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【2025年版】お盆の迎え火・送り火はいつ何時に焚く?やり方・場所・注意点を解説


【2025年版】お盆の迎え火・送り火はいつ何時に焚く?やり方・場所・注意点を解説 NEW

お盆の風物詩として知られる「迎え火・送り火」ですが、ご家庭ではいつ何時に行うのがよいのでしょうか。儀式の実施を検討している方の中には、やり方や場所について気になっている方もいらっしゃるでしょう。

本記事では、お盆の迎え火・送り火を行うタイミングや一般的なやり方、注意点などをご紹介します。

コンテンツ

迎え火・送り火とは?

お盆の迎え火・送り火とは、ご先祖様の霊をお迎え・お送りするための儀式です。ご自宅の玄関先や庭先などで火を焚くことで、その灯火があの世とこの世を行き来する御霊の道標になると伝えられています。

迎え火・送り火の意味と成り立ち

迎え火はご先祖様の霊をお迎えするための儀式です。お盆の最初に行う儀式であり、「ご先祖様が迷わずこの世に戻ってこられますように」という願いが込められています。

一方で、送り火はご先祖様の霊をお送りするための儀式です。お盆の最後に行う儀式であり、「ご先祖様が無事にあの世へ帰れますように」という願いを込め、ご自宅の玄関先などで火を焚きます。

お盆の迎え火と送り火は古くから伝わる風習ですが、その起源については詳しいことは分かっていません。一説によると、室町時代以降に仏教が浸透し、それに伴って迎え火・送り火も徐々に広まっていったとされています。そして、江戸時代にはお盆の行事として定着したといわれています。

お盆の迎え火・送り火はいつ焚く?

日本のお盆は迎え火で始まり、送り火で終わるのが通例です。ここでは、迎え火・送り火を行うタイミングについて解説します。

迎え火・送り火を焚く日

迎え火はお盆の初日(盆入り)、送り火はお盆の最終日(盆明け)に行います。

<迎え火・送り火を焚く日>

●迎え火…8月13日(7月盆の場合は7月13日)

●送り火…8月16日(7月盆の場合は7月16日)

お盆の期間は地域によって異なるため、引っ越しなどをされた場合には、事前にお盆の期間を確認しておきましょう。

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迎え火・送り火を焚く時間帯

迎え火・送り火を焚く時間帯に明確な決まりはありませんが、一般的には以下の時間帯に行うケースが多いです。

<迎え火・送り火を焚く時間帯>

●迎え火…17:00~19:00頃

●送り火…17:00~19:00頃

迎え火は、明るいときに火を灯しても見えにくいため、日が沈む夕方から夜にかけて行うことが多いです。これはあくまで一般的なケースであり、「少しでも早くご先祖様をお迎えできるように」と、あえて午前中や日中に行う場合もあります。

また、送り火も夕方以降に行うことが多いです。午前中や日中はまだご先祖様がゆっくりされていると考えられているため、特別な理由がない限りは夕方以降に行うのが望ましいでしょう。

なお、迎え火・送り火を行うタイミングは、地域やご家庭の考えによって異なります。そのため、お盆を迎える前に菩提寺や身近な方に確認しておくと安心です。

迎え火・送り火のやり方

迎え火・送り火のやり方は地域の風習やお住まいの環境などによって異なります。ここでは、迎え火・送り火のやり方の一例をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

なお、ご家庭で迎え火・送り火を行うためには、以下のようなアイテムが必要です。いずれも仏具店やホームセンター、通販サイトなどで購入できます。

アイテム 概要・用途
おがら ・麻の茎を剥いて乾燥させたもの
・火を焚くための材料として使用
※用意できない場合は割り箸などで代用可能
焙烙(ほうろく) ・素焼きの浅い土鍋
・おがらを乗せるお皿として使用
※用意できない場合は灰皿などで代用可能
盆提灯 ・迎え火・送り火と同様の意味を持つお盆飾り
・おがらに火をつけた後、その火を盆提灯に移して目印とする
※電気式・電池式の盆提灯を使ってもよい
ライターやマッチ 点火するためのアイテム
バケツなどに入れた水 消化するためのアイテム

