨拶回りでは、一般的に2名(喪主とご遺族のどなたか)で行います。なお、喪主の方が未成年であったり高齢者であったりして挨拶回りが難しい場合は、代役として遺族代表などが出向きましょう。
挨拶回りを行う際は、事前に先方に連絡を入れて、先方の予定に合わせるようにしましょう。先方の予定を聞かないで伺うのはマナー違反になりますので、突然訪ねることはやめましょう。
また、ご葬儀後の挨拶回りのマナーは、それぞれの相手によって、若干異なる点があります。以下でそれぞれの注意点をまとめましたので、ご参考にしてください。
司式者(導師、神職、神父または牧師)
ご葬儀の際にお世話になった司式者へのお礼は、地域によって様々ですが、ご葬儀・告別式の当日(開式前)に行われることが多いようです。あらためてご葬儀・告別式の翌日に出向き、お礼と挨拶を兼ねることもあります。
弔辞をいただいた方やご葬儀の世話役、葬儀委員長
ご葬儀の間にお礼の言葉を述べられているでしょうが、改めて感謝の気持ちをお伝えしましょう。ご葬儀の世話役や葬儀委員長にはお礼の品を持参することもあります。
ご葬儀を手伝っていただいた方
受付や会計など、ご葬儀のお手伝いをしてくださった方にも丁重なお礼をしましょう。手土産を持参し、感謝の気持ちをお伝えしましょう。なお、地域によっては、謝礼を渡したり、食事を提供したりすることもあるようです。
故人様の恩人
故人様が生前特にお世話になった方へも挨拶回りを行います。手土産は必要ないとされておりますが、持参しても問題ありません。
故人様の上司や同僚
故人様が在職であった場合は、勤務先に伺い、故人様が使用していた机やロッカーなどの整理や掃除をしましょう。手土産に関しては、四十九日法要の後に香典返しやお礼の品をお送りするので、持参する必要はありません。
挨拶回りの服装
挨拶回りを行う際の服装は、地味目の平服で大丈夫です。また、靴や鞄、アクセサリーなどに関しては、光沢のあるものや派手なものは避けましょう。
お勤めされている会社への挨拶回り
ご自身のご家族のご葬儀に会社の方がご会葬してくださった場合、出社後にご葬儀の時にしっかりと挨拶ができなかったことに対するお詫びとご会葬してくださったことに対するお礼をしましょう。挨拶をする順番としては、直属の上司から始まり、所属部署の方々にします。また、香典を包んでいただいた方にも忘れずにお礼をしましょう。
間違えのない葬儀社の選び方や注意点をはじめ、さまざまな葬儀の知識・マナーを分かりやすくお伝えします。