ご葬儀を執り行った後の忌中と喪中の過ごし方とは?忌中と喪中の違いとは?
「忌中」も「喪中」も、ご不幸があってから故人様を偲んで喪に服す期間を指します。しかし、それぞれの違いが分からない、そもそも同じ意味だと思われている方もいらっしゃるかと思います。
この記事では、間違われやすい「忌中」と「喪中」の違いやそれぞれの期間での過ごしが方などについてご説明します。
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忌中と喪中について
忌中は、ご家族や近親者が亡くなられた時に、故人様の死を悼む期間のことを指します。忌中は、故人様が亡くなられた時から始まり、仏式であれば四十九日法要、神式であれば五十日祭、キリスト教式であれば一カ月後になる召天記念日(プロテスタント)、または追悼ミサ(カトリック)までとされています。なお、仏式では四十九日法要を終えて以降を「忌明け」と呼びます。
喪中も、忌中と同様にご家族や近親者が亡くなられた時に、故人様の死を悼む期間を指します。喪中の期間はお祝い事を避けるために、年賀欠礼を伝える「喪中はがき」を送ります。
忌中と喪中は、どちらもご家族や近親者が亡くなられた時に、故人様の死を悼む期間を指すために両者を混同されることもあります。しかし、両者には明確な違いがあり、それは身を慎む期間の「長さ」です。
忌中が故人様が亡くなられてから宗教の違いはあれど「おおよそ30~50日程度」であるのに対し、喪中は故人様が亡くなられてから「1年間」が目安となっています。
喪に服す方はどこまで?
故人様の死を悼み、身を慎むことを「喪に服す」と言いますが、近親者が亡くなられた場合どの範囲の方まで喪に服すればよいのでしょうか。最近では生計を一にしていたかどうかで決めることもありますが、一般的に喪に服す範囲は二親等までと言われています。つまり、故人様の配偶者の兄弟姉妹や祖父母、ご自身の兄弟姉妹の配偶者、孫までとなります。
ただし、二親等というのはあくまで目安であり、三親等以降でも故人様と深い付き合いをしていたようであればご自身のお気持ち次第で喪に服してもよいとされています。
忌中や喪中でのマナー?
忌中や喪中の期間では、故人様の冥福を祈る気持ちを心掛け、以下のことはなるべく避けましょう。
お祝い事
お祝い事には様々なことがありますが、代表的なものとしては、ご自身の結婚式やゲストとして招かれた結婚式への参加、ご自宅の改築・新築になります。
ただし、ご自身の結婚式に関しては、式場の予約を済ませており、キャンセルしてしまうとキャンセル料が発生してしまうといったやむを得ない場合は、パートナーやご家族にきちんと事情を説明し、トラブルにならないよう配慮しましょう。
新年の挨拶
忌中・喪中の期間は年賀状を出さないのが一般的です。12月上旬くらいまでに「喪中ハガキ」を出し、年賀欠礼を伝えるようにしましょう。なお、相手が忌中・喪中の場合は、相手がご家族や近親者を亡くされて悲しみの中にいらっしゃるということに配慮して「寒中お見舞い」にとどめておきましょう。
神社への参拝
神道では死は「穢れ」とされており、神社(神様)の領域に穢れを持ち込んではいけません。そのため、忌明けまでは初詣やお宮参り、七五三などでの神社への参拝は控えましょう。
間違えのない葬儀社の選び方や注意点をはじめ、さまざまな葬儀の知識・マナーを分かりやすくお伝えします。