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【例文つき】お通夜・ご葬儀での喪主挨拶|話す内容やマナーを解説


【例文つき】お通夜・ご葬儀での喪主挨拶|話す内容やマナーを解説

喪主が果たすべき役割として、お通夜・ご葬儀での挨拶があります。何を話してもいいというわけではなく、構成がある程度決まっているため、事前に確認しておくことが大切です。

本記事では、喪主が挨拶するタイミングや話すときのポイントについて解説します。シーン別に挨拶例もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

コンテンツ

お通夜・ご葬儀で喪主が挨拶するタイミング

そもそも喪主の挨拶は、どのタイミングで行うものなのでしょうか。地域にもよりますが、基本的には以下のタイミングで行います。

<お通夜・ご葬儀で喪主が挨拶するタイミング>

●通夜の終了時

●通夜振る舞いの前後

●ご葬儀・告別式の出棺時

●精進落としの前後

どのような場面においても、挨拶は簡潔にまとめることが大切です。次の章では、喪主の挨拶において意識すべきポイントをご紹介します。

お通夜・ご葬儀で喪主が挨拶する際のポイント

お通夜・ご葬儀で喪主が挨拶するとき、自分の好きなように話していいわけではありません。ここでは、喪主が挨拶する際に意識すべき4つのポイントをご紹介します。

挨拶の基本構成に沿う

喪主の挨拶は、以下の基本構成に沿って行うのが通例です。

<喪主挨拶の基本構成>

●自己紹介(故人様との関係)

●参列者への感謝の言葉

●故人様の人柄が分かるエピソード

●結びの挨拶

なお、家族葬で参列するのが身内だけという場合、自己紹介は省略しても問題ありません。後ほど喪主挨拶の例文をご紹介しますので、そちらも併せてご覧ください。

自分の言葉で話す

喪主の挨拶にはさまざまな定型文がありますが、そのまま用いて挨拶すると、故人様への思いや参列者への感謝の気持ちが伝わりにくくなってしまいます。もちろん参考にするのは良いですが、自分の言葉に置き換えたほうが気持ちは伝わりやすくなるため、あくまでも参考程度に留めておきましょう。

簡潔に収める

喪主の挨拶が長くなると、儀式の進行に影響が出たり、大切なことが伝わらなかったりする可能性があります。そのため、長くても3分程度に収めるようにしましょう。

言葉遣いに注意する

弔事の場では忌み言葉を避けるのがマナーであり、喪主の挨拶も例外ではありません。以下の表に、代表的な忌み 言葉をまとめましたので、この機会に覚えておきましょう。

忌み言葉の種類 具体例
不幸や別れを連想させる言葉 終わる、壊れる、消えるなど
不幸が続くことを連想させる言葉 再び、引き続き、追ってなど
不幸が重なることを連想させる言葉(重ね言葉) 重ね重ね、次々、ますますなど
生死を直接的に表す言葉 死ぬ、急死、生きていたころなど

また、宗教ごとに使ってはいけない言葉もあります。例えば、仏教では「浮かばれない」「迷う」といった言葉がタブーとされており、キリスト教や神道では「成仏」「供養」「冥福」などの仏教用語を使ってはいけません。お通夜・ご葬儀はとても厳粛な場であるため、言葉遣いには十分注意しましょう。

お通夜・ご葬儀での喪主挨拶の例文

ここからは、お通夜・ご葬儀での喪主挨拶の例文をご紹介していきます。前述した4つのタイミングに分けてご紹介しますので、一つずつチェックしていきましょう。

お通夜で挨拶する場合

お通夜では儀式が終了した後に喪主が挨拶をします。例文は以下のとおりです。

<例文>

故人〇〇の長男〇〇です。遺族を代表し、ご挨拶を申し上げます。

本日はご多用の中、亡き父の通夜にご足労いただき、誠にありがとうございます。

生前は格別のご厚情を賜りましたこと、〇〇(故人様の名前)も感謝しております。代わって深くお礼申し上げます。

尚、明日の葬儀・告別式は〇〇時より〇〇で執り行います。何卒よろしくお願い申し上げます。

本日は誠にありがとうございました。

なお、通夜振る舞いを行う場合は、喪主の挨拶で案内するのが一般的です。具体的には、「ささやかながら食事の席を設けております。お時間の許す限りどうぞおくつろぎください」というように案内します。

通夜振る舞いで挨拶する場合

通夜振る舞いでは開始時・終了時のタイミングで喪主が挨拶をします。開始時にはお通夜の参列に対するお礼を伝え、終了時には翌日のご葬儀の案内を行うのが通例です。それでは、例文を見ていきましょう。

