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奉書紙とは?特徴や用途、ご葬儀で使うときのマナーについて解説


奉書紙とは?特徴や用途、ご葬儀で使うときのマナーについて解説

日本が古来より使用してきた和紙の一つに「奉書紙(ほうしょし)」と呼ばれるものがあります。あまり聞き馴染みがないかもしれませんが、奉書紙はご葬儀の際に使うのが一般的であるため、この機会に特徴や用途を確認しておきましょう。

本記事では、奉書紙がどのような紙なのか分かりやすく解説します。ご葬儀で使うときのマナーについてもご説明しますので、ぜひ最後までご覧ください。

コンテンツ

奉書紙とは?

奉書紙とは、和紙の種類の一つで、弔事の場でよく使われます。まずは奉書紙の基本的な知識からご紹介していきます。

大切なときに使う最高級の公用紙

奉書紙とは、大切な場面で使用する最高級の公用紙です。ここでいう大切な場面とは、弔事や慶事のことを指します。厚くて丈夫な和紙であり、香典を包むときや弔辞を書くときなど、さまざまな場面で使われている有名な和紙の一つです。

奉書紙の由来・歴史

奉書紙の歴史は長く、その始まりは室町時代まで遡るといわれています。幕府が公文書用の紙として使っていたそうで、命令などを伝える「奉書」に用いていたことから、「奉書紙」と呼ばれるようになったというのが通説です。

奉書紙の特徴

奉書紙には、次のような特徴があります。

<奉書紙の特徴>

●丈夫で耐久性に優れている

●高級感がある・和の雰囲気がある

●両面に印刷ができる

●さまざまなサイズがある(はがきやA4サイズなど)

奉書紙は弔事や慶事の場で使われることが多いですが、その使い方に明確な決まりはありません。高級感があり、和の雰囲気を演出できるため、ここぞというときに重宝するでしょう。

奉書紙が使われる場面

ここでは、現代において奉書紙が使われる場面について解説します。今もなお奉書紙が用いられるケースは多いため、この機会に確認しておきましょう。

祝儀袋・不祝儀袋

祝儀袋や不祝儀袋には、お金を包むための「中包み(中袋)」、そして中包みを包むための「上包み(外袋)」があります。どちらにも和紙が使われており、一般的には奉書紙や半紙で包むことが多いです。

挨拶状・会葬礼状

挨拶状や会葬礼状にも奉書紙が使われます。挨拶状とは、相手に近況や感謝の気持ちなどを伝えるための書状です。

もう一つの会葬礼状とは、お通夜やご葬儀に参列してくださった方にお渡しする礼状のことをいいます。ここまで解説したとおり、奉書紙は弔事・慶事に関係なく、大切な場面で使われることが多いです。

料理

奉書紙は弔事・慶事に関する文書に加えて、料理にも使われています。例えば、島根県には「奉書焼き」という郷土料理があり、これはスズキを奉書紙に包んで蒸し焼きにしたものです。奉書紙はキッチンペーパーのように油を吸収する効果があるため、ヘルシーに仕上げられます。

ご葬儀における奉書紙の使い方・マナー

前述のとおり、奉書紙は香典やお布施を包むとき、また弔辞を書くときにも使われます。どちらにも守るべきマナーがいくつかあるため、基本的な使い方を確認しておきましょう。

香典やお布施の包み方

香典やお布施を包むときは、奉書紙を使うのが正式なマナーです。どちらを用意する場合も、以下の手順でお札を包みます。

<香典やお布施の包み方>

1.中包みのざらざらした面(裏面)を上にして置く

2.お札の向きを確認し、中包みの上に置く

3.下→左→右→上の順で折り込む

4.外包みのざらざらした面(裏面)を上にして置く

5.お札の向きを確認し、中包みを外包みの上に置く

6.右→左→下→上の順で折り込む

香典とお布施の包み方は同じですが、前者は旧札を、後者は新札を使うのがマナーとされています。加えて、お札の向きも異なるため、注意が必要です。

項目 香典 お布施
使用するお札 旧札 新札
お札の向き(表裏の向き) 封筒の表側に対して、肖像画が裏向きになるように入れる 封筒の表側に対して、肖像画が表向きになるように入れる
お札の向き(上下の向き) 封筒の表側に対して、肖像画が下向きになるように入れる 封筒の表側に対して、肖像画が上向きになるように入れる

また、香典の表書きは「御霊前」や「御香典」、お布施の表書きは「御布施」などと記載します。香典の場合は薄墨を使い、お布施の場合は濃墨を使って書くのがマナーです。表書きの書き方は、宗旨や宗派、地域によって異なるため、事前に確認しておきましょう。

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弔辞の書き方・包み方

弔辞を依頼された場合には、奉書紙に書くのが正式なマナーです。一般的に、弔辞を書くときは大判の奉書紙または巻紙を使い、つるつるした面(表面)に薄墨で記入します。

書き始めは右側に10cmほどの余白を空けて、行間は広めにとりましょう。これらを意識することで、非常に読みやすくなります。

弔辞を書き終えたら、年月日と名前を記載して折りたたみ、同じ奉書紙を使って包みます。弔辞の包み方の手順は以下のとおりです。

<弔辞の包み方>

1.奉書紙をカットする(弔辞を三つ折りで包めるくらいの長さに切る)

2.奉書紙の中央に弔事を置く

3.右→左の順に折り、上下を裏面に折り込む

最後に、表面に「弔辞」と書いて完了です。弔辞はご葬儀や告別式で読み上げられ、最終的にはご遺族のもとで保管されます。そのため、できるだけ丁寧な字で書くことも大切です。

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奉書紙の購入方法

いざというときに備えて、奉書紙の購入方法も確認しておくと安心です。大きく分けて2つの購入方法があるため、奉書紙が必要になったときの状況に合わせて、最適な方法を選びましょう。

店舗で購入する

奉書紙はさまざまな店舗で販売されています。主な販売場所と特徴は、以下のとおりです。

販売場所 特徴
文具店 ・多く店舗で奉書紙を取り扱っている
・薄墨の筆ペンなども購入できる
書道用品店 ・毛筆で書くための紙は基本的に置いてある
・半紙も一緒に入手できる
和紙専門店 ・専門店のため、奉書紙を確実に購入できる
・高級な和紙を取り扱っている

上記の店舗に足を運べば、奉書紙の大きさや風合いなどをしっかり確認できます。何か分からないことがあれば、店舗スタッフに直接相談できるため、初めての方も安心して購入できるでしょう。

ネットショップで購入する

奉書紙はネットショップで購入することもできます。ネットショップにはさまざまなサイズや価格の奉書紙が販売されているため、状況に合わせて適切なものを選びやすいです。

ただし、注文した商品がすぐに届くとは限りません。時間に余裕がない場合は、無理にネットショップを利用せず、先ほどご紹介した店舗で購入することをおすすめします。

まとめ

奉書紙とは、弔事や慶事の際に使われる最高級の公用紙です。一般的には香典やお布施をお渡しするとき、また挨拶状などを送るときに用いられています。奉書紙の使い道は自由なため、ご自身の気持ちを丁寧に伝えたい場面で使用するのもおすすめです。

記事の制作・編集家族葬コラム編集部
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