火葬の流れとは?火葬が終わるまでの火葬場での過ごし方はどうすればいいの?
ご葬儀・告別式で故人様と最後のお別れを済ませた後は火葬場に移動します。ご葬儀・告別式に参列することはありますが、よほど故人様と近しい方でない限り火葬場まで参列することがないため、いざ喪主やご遺族として火葬場に赴いた際は戸惑うことが多いと思います。
この記事では、いざ火葬場に参列する際に戸惑わないようにするために、火葬場に到着してからの流れや火葬場での過ごし方などについてご説明します。
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火葬場に参列するのはどの範囲まで?
火葬場参列する方は、ご葬儀・告別式に参列された全員というわけではありません。火葬場に参列されるということは、ご遺体を火葬(荼毘にふ)した後にご遺骨を骨壺に納める「お骨上げ(収骨)」をすることになります。したがって、火葬場に参列される方は、喪主・ご遺族・ご親戚・故人様と親しかった友人知人が一般的です。
火葬場に到着してからの流れ
ご葬儀・告別式での出棺の後に火葬場へと移動します。火葬場に移動した後に実際に火葬を行うまでの流れについて以下で見ていきましょう。
「火葬許可証」を火葬場のスタッフに渡す
火葬場に到着したら、まず火葬場のスタッフに「火葬許可証」を渡します。火葬許可証がなければ、火葬の予約をしても火葬を執り行うことができません。
ご自身で死亡届を役所で提出された方は、その際に合わせて火葬許可証を受け取りますので、忘れずに持参しましょう。なお、近年では死亡届の提出や火葬許可証の受け取りなどを葬儀社に依頼するのが一般的となっております。葬儀社に依頼された方は、葬儀社のスタッフから提出していただきます。
火葬前の「納めの式」
ご遺体を炉に納める前に、炉の前で「納めの式」というお別れの儀式を執り行います。司式者がお経を読み上げた後に焼香を行います。その後は、喪主・ご遺族・ご親族・友人知人の順に焼香と合掌礼拝を行います。火葬をご遺族のみで執り行う場合は、喪主とご家族のみで行います。
火葬
「納めの式」を終えたら、棺はそのまま炉に運ばれ、炉を点火します。その際、点火のボタンを喪主が押すこともありますし、火葬場のスタッフが押すこともあります。
火葬には40分~2時間程度かかるため、参列者は火葬場のスタッフに控室に案内されて時間まで待機することになります。控室には飲み物やお茶菓子などが用意されておりますので、ゆっくり待ちましょう。なお、たとえ控室であっても火葬場はお別れの場ですので、大声は慎んで、故人様との思い出などを静かに話して待ちましょう。
お骨上げ(収骨)
火葬が終了したら火葬場のスタッフから案内があります。参列者は再び炉に戻り、ご遺骨を骨壺に納める「お骨上げ(収骨)」を行います。ご遺骨の歯を納めた後に、足から頭部に向かってご遺骨を箸で拾い骨壺に納めていきます。最後に故人様と最も関係性が深かった方が喉仏を納めます。これは、喉仏のお骨の形状が仏様の合掌された姿に似ていること由来しています。
精進落とし
収骨まで終わったら、葬儀式場に戻って「精進落とし」を行います。ご葬儀を締めくくる食事会として、司式者や参列者をもてなす会席の意味合いがあります。なお、葬儀式場以外にも、故人様とゆかりのある料理店などに場所を移して行っても問題ありません。
精進落としでは、お料理の他にもお酒が振る舞われますが、つい飲みすぎたり、故人様と関係ない話題で盛り上がったりしないようにしましょう。
間違えのない葬儀社の選び方や注意点をはじめ、さまざまな葬儀の知識・マナーを分かりやすくお伝えします。