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死亡通知状とは?喪中はがきとの違いや送るタイミング、書き方を解説【例文あり】


死亡通知状とは?喪中はがきとの違いや送るタイミング、書き方を解説【例文あり】

訃報を伝える方法の一つに、はがきを郵送してお知らせする死亡通知状があります。しかし、日常的によく使うものではないため、「どうやって書けばいいのか分からない」と悩んでいる方もいらっしゃるでしょう。

本記事では、死亡通知状を送る目的やタイミング、書き方について詳しく解説します。事前に知っておくべきマナーにも触れていますので、ぜひ参考にしてください。

コンテンツ

死亡通知状とは?

死亡通知状とは、ご家族や親族が亡くなったことを、故人様が生前お世話になった方々に伝えるための手紙です。訃報の連絡のほか、生前お世話になったことへのお礼やご葬儀の日程などを伝える役割もあります。

喪中はがきとの違い

喪中はがきとは、身内に不幸があったとき、年賀状をやり取りしている方々に送る「年賀欠礼状」のことです。死亡通知状と混同されがちな喪中はがきですが、双方は送付の目的や時期に違いがあります。

挨拶状 送付目的 送付時期
喪中はがき 身内の不幸があり、年始の挨拶を控えることを伝える 11〜12月上旬
死亡通知状 故人様が亡くなったことやご葬儀を済ませたことを伝える 初七日〜四十九日

ご覧のように、喪中はがきと死亡通知状は用途が大きく異なりますので、適切に使い分けることが大切です。

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死亡通知状を送るタイミング

死亡通知状を通じてご葬儀に関する情報を伝える場合は、故人様が亡くなった後、できるだけ早く送付するのが望ましいです。連絡が遅くなればなるほど、ご葬儀にお招きする方の日程調整が難しくなるため、早めに送ることを心掛けましょう。

また、死亡通知状をご葬儀の後に送る場合は、一般的には初七日が目安とされています。目安の時期を過ぎてしまったら、速やかに送るようにしましょう。

死亡通知状に書く内容

ここからは、死亡通知状に書く内容について解説していきます。後述する内容を記載するのが通例となっていますので、この機会に覚えておきましょう。

喪主との関係、故人様の氏名

死亡通知状では、はじめに喪主との関係と故人様の氏名を記載します。ご家族が喪主となる場合は、フルネームではなく名前のみでも問題ありません。

また、故人様の氏名の後には「儀」という字を添えるのが一般的です。この儀には「〇〇について」「〇〇に関して」といった意味があります。

死亡日、年齢

続いて、故人様が亡くなった日付と年齢を記載します。場合によっては死亡理由を記載することもありますが、必須事項ではありません。

ご葬儀に関する情報

死亡通知状をご葬儀の前に送る場合は、ご葬儀の日程や会場について明記します。参列者が迷わず辿り着けるよう、会場の住所に加えて、「〇〇駅下車」などと注釈を加えるのもおすすめです。

また、香典や供物などを辞退したい場合は、その旨も記載しておきましょう。当日になって辞退すると、参列者が混乱してしまう可能性もあるため、事前に伝えておくと安心です。

お詫び、お礼

死亡通知状をご葬儀の後に送る場合は、訃報の連絡が遅くなったことについてのお詫びや、ご葬儀に参列していただいたことへのお礼を伝えます。近親者のみでご葬儀を済ませたときは、最後のお別れができなかった方々に配慮し、式を執り行った日付や案内を控えた理由についても記しておきましょう。

喪主の氏名、住所

最後に、喪主または差出人の氏名と住所を記載します。氏名の前には故人様との続柄を書くのが一般的ですが、差出人が喪主を兼ねている場合は「喪主」と書いても問題ありません。

また、死亡通知状が届いた後、故人様やご葬儀に関して連絡を取りたいと考える方もいらっしゃるかもしれません。そのため、電話番号などの連絡先も併記することをおすすめします。

死亡通知状の文例

死亡通知状に書く内容は、送付するタイミングによって異なります。ここでは、タイミング別に死亡通知状の文例をご紹介しますので、ぜひ参考になさってください。

ご葬儀の前に出す場合の文例

まずは、ご葬儀の前に出す場合の文例をご紹介します。

父 〇〇儀 去る〇月〇日 〇〇歳の生涯を閉じました

ここに生前のご厚誼を深謝し 謹んでご通知申し上げます

なお 葬儀告別式は仏式にて 左記の通り執り行います

一.  日時 通夜式   〇月〇日 午前〇時から

      葬儀告別式 〇月〇日 午前〇時から

一.  式場 〇〇ホール(〇〇県〇〇市〇〇町〇〇)

