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骨葬とは?選ばれる理由や流れ、メリット・デメリットについて解説


骨葬とは?選ばれる理由や流れ、メリット・デメリットについて解説

ご葬儀の形式の一つに骨葬(こつそう)というものがありますが、その方法について詳しく知らないという方は少なくありません。骨葬は特別な理由から行われることもありますので、事前に理解を深めておくことが重要です。

本記事では、骨葬について詳しく解説し、具体的にどのような場合に行われるのかについてもご説明します。事前に知っておくべきメリット・デメリットにも触れていますので、ぜひ最後までご覧ください。

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骨葬とは?

骨葬とは、ご遺体の火葬を行った後にご葬儀・告別式を執り行うというご葬儀の形式です。ご遺体の状態や地域の風習といった事情に伴い、ご葬儀・告別式の前に火葬を行うことから、「前火葬」とも呼ばれています。

東北地方や九州地方などの一部地域では、骨葬が一般的に行われており、そのほかの地域でも特別な理由から骨葬を選ばれる方もいらっしゃいます。

骨葬の流れ

骨葬の基本的な流れは、以下のとおりです。

<骨葬の流れ>

1.臨終

2.安置

3.納棺

4.お通夜(通夜振る舞い)

5.火葬

6.ご葬儀・告別式(精進落とし)

上記のとおり、骨葬ではご葬儀・告別式の前に火葬を行い、祭壇には遺骨を安置します。このほかの儀式の流れは、一般的な方法と特に違いはありません。

なぜ骨葬が選ばれるのか?

近年は、ご葬儀の多様化が進んでいますが、骨葬を選択するご遺族は少なくありません。さまざまな選択肢があるなかで、なぜ骨葬が選ばれるのでしょうか。ここからは、骨葬が行われる理由について解説していきます。

ご遺体の状態がよくないため

不慮の事故で亡くなられた場合や、息を引き取ってから長い時間が経っている場合などには、ご遺体の状態があまりよくないケースもあります。このような場合、衛生面への配慮やご遺族の意向により、骨葬が選ばれることが多いです。

密葬や家族葬の後に、本葬や社葬を行うため

著名な方(芸能人や政治家など)が亡くなった場合、メディアを通じて訃報が広く知れ渡ると、マスコミやお悔やみの連絡が殺到することが想定されます。ご遺族がその対応に追われてしまう可能性があるため、先に関係者のみで密葬や家族葬を行い、その後にご遺体を火葬して本葬や社葬を行うのが一般的です。

遠方で亡くなったため

亡くなった場所とご葬儀・告別式を行う場所が離れている場合、骨葬が選ばれることが多いです。ご遺体のご移送にはコストがかかり、空輸のための手続きが発生するケースもあります。さらには移動時のご遺体の管理にも不安が残るため、先に火葬を行い、お骨にしてから連れて帰るという選択をする方は少なくありません。

ゆっくりと時間をかけて会場を決めたいため

骨葬が選ばれる理由として、ゆとりを持って会場を決められることも挙げられます。ほかのご葬儀の場合、ご遺体の状態が悪くなる前に急いで会場を予約しなければなりません。

一方で、骨葬はご葬儀・告別式に先駆けて火葬を行うため、ご遺体の状態を気にしなくて済みます。ゆっくりと時間をかけて会場を決められるので、納得のいくご葬儀・告別式を行いやすいです。

地域独自の風習があるため

骨葬が、地域独自の風習として根強く残っているというケースもあります。特に東北地方の一部地域では、骨葬が行われることが多いです。

東北地方は浄土真宗が多い地域であり、昔は自宅でお通夜を行った後、火葬をしてから寺院にてご葬儀を行うのが一般的であったとされています。そのため、現在でも骨葬が行われているともいわれています。

骨葬にはデメリットもある

骨葬には、火葬とご葬儀の日を分けられるほか、時間をかけて会場を選べるといったメリットがあります。しかし、いくつかデメリットもありますので、事前に確認しておきましょう。

故人様のお顔が見られない

骨葬ではご葬儀・告別式の前に火葬を行うため、ご会葬者 は故人様のお顔を見ることができません。そのため、最後の対面が叶わなかったショックから、無念の情を告げられる場合もあります。

また、骨葬を知らない方からすれば、「なぜ先に火葬したんだろう」と気になってしまうでしょう。話しにくい事情を聞かれる可能性もあるため、案内状には骨葬であり故人様と対面できない旨を記載しておくと安心です。

寺院や僧侶に了承をもらえない可能性がある

寺院や僧侶によっては、骨葬の了承をもらえない可能性があります。なぜならば、一部の宗派では火葬後にご葬儀を行うことが認められていないからです。

了承をもらえない場合、法要や戒名などの対応も難しくなるでしょう。このような状況を避けるためには、事前に骨葬について寺院や僧侶に確認しておくことが大切です。

費用が増える場合がある

骨葬では密葬と本葬というように、ご葬儀を2回に分けて行うことができますが、その場合は1回分の葬儀費用が増えてしまいます。火葬とご葬儀を別の日に行う場合も、会場を別途手配したり、打ち合わせの回数が増えたりするため、どうしても費用がかさみやすいです。

また、参列する機会が増えることにより、参列者が負担する交通費や宿泊費も増えてしまいます。できるだけ葬儀費用を抑えたいと考えている方は、骨葬以外の方法も検討してみましょう。

日程調整が難しくなる

先に火葬を行い、後日改めてご葬儀・告別式を行う場合、日程調整が難しくなります。ご遺族だけではなく、参列者の負担も増やしてしまうため、骨葬を行うべきかどうかは慎重に判断しましょう。

骨葬を選んだ理由を聞かれる可能性がある

多くの地域にとって骨葬は一般的ではないため、そのやり方に違和感を覚えたり、戸惑いを感じたりする方もいらっしゃいます。疑問を抱いたご会葬者 から骨葬を選んだ理由を聞かれる可能性があるのは、ご遺族側にとって気になるポイントといえるでしょう。

骨葬を手配する方法

骨葬が一般的に行われている地域では、臨終後にすぐ葬儀社に連絡すれば、「お通夜→火葬→ご葬儀・告別式」という流れで執り行うことができます。骨葬に馴染みのない地域では、葬儀社に「骨葬を行いたい」という旨を伝えれば、手配することが可能です。

骨葬の場合、香典はどうする?

骨葬の香典について気になっている方は多いと思いますが、ほかのご葬儀の香典と特に違いはありません。お通夜やご葬儀に参列する場合は、受付を済ませた後に香典をお渡しするのが一般的です。その際、香典は袱紗(ふくさ)に包んで持ち運び、渡す直前に取り出すのがマナーとされています。

どうしても都合が合わず、お通夜やご葬儀に参列できない場合は、香典に手紙を添えて郵送しても問題ありません。手紙にはお悔やみの言葉や参列できなかったことに対するお詫びをつづります。儀式が行われる当日に届くようにするのが望ましいですが、間に合わない場合はできるだけ早く郵送しましょう。

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まとめ

骨葬は東北地方を中心に、現在も執り行われている ご葬儀の形式の一つです。一部地域では独自の風習として根付いていますが、火葬後にご葬儀・告別式を行う流れに違和感を覚えた方もいらっしゃるかもしれません。骨葬にはさまざまなメリット・デメリットがありますので、本記事を参考に採用すべきか検討してみてください。

記事の制作・編集家族葬コラム編集部
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