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【例文つき】香典を郵送するときのマナー、手紙の書き方を解説


【例文つき】香典を郵送するときのマナー、手紙の書き方を解説

香典はご葬儀に参列する際に持参しますが、仕事の都合や遠方に住んでいるなどの理由で参列できず、後日手渡しすることもできないケースもあると思います。そのような場合は、香典を郵送することになりますが、どのような点に気を付ければよいのでしょうか。

この記事では、香典を郵送する際に気を付けたいマナーやその際に添える手紙についてご説明します。

コンテンツ

香典を郵送する場合の基本ルール

はじめに、香典を郵送する場合の基本ルールについて解説します。いざというときに落ち着いて対応できるよう、基本的なポイントを押さえておきましょう。

香典を送るタイミング

香典を郵送する場合は、なるべく早く送るのが望ましいです。もし可能ならご葬儀を執り行ってから2〜3日後、遅くとも1ヶ月以内には届くように手配しましょう。

ご葬儀に間に合うようであれば、ご葬儀会場に送っていただいても問題ありません。その場合、宛名を「気付」にすることで、斎場のスタッフが香典を受け取れるようになります。

ただし、ご葬儀会場によっては郵送された香典の受け取りに対応していないこともあるため、事前に受け取り可能か斎場に確認しておくと安心です。

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香典は現金書留で送る

香典は必ず「現金書留」で送らなければなりません。なぜなら、普通郵便や宅配便などで現金を送ることは郵便法(第17条)で禁止されているからです。

香典を送る場合は、郵便局の「現金書留専用封筒」を使用して郵送します。ここで注意したいのが、現金を「現金書留専用封筒」に直接入れるのではなく、香典袋(不祝儀袋)に入れるという点です。したがって、現金書留専用封筒の大きさは香典袋が入る大きさのものを選びましょう。

手紙(添え状)を同封する

香典を郵送する際には手紙(添え状)を同封するのが一般的です。手紙は絶対に必要なものではありませんが、お悔やみやお詫びの気持ちをしたためることで、非常に丁寧な印象を与えられます。

香典に添える手紙の書き方については、後ほど詳しく解説しますので、そちらもあわせてご覧ください。

香典の送り先

香典の送り先には「葬儀社」「ご葬儀会場」「自宅」の3つがあります。ご葬儀に間に合う場合は葬儀社またはご葬儀会場、間に合わない場合は自宅に送るのが一般的です。

葬儀社やご葬儀の会場に送りたい場合は、その旨を伝えて送付が可能かどうかを確認しましょう。送付が可能であれば、誰に宛てたものなのか分かるように、封筒の宛名に喪主名をフルネームで記載します。

なお、香典を郵送するときに用いられる「気付」は、郵便物を立ち寄り先に送ることを意味する言葉です。そのため、自宅に送る場合には使ってはいけません。

香典に添える手紙の内容と例文

ここからは、香典に添える手紙の書き方について解説していきます。手紙の書き方はある程度決まっているため、この機会に覚えておきましょう。

手紙に含める内容

香典に添える手紙に含める内容は以下のとおりです。

<手紙に含める内容>

●故人様に対するお悔やみ

●ご葬儀に参列できないことに対するお詫び

●香典を郵送・同封する旨

●遺族を労わる言葉

また、喪主と面識がない場合は、故人様との関係性を書き添えるのがおすすめです。「会社の同僚」や「高校の同級生」などと明記することで、ご遺族は安心して香典を受け取れます。故人様との関係性については、手紙のどの部分で説明しても問題ありません。

ご葬儀に参列できなかった場合の文例

手紙に含める内容を確認したところで、具体的な例文を見ていきましょう。まずはご葬儀に参列できなかった場合の文例をご紹介します。

このたびは 思いがけないことで お悔やみ申し上げます

突然のことで言葉がございません 

お力落としのことと存じますが、どうぞ気持ちを強くお持ちになり くれぐれもご自愛くださいませ 

本来であれば すぐにでもお伺いするところではございますが 遠方のためかなわないことをどうかお許しください

心ばかりのものを同封いたしましたので、御霊前にお供えいただければと存じます

一般的に、弔事に関する文面では句読点を使わないのがマナーとされています。この作法には「儀式が滞りなく終わるように」という意味があるといわれているため、特にご葬儀前に手紙を送るときは句読点を使わないよう注意しましょう。

ご葬儀後に訃報を知った場合の文例

続いて、ご葬儀後に訃報を知った場合の文例をご紹介します。

このたびは ご母堂様の訃報を受け 驚きと悲しみを深くしております

かねてよりご療養中とは存じておりましたが ご弔問にもお伺いせず申し訳ございませんでした

遅ればせながらご母堂様のご冥福をお祈りしたいと思います

同封のものは心ばかりのものですがご母堂様のお好きだったものを御霊前にお供えいただければと存じます

ご葬儀後に訃報を知った場合も、故人様に対するお悔やみの言葉や香典を郵送する旨などを記載します。上記のように、香典に添える手紙の内容は、できるだけ簡潔にまとめるのがポイントです。

香典に添える手紙を書く際に注意すること

香典に添える手紙を書く際にはいくつか注意したいポイントがあります。書き方によっては相手に失礼な印象を与える可能性もあるため、以下の5つの点に注意して作成しましょう。