      電話 〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇

一.  喪主 〇〇〇〇(長男)

      住所 〇〇県〇〇市〇〇町〇〇

      電話 〇〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇

上記はあくまで一例ですが、死亡通知状に書く内容はシンプルにまとめるのが基本です。誰がいつ亡くなったのか、ご葬儀はいつどこで行うのかなど、必要な情報のみ記載することを心掛けましょう。

なお、死亡通知状は縦書きで作成するのが正式であり、日付や年齢など数字にあたる部分は漢数字で記すのが一般的です。近年は、挨拶状を横書きで作成することも珍しくありませんが、弔事に関する挨拶状は縦書きで作成するのが通例となっています。

ご葬儀の後に出す場合の文例

続いて、ご葬儀の後に出す場合の文例をご紹介します。

父 〇〇儀 かねてより病気療養中でございましたが 去る〇月〇日〇歳にて永眠いたしました

なお 葬儀は〇月〇日近親者のみにて執り行いました

本来ならば早速お知らせ申し上げるべきところ ご通知が遅れました事を深くお詫び申し上げます

ここに生前中賜りましたご厚誼に心より御礼申し上げます

令和〇年〇月〇日

喪主 〇〇〇〇

外  親戚一同

前述のとおり、死亡通知状をご葬儀の後に出す場合は、訃報の連絡が遅くなったことについてのお詫びを述べます。加えて、生前お世話になったことへのお礼も伝えるのが一般的です。

近親者のみでご葬儀を済ませた場合は、式を執り行った日付や、無事にご葬儀を終えたことをしっかりと伝えましょう。参列できなかった方々の理解を得るためには、案内を控えた理由やお詫びの言葉を添えることも大切です。

死亡通知状を書く際の注意点

死亡通知状を書く際には、いくつか注意すべきポイントがあります。基本的なマナーを押さえて、着実に準備を進めていきましょう。

薄墨を使用する

弔事にまつわる書面では薄墨を使うことが多く、これには「悲しみの涙で墨が薄くなってしまった」という意味があります。古くから用いられている方法であり、現代でも死亡通知状を作成するときは薄墨を使用するのが一般的です。

句読点を使用しない

死亡通知状をはじめ、弔事に関する挨拶状では句読点を使わないのがマナーとされています。相手の方に配慮して読みやすくしたい場合は、スペースや改行を活用しましょう。

「逝去」を使用しない

人が亡くなったことを表す言葉の一つに「逝去」がありますが、この言葉は死の尊敬語にあたるため、身内に対しては使いません。死亡通知状は身内の不幸を伝えるものであることから、逝去を使用するのはふさわしくないといえます。

「忌み言葉」を使用しない

忌み言葉とは、特定の場面において使わないほうが良いとされる縁起の悪い言葉のことです。弔事にまつわる場面で忌み言葉を使用するのはマナー違反にあたるため、死亡通知状を作成するときは十分注意しましょう。代表的な忌み言葉は、以下のとおりです。

項目 忌み言葉
不幸や死を連想させる言葉 終わる、消える、死ぬ、亡くなるなど
不幸が重なることを連想させる言葉(重ね言葉) 益々、次々、重ね重ね、いよいよなど
仏式のご葬儀における忌み言葉 浮かばれない、迷うなど
神式・キリスト教式のご葬儀における忌み言葉 成仏、供養、冥福、往生など

宗教・宗派を記載する

死亡通知状にてご葬儀に関する情報を伝える場合は、どの宗教・宗派の形式でご葬儀を行うのか記載しておきましょう。事前に宗教・宗派が分かれば、参列者はマナーなどを下調べして準備を進めることができます。

日本では仏式のご葬儀が主流ですが、仏教には13の宗派が存在し、それぞれご葬儀の作法に違いがあります。仏式のほか、神式やキリスト式などさまざまなスタイルがありますので、どの形式で行うのか案内することが大切です。

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まとめ

死亡通知状は、ご家族やご親族が亡くなったことを伝えるための手紙であり、できる限り早く送付する必要があります。加えて、書く内容がある程度決まっており、句読点や忌み言葉を使わないなど注意すべきマナーがあることも忘れてはいけません。死亡通知状を作成する機会が訪れたとき、本記事が少しでもお役に立てば幸いです。

記事の制作・編集家族葬コラム編集部
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