迎え火の手順

ご自宅で迎え火を行う場合の基本手順は、以下のとおりです。

<迎え火の手順>

1.実施場所に燃えやすいものがないか確認する(ゴミや枯れ葉など)

2.焙烙におがらを積み重ねて火をつける

3.迎え火を灯したら、ご先祖様への感謝の気持ちを込めて手を合わせる

4.迎え火を盆提灯に移す

5.おがらが燃え尽きたら、水をかけて消化する

注意点として、おがらを使用しすぎると、激しく燃え上がってしまいます。火傷や火事の危険性が高まるため、おがらの量は少なめにすることを意識しましょう。火がつきにくい場合は、着火剤として新聞紙などを使うのがおすすめです。

送り火の手順

ご自宅で送り火を行う場合の基本手順は、以下のとおりです。

<送り火の手順>

1.実施場所に燃えやすいものがないか確認する(ゴミや枯れ葉など)

2.焙烙におがらを積み重ねる

3.盆提灯の火 をおがらに移す

4.送り火を灯したら、ご家族で合掌する

5.盆提灯の火や送り火を消す

送り火を行う際は、盆提灯の火をおがらに着火するのが一般的です。ただし、電気式・電池式の盆提灯を使用する場合は、この限りではありません。加えて、細かい作法は地域やご家庭によって異なるため、それぞれに合った方法を選びましょう。

迎え火・送り火に適切な場所

初めて迎え火・送り火を行う方の中には、どこで火を焚けばいいのか気になっている方もいらっしゃるでしょう。ここでは、一戸建ての場合と集合住宅の場合に分けて、迎え火・送り火に適切な場所をご紹介します。

一戸建ての場合

一戸建てにお住まいの方は、ご自宅の玄関先や庭先で行うのが一般的です。地域の事情などで火を焚けない場合は、お墓で実施することもあります。

マンションや賃貸住宅の場合

マンションや賃貸住宅にお住まいの方は、管理規約を確認した上で、実施可能かどうかを判断しなければなりません。実施できる場合は、ベランダやバルコニーなど周囲に可燃物がない場所を選びましょう。

しかしながら、ベランダやバルコニーは共用部分にあたるため、そこで火を焚くのは規約違反となる可能性があります。ご自宅で迎え火・送り火を行うことが難しい場合は、後述する代替方法での実施をご検討ください。

お墓で行ってもよい?

迎え火・送り火は、お墓で行うことも可能です。加えて、これらの儀式をお墓で行う地域もあります。お墓からご自宅まで火を持ち帰る場合は、中にロウソクを仕込める手持ちの提灯を用意しておくと便利です。

迎え火・送り火ができない場合の対応

お住まいの環境などにより、迎え火・送り火ができないケースは珍しくありません。最後に、ご自宅で火を焚けない場合の代替方法を3つご紹介します。

盆提灯を飾る

盆提灯は、迎え火・送り火と同じ意味を持つお盆飾りです。電池式や電気式の盆提灯であれば、火を焚けない場所でも安全に飾ることができます。

電子ロウソクやLEDライトを活用する

火を焚く代わりに、電子ロウソクやLEDライトを活用するのもよいでしょう。近年では火を使わないロウソクや提灯などが販売されており、それらを迎え火・送り火の代わりとして使用している方も少なくありません。盆提灯と同様に、ロウソクの灯りもご先祖様を導く道標になるとされています。

準備だけ行い、心の中でお迎え・お見送りをする

お盆において何よりも大切なのは、ご先祖様をお迎えする気持ちです。おがらや焙烙などを用意し、火を焚く準備を行うだけでも問題ありません。

まとめ

お盆の迎え火は盆入りの夕方頃、送り火は盆明けの夕方頃に行うのが一般的です。いつ何時に行うかは地域やご家庭によって異なるため、この機会に確認しておくとよいでしょう。

また、迎え火・送り火のやり方も地域差があり、宗教・宗派による違いも見られます。細かい作法を知ることで、より良い供養を実現できるでしょう。

記事の制作・編集家族葬コラム編集部
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