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デジタル遺品とは?よくあるトラブルや生前整理のコツについて解説


デジタル遺品とは?よくあるトラブルや生前整理のコツについて解説

近年では、デジタル遺品という言葉を耳にする機会が増えました。私たちの身の回りにはデジタル遺品になり得るものが溢れていますが、生前に整理しておかないと、ご家族に迷惑をかけたり、相続トラブルに発展したりする可能性があるので注意が必要です。

本記事では、デジタル遺品の概要や種類、よくあるトラブルについて解説します。生前整理のコツや注意点もあわせてご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

コンテンツ

デジタル遺品とは?

デジタル遺品とは、パソコンやスマートフォンなどの端末に保存されたデータや、インターネットサービスのアカウントなどを指します。厳密な定義はありませんが、故人様が亡くなるまで所持していたデータ、つまりデジタル環境を通してしか実態をつかめない遺品のことを指すと考えて良いでしょう。

デジタル遺品の種類

デジタル遺品の具体例として、以下のようなものが挙げられます。

<デジタル遺品の種類>

●デジタル端末に保存されているデータ(写真や動画など)

●ウェブサイトの閲覧履歴

●インターネットサービスのアカウント(SNSや通販サイト)

●ネット銀行の口座情報 など

これらのデジタル遺品は相続の対象となるため、ほかの遺品と同じように大切に取り扱う必要があります。

デジタル遺品を整理する重要性

急速に進展するデジタル化により、近年ではデジタル遺品を整理する重要性が増しています。その理由は、デジタル遺品が相続の対象であるほか、次のようなトラブルを防止できるからです。

<デジタル遺品の整理によって回避できるトラブル>

●連絡先データにアクセスできない(訃報の連絡ができない)

●ネット銀行などのアカウントにアクセスできない(資産を把握できない)

●有料サービスの解約ができない(引き落としが続く)

●個人情報やクレジットカード情報が流出する

●SNSやブログが悪用される

デジタル遺品を整理しなければ、相続手続きに支障が出たり、有料サービスの支払いが続いたりといった問題が発生しやすくなります。個人情報が流出した場合、ご遺族をはじめとする関係者がトラブルに巻き込まれてしまう可能性があるため、デジタル遺品の整理は欠かせない作業といえるでしょう。

iPhoneの場合は特に注意!

デジタル遺品の整理において、特に注意したいのがiPhoneです。iPhoneはパスワードを10回間違えると、データを初期化(消去)する機能が搭載されています。

ロックの解除ができない場合は、専門業者に依頼することが可能です。ただし、高額な費用がかかるケースや長期間を要するケースもあり、実際にはロックの解除を断念される方も少なくありません。

デジタル遺品でよくあるトラブル

ここでは、デジタル遺品でよくあるトラブルをご紹介します。どのようなリスクが潜んでいるのか、この機会に確認しておきましょう。

データが消えてしまった、流出してしまった

故人様が亡くなったことで、慌ててパスワードを何度も入力し、スマートフォン内のデータがすべて消えてしまったというトラブルは非常に多いです。また、故人様の端末を放置していると、ハッキングされてデータが流出してしまう危険性があるため、十分注意しましょう。

故人様の知人・友人に連絡ができない

故人様の知人・友人の連絡先は、スマートフォン内に保存されているケースが多いです。そのため、ご遺族が電話帳にアクセスできず、すぐに訃報を伝えられないというトラブルもよく聞かれます。

使っていた口座が見つからない

デジタル化が進んでいる現代では、口座の管理もパソコンやスマートフォンでできるようになりました。しかし、故人様の端末を開くことができず、使っていた口座が見つからないというケースも少なくありません。

定期の支払いを止められない

現代ではさまざまな定額サービスがありますが、その多くは解約手続きをしない限り、利用料金が発生し続ける仕組みになっています。そのため、パスワードを解除できないなどの理由から、定期の支払いが止められないというトラブルも発生しているようです。

遺影に使える写真がない

故人様の写真フォルダにアクセスできず、遺影に使える写真が見つからないというトラブルもよく聞かれます。結果として古い写真を使わざるを得ない状況となり、事情を知らないご親族から「もっといい写真はなかったのか」と思われてしまうケースも増えているようです。

ほかの人に見られたくないものを見られてしまう

デジタル遺品を通じて、ほかの方に見られたくないものを見られてしまうことも、よくあるトラブルの一つです。プライベートなことであればまだ良いですが、社外秘のデータなどが見られてしまうと、大きな問題に発展する場合もあるので注意しましょう。

デジタル遺品の生前整理「デジタル終活」でやること

前述したトラブルを防ぐためには、デジタル遺品の生前整理をしておくことが大切です。ここでは、デジタル終活でやるべきことを5つご紹介いたします。

パスワードを共有する

もしものときに備えて、パートナーやご家族とパスワードを共有しておくことは、非常に重要な対策です。生前にパスワードを知られたくないという場合は、エンディングノート(死後に備えて執筆するノート)などに、各サービスのパスワードや最低限の指示を記しておくと良いでしょう。

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不要なデータを削除する

不要なデータを削除しておけば、他人の目に触れることはありません。情報漏洩の心配がなくなり、必要なデータのみを残すことができるため、定期的にデータを整理するのがおすすめです。

口座や契約サービスを1つにまとめる

口座の解約や預金の引き出し、サービスの契約解除などは、ご家族が行うことになります。複数の口座を一本化したり、契約サービスの情報を一覧にしたりすることで、ご家族にかかる負担を抑えられます。

見られたくないデータを選別する

見られたくないデータがある場合は、ファイルやフォルダにロックをかけたり、個人用の端末に保存したりといった方法で選別しておきましょう。加えて、見てほしいデータ・見てほしくないデータを指定しておくことで、トラブルを予防することが可能です。

デジタル終活をする際の注意点

デジタル終活をする際には、いくつか注意すべきポイントがあります。以下の内容も参考に、着実に作業を進めていきましょう。

本人やまわりの人の同意を得て行う

パソコンやスマートフォンなどの端末はもちろん、保存されているデータも相続の対象となります。そのため、デジタル終活は本人や周囲の方の同意を得て行わなければいけません。個人の判断で作業を進めると、相続トラブルにつながる恐れがあるので注意が必要です。

パスワードをむやみに打ち込まない

パスワードをむやみに打ち込むと、ロックされて操作ができなくなる可能性があります。本人に聞いてもパスワードが分からないのであれば、再発行の手続きをしましょう。

使わない端末は初期化のうえで処分する

使わない端末がある場合は、必ず初期化してから処分しましょう。データを残したまま処分すると、個人情報の漏洩や悪用されるリスクが高まります。スマートフォンの場合、設定メニューなどからデータを初期化することが可能です。

心配な場合は専門会社に相談する

デジタル終活について心配なことがある場合、専門会社に相談してみるのもおすすめです。例えば、終活に強い弁護士に相談すれば、生前整理をよりスムーズに進められます。

相続対策をしてトラブルを防ぎたいという方も、弁護士への相談を検討してみると良いでしょう。前述のとおり、デジタル遺品に関するトラブルは多いため、必要に応じて専門会社に相談するのが賢明といえます。

まとめ

パソコンやスマートフォンの普及により、私たちの生活は便利で豊かになっています。一方で、これらの端末やインターネット上に保存されているデータが、いずれデジタル遺品になることも忘れてはいけません。

デジタル遺品は、さまざまな問題を引き起こす原因になり得るため、今日から少しずつデジタル終活に取り組むことをおすすめします。

記事の制作・編集家族葬コラム編集部
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