ご葬儀に代理で参列する場合に気を付けたいポイントとは?代理参列時の記帳や香典、マナー
様々な事情からご葬儀に参列できない方から、代理でご葬儀への参列を依頼されることがあります。しかし、代理での参列を依頼されたものの、ご遺族と面識がない場合、どのように振る舞えばよいか悩まれる方も多いと思います。
この記事では、代理でご葬儀に参列することになった場合に気を付けたいポイントについてご説明します。
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代理参列することになった際の香典の書き方
本来ご葬儀に参列される方から、ご葬儀への代理参列を依頼された場合の香典に関しては、基本的に依頼者が用意をします。ただし、本来ご葬儀に参列する方が香典を事前に用意することが難しいようであれば、代理参列される方が用意してあげましょう。
香典を代理参列される方が用意することになった際に忘れてはいけないことがあります。それが、表書きの依頼者の名前の左下に、代理参列を表す「代」を書くことです(本来ご葬儀に参列する方が配偶者であれば「内」)。
受付での記帳の仕方
代理でご葬儀に参列することなったら、受付で香典を渡す前に代理で参列する旨を必ず伝えしましょう。その際、本来ご葬儀に参列する方がご葬儀に参列できない事情などを受付の方に簡潔にお伝えしましょう。
故人様とご縁の深かった▲▲が体調不良のため、本日は私●●が代理で参りました。この度は誠にご愁傷様でございます。心よりお悔やみ申し上げます。本人も大事のときに申し訳ないと申しておりました。
なお、芳名帳に記帳をする際は、本来ご葬儀に参列する方の名前と住所を記入し、ご葬儀に代理で参列したことが一目で分かるように、その横にご自身の名前と「代」を小さく記帳しましょう(本来ご葬儀に参列する方が配偶者であれば「内」)。
上司の代理としてご葬儀に参列する場合、上司の名前と言われてもすぐに思い出せないことがある可能性もありますので、事前に上司の名刺をもらっておくとよいでしょう。
受付以降のご葬儀での振る舞い
受付での記帳を済ませた後のご葬儀では、代理参列するからといって異なる対応をする必要はありませんので、故人様の宗教宗派に則りましょう。
なお、お通夜式に参列した場合、「通夜振る舞い」に招かれることもあります。どうしても出席に抵抗がある場合や出席できない事情がある場合は、お断りしても失礼とはなりませんが、一口でも食事や飲み物を召し上がれば、本来参列する方に代わって供養したことになるため、できるかぎり出席するようにしましょう。
香典返しの品を受け取ったらどうすればいい?
香典返しが「当日返し」であった場合、代理でご葬儀に参列された方に香典返しの品が渡されます。その場合、香典返しの品は預かっておき、後日本来ご葬儀に参列する方にお会いした際に、ご葬儀の様子をご報告する際にお渡ししましょう。
本来ご葬儀に参列する方から、「代わりに受け取って」と言われることもありますが、香典として用意したお金は元々本来ご葬儀に参列する方のものです。したがって、辞退が望ましいですが、それでも受け取ってほしいと言われた場合は受け取るようにしましょう。
間違えのない葬儀社の選び方や注意点をはじめ、さまざまな葬儀の知識・マナーを分かりやすくお伝えします。