時候の挨拶などの前文はいらない

一般的な手紙の場合、「頭語」と呼ばれる言葉や「時候の挨拶」などの前文を添えるのがマナーです。一方で、香典に添えるお悔やみの手紙に関しては、そのような前書きは必要ありません。挨拶文は省略し、すぐに本題から入りましょう。

ご遺族を気遣う言葉などを綴る

お悔やみの手紙は故人様への弔意を示すものですが、改めて悲しみを強調するのは好ましくありません。そのため、手紙にはご遺族を気遣う言葉などを多く綴りましょう。

手紙を述べている理由を綴る

本来、お悔やみはご遺族に直接お会いして述べるのが正しい方法です。手紙はあくまで略式のため、ご葬儀に参列できない理由とあわせてお詫びの言葉も綴りましょう。

薄墨を使って書く

お悔やみの手紙は薄墨の毛筆や筆ペンで書くのがマナーです。この作法には「悲しみの涙で墨が薄くなってしまった」という意味が込められています。

しかし、現代では筆を使用する機会が少ないため、黒いインクのペンや万年筆で代用するケースも多いです。これらの道具を使うのは問題ないとされていますが、鉛筆やボールペンは失礼にあたりますので、使用するのは避けましょう。

「忌み言葉」は使用しない

忌み言葉とは、不吉なことを連想させる言葉を指します。具体的には、「死を連想させる直接的な表現」や「重ね言葉」などを指し、これらは縁起が悪いとされているため、お悔やみの手紙では使わないように気をつけましょう。以下の表に、代表的な忌み言葉をまとめましたので、手紙を書く際にお役立てください。

忌み言葉 具体例
死を連想させる直接的な表現 死亡、逝去、死ぬ、生きる、存命中、自殺など
重ね言葉 重ね重ね、益々、度々、重々、次々、再三、いよいよ、くれぐれも、かえすがえすなど
不吉な表現 浮かばれない、大変なことになる、消えるなど
不幸が繰り返すことを連想させる言葉 続く、引き続き、再び、再々、次に、なお、また、追って、追いかけるなど
宗教・宗派で使ってはいけない言葉 仏教(浄土真宗)の場合:霊前、冥福など(宗派の考えにそぐわない言葉)
神道やキリスト教の場合:成仏、供養、往生など(仏教用語)

香典の包み方

香典を郵送する際は、包み方にも注意しなければなりません。最後に、香典の金額相場やマナーについて解説します。

香典の金額相場

香典の金額に明確な決まりはなく、一般的には故人様との関係性を踏まえて、包む金額を決めることが多いです。目安となる相場を一覧表にまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。

故人様との関係性 金額相場
親族・親戚 10,000〜50,000円
友人・知人 5,000〜10,000円
同僚・上司 5,000〜10,000円
近所の方 5,000円程度

香典の金額相場は故人様との関係が近いほど、またご自身の年齢や社会的地位が高いほど高額になる傾向があります。加えて、相場は地域によっても異なるため、周りの方に一度相談してみると良いでしょう。

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お札の選び方・入れ方

香典では、古札を使用するのがマナーとされています。その理由は、新札は事前に準備する必要があり、ご遺族側に「不幸が起こることを予想していた」という印象を与える可能性があるからです。手元に新札しかない場合は、紙幣の真ん中に折り目をつけると良いでしょう。

また、香典袋にお札を入れるときは、紙幣に描かれている肖像画を裏向きかつ下向きにするのがマナーです。肖像画を伏せた状態にするのには、故人様へのお悔やみや悲しみを表すという意味が込められています。

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不祝儀袋の選び方・書き方

使用する不祝儀袋は、故人様の宗教に合わせたものを選ぶのがマナーです。それぞれの宗教に適した不祝儀袋としては、次のようなものが挙げられます。

<各宗教に適した不祝儀袋>

●仏教…蓮の花が印刷されたもの

●神道…無地の熨斗袋(のしぶくろ)に白黒や双銀の水引が掛かっているもの

●キリスト教…ユリの花や十字架が描かれたもの

●無宗教・不明…白無地の袋に白黒や双銀の水引が掛かっているもの

さらに不祝儀袋は香典の金額に合わせて選ぶのが一般的です。明確なルールはありませんが、包む金額が5,000円以下の場合は水引が印刷されているもの、5,000円を超える場合は帯紐で結ばれているものがふさわしいとされています。水引の種類に関しては、「不幸が二度と起こらないように」という意味を持つ結び切りやあわじ結びが適切です。

また、香典の表書きは故人様が信仰していた宗教・宗派によって異なります。具体例は以下のとおりです。

宗教・宗派 表書き
仏教(浄土真宗以外) 通夜・ご葬儀:御霊前、御香典
四十九日以降:御仏前、御香典
仏教(浄土真宗) 御仏前、御香典
神道 御神前、御玉串料、御榊料
キリスト教 カトリック:御花料、御ミサ料
プロテスタント:御花料、献花料
無宗教・不明 御霊前、御香典

上記のとおり、香典の表書きは宗教・宗派だけではなく、郵送するタイミングによっても変わります。相手に失礼な印象を与えることがないよう、ふさわしい表書きを記載するようにしましょう。

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まとめ

香典を直接渡すことが難しい場合は、郵送しても問題ないとされています。ただし、香典は「現金書留」で送る必要があり、郵送するタイミングや手紙の書き方にも注意しなければなりません。香典に関するマナーは多いため、これを機に少しずつ覚えていきましょう。

記事の制作・編集家族葬コラム編集部
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