ご葬儀・告別式に遅刻してしまう時の対応とは?香典はどうすればよいの?
ご葬儀・告別式への遅刻はできるだけ避けなければいけませんが、やむを得ない事情からご葬儀・告別式に遅刻してしまうこともあります。そのような場合はどうすればよいのでしょうか。すぐにご遺族に連絡を入れた方がよいのでしょうか。
この記事では、やむを得ない事情からご葬儀・告別式に遅刻することが分かった際の対応についてご説明します。
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基本的に遅刻は厳禁
お通夜式の場合は、ご遺族としても急な連絡ということもありますので、ご理解をしていただけるとことと思います。しかし、ご葬儀・告別式の場合は、事前に開式時間を知らされているだけでなく、式自体が定刻に開始されることや出棺してしまうと故人様にお会いできないといった理由から遅刻は厳禁となります。
しかし、会社や交通事情、遠方に住んでいるなどの事情からご葬儀・告別式に遅刻してしまうこともあります。この場合に大切なのが、遅刻することが分かった後の対応です。
ご葬儀・告別式に間に合わないことが分かったら
ご葬儀・告別式に間に合わないことが分かった時点で、まず葬儀会場に連絡を入れます。ここで重要なのは、喪主やご遺族に直接連絡を入れないことです。ご葬儀・告別式の当日は、喪主やご遺族は葬儀社の担当者との打ち合わせやご会葬者への対応で大変取り込んでいるためです。喪主やご遺族ではなく葬儀会場に連絡することで、葬儀会場のスタッフや受付のからあなたが遅刻する旨をご遺族や喪主に伝えてくれます。
遅刻する度合いによって変わる対応について
ご葬儀・告別式に間に合わないことが分かった時点の対応として、葬儀会場に連絡を入れることは先述しましたが、ここからは葬儀会場にどの程度遅れるかによって変わってくる対応についてご説明します。
・遅刻が15分程度の時
ご葬儀・告別式が始まってから15分程度の遅刻であれば、開式から間もない時間であるため、葬儀社のスタッフや受付の方が遅れてくる方に備えて残っています。そのため、葬儀会場に到着したらまずは葬儀社のスタッフや受付の方にお悔やみの言葉と遅刻したお詫びを伝えたら、葬儀社のスタッフの誘導に従いましょう。
・遅刻が30分程度の時
ご葬儀・告別式が始まってから30分程度が経過した場合であれば、司式者による読経が行われている時間でもあります。そのため、先述した15分程度の遅刻をした時の対応と同様に、葬儀社のスタッフや受付の方にお悔やみの言葉と遅刻したお詫びを伝えたら、葬儀社のスタッフの誘導に従いましょう。
・遅刻が45分程度の時
ご葬儀・告別式が始まってから45分程度が経過した場合であれば、既に読経は終了して焼香や喪主の挨拶の時間帯になっていることが多いです。この場合はまず葬儀社のスタッフや受付の方にお悔やみの言葉と遅刻したことのお詫びを申し上げ、その上でお焼香をさせていただきたい旨を伝えます。どのタイミングで入ればよいかは葬儀社のスタッフの誘導に従いましょう。
・遅刻が1時間程度の時
ご葬儀・告別式が始まってから約1時間程度が経過した場合であれば、もう焼香が終了するタイミングか、ご葬儀・告別式の規模にもよりますが場合によっては出棺してしまった可能性もあります。そのため、遅刻が1時間以上となりそうな時は無理に駆けつけることはせず、欠席を選ぶことも選択肢の1つとして考えましょう。
ただし、既に会場に到着して焼香に間に合いそうであるならば、まだ焼香をさせてもらえるかを葬儀社のスタッフに尋ねてみましょう。先述しましたように、この時もお悔やみの言葉と遅刻したことのお詫びは必ずお伝えします。
遅刻をお詫びする時はどうすればよいの?
ご葬儀・告別式に遅刻をしてしまった場合に大切なのは、喪主やご遺族にしっかりと遅刻をしてしまったことをお詫びをするということです。しかし、一刻も早くお詫びをしたいからといって、当日中にお詫びをすることはできるかぎり避けましょう。
喪主もご遺族も当日はご会葬者への挨拶や対応、葬儀社の担当者との打ち合わせなどで大変多忙にされております。そんな最中、自身の都合を優先して無理を押してお詫びをすることはマナー違反となりますので注意しましょう。
そのため、最もよいとされているのは、後日改めてお詫びをすることです。後日改めてお詫びをする場合の最も適切な方法は、法事・法要やその他の用事でお会いした時にお詫びする方法です。しかし、どうしても都合が付かず直接お詫びをするのが難しい場合は、お手紙を書いてお詫びの気持ちをお伝えしましょう。
なお、どうしても当日お詫びをしたい場合は、事前に受付で葬儀社のスタッフに喪主やご遺族に相談して決めるようにしましょう。
遅刻した場合の香典はどうする?
ご葬儀・告別式に遅刻してしまったことで、受付で香典を渡しそびれてしまったらどうすればよいのでしょうか。
既にお通夜式で香典をお渡ししていた場合は、改めて香典をお渡ししなくても問題ありませんが、そうでない場合は葬儀会場に到着した時点で受付で香典をお渡しできるかどうかが重要です。
到着された時点でまだ受付ができて香典をお渡しできる場合は、記帳を済ませた上で香典をお渡ししましょう。もし、既に受付が終わっており香典をお渡しできなかった場合は、後日喪主のお宅に弔問して、香典をお渡しするようにします。
お住まいが遠方であるなどの事情から喪主のお宅に弔問するのが難しい場合は、喪主宛てにお悔やみとお詫びの言葉を書いた手紙と香典を現金書留でお送りします。香典に添える手紙は遅刻の理由を長々と述べることはせず、大切な方を亡くされた喪主やご遺族への気持ちに寄り添った内容にしましょう。
間違えのない葬儀社の選び方や注意点をはじめ、さまざまな葬儀の知識・マナーを分かりやすくお伝えします。