香典袋の中身が空だった時の対応とは？ポイントは香典開きのタイミング

香典袋の中身が空だった時の対応

ご葬儀は突然やってきますので、ご会葬される方々も準備に追われます。そのため、香典袋の中身を入れ忘れてしまう、ということは意外とよくあります。故意でお金を入れないということはありませんから、それゆえにどうすればよいか悩まれる方も多いと思います。

葬儀式場でご葬儀を執り行う場合、受付は葬儀社の方が行うこともありますが、ご親戚やご友人などがご遺族から依頼をされて行うこともあります。受付は基本的に2名以上をたて、そのうちの「会計係」が香典袋に記載されている金額と入っている金額が合っているかを確認します。これを「香典開き」と言いますが、この香典開きを行うタイミングによって香典袋の中身が空だった時の対処方法が異なります。

なお、香典開きのタイミングは地域での慣習やご葬儀の形式によってはご葬儀後に行われることもあります。ご心配な方は事前にご親戚の方や葬儀社の担当者に確認しておくとよいでしょう。

ご葬儀中に分かった場合

香典開きをご葬儀中に行い、ご葬儀中に香典が入っていないことが分かった場合、香典袋の中身が空だったことが判明した時点で、ご遺族ではなく会計の方や葬儀社の方などの第三者からご本人にその旨を伝えていただくようにしましょう。

ご葬儀後に分かった場合

・先方が把握していて連絡があった場合

ご葬儀後に、香典袋に香典を入れ忘れてしまった方から「中身を入れ忘れてしまったかもしれない」「用意していた香典が家に帰ったら残っていた」と連絡が入ることがあります。その時は、お礼を述べて香典を受け取るようにしましょう。

・先方が把握しておらず連絡がない場合

香典開きをご葬儀後に行い、ご葬儀後に香典袋が空であると分かった場合は、相手から連絡をいただくまでは、香典が入っていなかったことを伝えるのは避けるようにしましょう。

香典が入っていなかった時の香典返しについて

香典袋に香典が入っておらず、先方からの連絡もなかった場合、香典返しをどうすればよいのでしょうか。この場合、「お礼状（挨拶状）だけを送る」という意見もありますが、先方が香典を入れ忘れたことに気が付いていないようであれば、香典返しの品がないことを失礼と感じてしまうでしょう。

そのため、香典が入っていなかった時の対応としては、お気持ちと記載された金額を受け取ったものとして先方に香典返しを行うのがよいでしょう。