真夏のご葬儀の服装はどうすればいい？男女子ども別の服装マナー

夏場のご葬儀での服装はどうすればいいの？

夏場のご葬儀でもしっかりジャケットを着用しなければいけません。しかし、気温や湿度の高い時期に生地が厚手で裏地もしっかりついている冬用の喪服では汗をかくだけではなく体調を崩してしまうことも考えられます。

一般的に販売されている喪服は、春・秋・冬に着用するスリーシーズンものとなっており、男女共に、冬に着用しても問題ないように上質な造りとなっています。そのため、暑い夏場にスリーシーズン用の喪服を着用するとかなり暑さを感じます。

そこで用意をしておきたいのが、夏用の喪服です。

夏用の喪服は、生地が厚手で裏地もしっかりついている冬用の喪服と異なり、薄手の生地でできており裏地もついていないため非常に風通しがよくなっております。

夏場のご葬儀での服装マナー

真夏のご葬儀には、夏用の喪服があるとよいということが分かりましたが、どのような服装でご葬儀に参列すればよいのでしょうか。男女、そしてお子さんの場合のそれぞれの服装について見ていきましょう。

男性の場合

男性の服装は、暑い夏の時期のご葬儀であっても上下黒のダークスーツ、白いワイシャツ、黒いネクタイ、黒い靴という喪服のスタイルは変わりません。そのため、温度の調整は喪服の生地や裏地のあるなし、シャツの素材のみになります。

夏用の喪服を選ぶ際は、薄く風通しの良い生地のものを選んでおくことで、真夏のご葬儀などでも快適に過ごすことができます。最近では、そのまま洗えるタイプの夏用の喪服もありますので、クリーニングに出す手間も省けます。

また、真夏の屋外であっても基本的にジャケットを脱ぐことはありませんが、司会者から「どうぞ上着はお脱ぎください」という案内があった場合はジャケットを脱いでも問題なりません。なお、ご葬儀会場への移動中やご葬儀の終了後には、喪服のジャケットを脱いでも失礼にあたりません。

その他にも、熱中症予防として保冷剤をハンカチで包んで身に着けたり、こまめに水分補給するなどするとよいでしょう。

女性の場合

女性の場合は、男性と異なりアンサンブルやワンピースなどの選択肢があります。しかし、肌の露出を控えたワンピースやジャケットを着用する必要があるため、暑さ対策が必要になります。

女性が夏用の喪服を選ぶ際は、背中の裏地がない背抜きのジャケットや裏地のないジャケットなどがよいでしょう。また、喪服用のワンピースでも大丈夫ですが、肌の露出が多いノースリーブタイプは控えましょう。なお、男性と同様に女性にもそのまま洗えるタイプの夏用の喪服もありますので、自宅で洗えるものを選んだ方が清潔さを保てるのでおすすめです。

足元は黒のデザインがシンプルなパンプスと黒色の薄手のストッキングを選ぶようにします。夏だからと、素足にミュールやサンダルでご葬儀に参列するのはマナー違反になりますので注意しましょう。

また、基本的にご葬儀はエアコンが効いた会場で行われるため、エアコン冷え過ぎが厳しい方は、ひざ掛けや何か羽織るものなどを用意しておくと安心です。

子どもの場合

子どもがご葬儀に参列する際の一般的な服装は、制服になります。そのため、幼稚園や学校の制服がある場合は、夏用の制服で参列しましょう。制服がない場合は、薄手の黒・紺・グレーのスラックスやワンピースなどの落ち着いた色味で通気性のよい服装にしましょう。