暑中見舞いは喪中に出せるの?時期や絵柄、文面のマナーとは?
本格的な夏が近づいてくると、毎日暑い日が続き身も心も疲れがちに。そんな折にお世話になった方や親しくしている方にお送りする「暑中見舞い」。この暑中見舞いですが、相手や自分自身が喪中の際に出してよいか悩まれる方は多いのではないでしょうか。
この記事では、相手、もしくは自分自身が喪中の際の暑中見舞いの出し方についてご説明します。コンテンツ
喪中における暑中見舞について
ご家族や近親者が亡くなられた際にその死を悼む期間である喪中。喪中の期間は概ね1年程度とされており、一般的にその際は新年の挨拶や結婚式などの慶事は控えた方がよいと言われています。
自分自身が喪中であっても、相手が喪中であっても、暑中見舞いを出しても問題ありません。これは、暑中見舞いが年賀状のようなお祝いの挨拶ではなく季節の挨拶であるためです。
なお、故人様のことを考え、暑中見舞いを出す気になれないようであれば、無理に暑中見舞いを出さなくても問題ありません。
喪中の方に暑中見舞いを出す際の気を付ける点
先述したように、喪中の方に暑中見舞いを出しても問題ありませんが、喪中の方へ暑中見舞いを出す際は、以下のことに気を付けるようにしましょう。
暑中見舞いを出す時期
暑中見舞いを出す相手が、喪中と同様に故人様の死を悼む期間である「忌中」である時は、「忌明け」してから暑中見舞いを出すようにしましょう。忌中の期間は、一般的に仏式の場合は法要が行われる四十九日、神式の場合は五十日祭、キリスト教式の場合は追悼ミサ(カトリック)と召天記念日(プロテスタント)までとされています。
暑中見舞いのデザイン
喪中の方へ暑中見舞いを出す際は、ハガキと便せんのデザインや色使いにも配慮しましょう。カラフルで明るめの色や夏の楽しげな雰囲気のデザインのものは避けるようにし、シンプルなデザインと色味のものを選ぶようにします。
暑中見舞いの文面
喪中の方へ暑中見舞いを出す際は、故人様のことにも触れることで相手を気遣うような文面にしましょう。
暑中お見舞い申し上げます
暑い日々が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
△△様がご逝去されて、皆様のご心中お察し申し上げます。
謹んでお悔やみ申し上げます。
暑さ厳しき折、くれぐれもご自愛くださいませ。
令和○年盛夏
暑中お見舞い申し上げます
暑い日々が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
△△様がご逝去されて、皆様のご心中お察し申し上げます。
謹んでお悔やみ申し上げます。
暑さ厳しき折、くれぐれもご自愛くださいませ。
令和○年盛夏
自分が喪中の場合に暑中見舞いを出す際の気を付ける点
自分が喪中の場合に暑中見舞いを出す際も、相手が喪中であった場合と同様に「忌明け後」に「ハガキと便せんのデザインや色使いに配慮」して暑中見舞いを出すようにしましょう。
なお、自分が喪中の場合に出す暑中見舞いの文面は、相手がこちらが喪中であることを知っている場合と知らない場合で異なりますので注意が必要です。
相手がこちらが喪中であることを知っている場合の文面例
相手がご葬儀にご会葬いただいた場合は、ご葬儀に会葬してくださったお礼を加えて書くと丁寧な印象になります。
暑中お見舞い申し上げます
厚い日が続いておりますが、皆様にはご健勝のことと存じます。
先日は父△△儀の葬儀にご会葬いただき、誠にありがとうございました。
無事 四十九日を終え、心穏やかにすごしております。
これから更に暑さが続きますが、皆様におかれましてはくれぐれもご自愛ください。
令和○年盛夏
相手がこちらが喪中であることを知らない場合の文面例
暑中見舞いでもって、こちらが喪中であることを知らせるようにしましょう。
暑中お見舞い申し上げます
暑い日が続いておりますが、皆様にはご健勝のことと存じます。
このたび令和〇年〇月〇日に父△△が他界いたしました。
生前のご厚情に深く御礼申し上げるとともに、謹んでご報告申し上げます。
これから更に暑さが続きますが、皆様におかれましてはくれぐれもご自愛ください。
令和○年盛夏
間違えのない葬儀社の選び方や注意点をはじめ、さまざまな葬儀の知識・マナーを分かりやすくお伝えします。