<開始時の例文>

先ほどは母〇〇の通夜へのご列席ありがとうございました。

ささやかではございますが、食事の用意をしております。

お時間の許すかぎり、父の生前のお話をお聞かせいただけますと幸いです。

どうぞよろしくお願いいたします。

<終了時の例文>

皆様、本日はありがとうございました。

子供の立場では知らなかった母の一面を垣間見ることができまして、大変嬉しく思います。

まだまだお話は尽きませんが、夜も更けてまいりましたので、本日はこの辺りで終了させていただきたく存じます。

尚、明日の葬儀は〇〇時より〇〇(場所) で執り行います。何卒よろしくお願いいたします。

改めまして、本日は誠にありがとうございました。

ご葬儀・告別式で挨拶する場合

ご葬儀・告別式では出棺する際に喪主が挨拶をします。お通夜が終了したときと同様に、参列者へのお礼や故人様が生前に受けた厚意に対するお礼を述べるのが一般的です。ここでは、シンプルな挨拶例をご紹介します。

<例文>

故人〇〇の長男〇〇でございます。本日はお忙しい中、母の葬儀にご列席いただきありがとうございました。

皆様方に温かくお見送りいただき、母もさぞ喜んでいることと存じます。生前に賜った生前に賜ったご厚誼に、厚くお礼申し上げます。

母はどんな時でも家族のことを第一に考え、たくさんの愛情を注いでくれました。子供であった私たちには到底計り知れない苦労もさぞ多かったと思いますが、いつも明るく接してくれた母は誇りであり、手本でございます。

昨年入院するまでは、趣味の手芸やガーデニングを楽しんでおりました。苦しい闘病生活ではありましたが、家族に看取られながら穏やかに旅立つことができたのは、何よりの慰めでございます。

周囲の方への思いやりを大切にしていた母のように、遺された私たちも皆様への感謝の気持ちを忘れずに日々を過ごしていきたいと思います。今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。

本日は誠にありがとうございました。

上記のように、故人様の人柄が分かるエピソードを添えることで、故人様を偲ぶ気持ちがより伝わりやすくなるでしょう。

精進落としで挨拶する場合

精進落としでは開始時・終了時に喪主が挨拶をします。ほかの挨拶のときと同じく、要点を押さえつつ、手短に済ませることを意識しましょう。

<開始時の例文>

本日はご多用の中、母の葬儀にお集まりいただきまして、誠にありがとうございました。

おかげさまで、つつがなく通夜・葬儀を終えることができました。改めて深くお礼申し上げます。

ささやかですが食事の席を用意しております。お時間の許す限りどうぞおくつろぎください。

それでは、献杯の挨拶をさせていただきますので、ご唱和お願いいたします。献杯。

<終了時の例文>

本日はお忙しい中、最後までお付き合いいただき、誠にありがとうございました。

私どもの知らない母の姿を伺うことができ、感無量でございます。

もっとお話を聞きたいところではありますが、そろそろお時間となりましたので、本日はこれにてお開きにしたいと存じます。

足元が暗くなっておりますので、どうぞお気をつけてお帰りください。

改めまして、本日は誠にありがとうございました。

お通夜・ご葬儀での喪主挨拶、こんな場合はどうなる?

ここまで喪主の挨拶について解説してきましたが、中には「家族葬の場合はどうするのだろう」「喪主は長男がやるべきなのか」といった疑問をお持ちの方もいらっしゃると思います。最後に、よくある質問に対して回答していきますので、ぜひ参考にしてください。

家族葬の場合

一般的に、家族葬でも喪主の挨拶を行います。なぜならば、喪主の挨拶は参列者に感謝の気持ちを伝えるために行うものだからです。

しかし、普段から同居しているご家族のみで執り行う場合、改まって挨拶をするのは不自然といえます。こちらのケースでは、挨拶を省いても差し支えないでしょう。

喪主代理が挨拶する場合

喪主の挨拶は、代理人が行っても問題ありません。喪主代理が挨拶する場合は、冒頭で「親族を代表しまして」などの言葉を用いて、自分の立場を伝えます。

お通夜・ご葬儀の喪主は長男がやるべき?

喪主は、長男がやらなければいけないというルールはありません。一般的には血縁が近い順で決められることが多いため、長男が務めることが多いですが、近年では必ずしもそうではなくなってきています。

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まとめ

喪主はご遺族の代表として、お通夜・ご葬儀のさまざまなタイミングで挨拶を行います。何よりも大切なのは、参列者に対して感謝の気持ちを伝えることです。長男以外の方でも喪主を務める可能性はありますので、挨拶の基本構成やマナーを覚えておいて損はないでしょう。

記事の制作・編集家族葬コラム編集部
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