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長寿銭とは?意味や風習のある地域、渡し方、使い方について解説<


長寿銭とは?意味や風習のある地域、渡し方、使い方について解説<

ご葬儀にまつわる風習は多くありますが、「長寿銭」と呼ばれる風習をご存知でしょうか。一部の地域でしか行われていないため、最近知ったばかりという方や全く知らないという方もいらっしゃるでしょう。

本記事では、長寿銭の意味や風習のある地域をご紹介します。さらに、長寿銭の渡し方、使い方についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。

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長寿銭とは?

長寿銭とは、故人様が長寿であった場合に、ご遺族から参列者に配られる硬貨のことです。まずは、長寿銭がどのようなものなのか詳しく解説していきます。

長寿銭の読み方・意味・由来

長寿銭の読み方は「ちょうじゅせん 」です。一部の地域でみられる風習であり、故人様が天寿を全うしたことを祝い、快くあの世へ送り出すという意味が込められています。

また、故人様の長寿にあやかり、ご遺族が参列者に対して「長寿にご縁がありますように」という願いを込めてお渡しするものです。長寿銭は、故人様への深い想いが詰まっているものであり、縁起物でもあると覚えておきましょう。

長寿銭の風習がみられる地域は?

前述のとおり、長寿銭は一部の地域でみられる風習です。具体的には、千葉県・埼玉県・群馬県などの一部地域で行われています。

なお、地域によってしきたりが異なるほか、必ず行わなければならないという決まりはありません。その地域における長寿銭の作法について詳しく知りたいという方は、お付き合いのある寺院や葬儀社に確認してみると良いでしょう。

長寿銭の金額と込められた意味

長寿銭の金額に決まりはありませんが、一般的にはご遺族の思いや地域の風習によって決められることが多いようです。1円玉以外の硬貨を包んでお渡しするのが通例で、それぞれの硬貨には後述する意味があるとされています。それでは、金額ごとの意味について詳しく見ていきましょう。

5円玉

5円玉には「長寿にご縁がありますように」という意味が込められています。地域によっては穴の部分に紅白の紐を通してお渡しすることもあるようです。

10円玉

10円玉には「十分に生きました」という故人様への思いや、「十分に生きられますように」という参列者への願いが込められています。先ほどご紹介した5円玉もそうでしたが、長寿銭は語呂合わせで選ぶことが多いようです。

また、10円玉には常緑樹である「常 磐木(ときわぎ)」が描かれており、永久の意味を表しているともいわれています。ほかの硬貨よりも錆びやすい10円玉は、その特徴から「磨けば光る」という意味もあるようです。

50円玉

50円玉は、5と10(五十円の十)の数字が使われていることから、「長寿に十分なご縁がありますように」という意味があります。さらに「五重」とかけて、「いくつもの縁が重なりますように」という願いが込められているそうです。

なお、50円玉に描かれている「菊」は、延命長寿や厄払いの意味がある植物として広く知られています。そのため、長寿銭における50円玉は、縁起物としての意味合いが強いといえるでしょう。

100円玉

長寿銭では「ご縁が100ありますように」「100歳まで生きられますように」といった意味を込めて、ご葬儀の参列者に100円玉をお渡しします。そのほか、100歳のお祝いとして100円玉を選ぶこともあるようです。

また、100円玉に描かれている「桜」は、日本人にとって馴染み深い花であり、フランスでの花言葉は「私を忘れないで」とされています。語呂合わせだけではなく、硬貨のデザインも100円玉が選ばれる理由の一つです。

500円玉

硬貨の中で、最も数字が大きいのが500円玉です。その特徴から、長寿銭では「最大の効果(硬貨)がありますように」という願いを込めて、ご遺族が500円玉をお渡しします。

なお、500円玉には「橘(たちばな)」が描かれており、この植物には不老不死の力があるという言い伝えがあります。不老不死、つまり長生きしてほしいという意味合いで、お渡ししている方もいらっしゃるかもしれません。

ご葬儀での長寿銭の渡し方

長寿銭は、ご祝儀袋に入れて、返礼品と一緒にお渡しするのが一般的です。故人様が長生きしたことをお祝いするものであり、また縁起物でもあるため、水引と熨斗(のし)が付いた袋に入れましょう。

表書きについては、上部に「長寿銭」と書き、下部に故人様の名前と年齢を書きます。故人様の長寿にあやかるものなので、名前だけでなく年齢も記載するのがマナーとされています。なお、年齢は満年齢・数え年のどちらを記入しても問題ありません。

長寿銭をもらった場合の使い方

ご葬儀に参列して長寿銭をいただいた場合、どのように使えば良いのでしょうか。最後に、長寿銭をもらった場合の使い方について解説します。

お財布に入れてお守りとして使う

前述のとおり、長寿銭は縁起物であるため、お財布に入れてお守りとして持たれる方もいらっしゃいます。外出時にも持ち歩くことで、心強い存在となり、ご利益も感じられるでしょう。

なお、コインポケットにそのまま入れてしまうと、ほかの硬貨との見分けがつかなくなるので注意が必要です。間違って使ってしまう可能性もあるため、袋に入れて保管するなどの工夫が求められます。

大切な人にお守りとして渡す

ご自身で使うのではなく、大切な方にお守りとしてお渡しするのも一案です。単なる硬貨ではなく、縁起物であることを伝えれば、相手の方も快く受け取ってくれるでしょう。

長寿銭は「長生きしてほしい」という思いを込めてお渡しするものですから、父親や母親をはじめ、長生きしてほしいご高齢の方にお渡ししてみてはいかがでしょうか。

買い物で使う

長寿銭の使い方に決まりはないため、買い物で使っても問題ありません。お守りとして使わなかったり、そのまま放置したりするのであれば、普段の買い物で使うのが無難です。

寄付する

買い物で使うことに抵抗感がある方や、長寿銭をいただく機会が多い場合は、寄付するのも良いでしょう。寄付をすれば社会の役に立つことができ、自分自身の幸福感が増すため、長寿銭の使い道に迷ったときはぜひ検討してみてください。

神棚に供える

縁起物は、神棚に供えることで高い効果が得られるといわれています。そのため、長寿銭を神棚に供える方もいらっしゃるようです。そのほか、仏壇に飾ったり、大切に保管したりする方も珍しくありません。

まとめ

長寿銭という風習には、長生きをした故人様に対する思いと、長生きしてほしいという参列者に対する思いが込められています。ご葬儀に参列して長寿銭をいただいた場合は、お守りとして使うのはもちろん、普段の買い物で使っても問題ありません。

一部の地域でしか行われていない風習ではありますが、いざというときの心の準備のために、本記事が少しでもお役に立てれば幸いです。

記事の制作・編集家族葬コラム編集部
インターネット葬儀社が一般的になり、さまざまなトラブルが起こる昨今。
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