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還骨法要(かんこつほうよう)とは|法要の流れやお布施・香典に関する疑問を解説


還骨法要(かんこつほうよう)とは|法要の流れやお布施・香典に関する疑問を解説

ご葬儀の中ではさまざまな儀式が行われますが、そのうちの一つである「還骨法要」というものをご存知でしょうか。還骨法要は、故人様を供養するために行われる儀式であり、誰もが参列する可能性がありますので、事前に知識を身につけておくと安心です。

本記事では、還骨法要の概要や法要の流れについて分かりやすく解説しますので、ぜひ参考にしてください。

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還骨法要(かんこつほうよう)とは

還骨法要とは、火葬後に収骨されたご遺骨を祭壇に安置し、僧侶に読経していただく儀礼のことです。ご葬儀において最後に行われる儀式であり、浄土真宗では「還骨勤行(かんこつごんぎょう)」、曹洞宗では「安位諷経(あんいふぎん)」と呼ばれています。

還骨法要の目的は、お骨になって帰ってきた故人様を追悼・供養することです。骨壷に収められたお骨を斎場や寺院、もしくは自宅にお迎えし、祭壇に安置して読経や焼香を行います。

初七日法要を繰り上げて一緒に執り行うことがある

本来、初七日法要は故人様が亡くなってから7日目に行うものですが、最近ではご葬儀の日に繰り上げて行うのが一般的となりました。その理由は、喪家と参列者の負担を軽減するためです。

地域の慣習やご遺族の意向にもよりますが、斎場でご葬儀・還骨法要・初七日法要を同時に執り行うケースがあることも念頭に置いておきましょう。

還骨法要の流れをわかりやすく解説

還骨法要への理解を深めたところで、儀式の流れについても確認していきましょう。還骨法要の流れは、以下のとおりです。

<還骨法要の流れ>

1.後飾り祭壇を整える

2.お清めする

3.遺骨・位牌を安置する

4.僧侶に読経・供養してもらう

5.順番に焼香をあげる

6.自宅の後飾り祭壇に設置する

それでは、各手順の詳細について解説していきます。

①後飾り祭壇を整える

還骨法要を執り行う場合、ご自宅に後飾り祭壇を整える必要があります。出棺後の設置が望ましいとされているため、一般的には火葬場に同行しない方や葬儀社の方に用意してもらうことが多いです。

後飾り祭壇とは

後飾り祭壇とは、ご遺骨を一時的に安置するための祭壇であり、中陰壇(ちゅういんだん)とも呼ばれています。仏教では忌明けとされる四十九日までの期間を「中陰」と呼び、この期間はご遺骨や位牌、遺影を仏壇に納めてはいけないとされています。

つまり、中陰の間はご遺骨・位牌・遺影を一時的に安置するための祭壇が必要となり、その役割を担っているのが後飾り祭壇なのです。一般的には白木の祭壇を用いることが多いですが、白木でない場合には平机に白布をかけたものを設置し、その上に線香立てやお供え物などを整えます。

後飾り祭壇の設置方法

後飾り祭壇の設置方法は、宗教・宗派や寺院の考え方によっても異なります。例えば、仏教では二段または三段の高さが異なる祭壇を設置し、三段の場合には最上段に遺影と骨壷を、中段に白木位牌を置くのが通例です。最下段には一輪挿しや線香立て、お供え物などを整えます。

また、後飾り祭壇は仏壇の前や横に置くのが最適とされており、仏壇がない場合には部屋の北側や西側に向けて置くことが多いです。祭壇の設置場所や飾り方については、宗教・宗派や寺院の考え方によっても変わってきますので、詳しくは葬儀社や寺院に確認してみることをおすすめします。

②お清めする

火葬場からご自宅に戻ってきたら、身体をお清めする必要があります。これは外部から穢れ(けがれ)を持ち込まないようにするためです。

お清めの方法は、火葬場に同行していない方にひしゃくで汲んだ水を両手にかけてもらい、胸・背中・足元に塩を振ってもらうのが通例ですが、昨今では火葬場から戻ってきた方のみで済ませる場合もあります。なお、浄土真宗に関しては、死を忌み嫌うという概念自体がないため、お清めを行うことはありません。

③遺骨・位牌を安置する

ご自宅に戻ってきたら、後飾り祭壇にご遺骨と位牌を安置します。その際、遺影を一緒に飾ることが多いです。前述のとおり、祭壇の飾り方は段数や宗教などによって変わってきますので、事前に確認しておきましょう。

④僧侶に読経・供養してもらう

後飾り祭壇にご遺骨・位牌を安置した後は、僧侶に読経をしていただき、故人様のお骨を供養します。

⑤順番に焼香をあげる

僧侶による読経・供養に続いて、ご遺族が順番に焼香を行います。ご自宅で還骨法要を行う場合は、これをもってご葬儀・告別式の一連の儀式を済ませたことになります。

初七日法要を繰り上げて執り行うこともある

還骨法要を葬儀場で執り行う場合などには、初七日法要を繰り上げて行うこともあります。近年は喪家や参列者の負担を軽減するため、繰り上げ法要を行うケースが増えていますので、通常よりも所要時間が長くなる可能性があることも念頭に置いておきましょう。

⑥自宅の後飾り祭壇に設置する

昨今は、葬儀場で還骨法要を行うことが多いですが、その場合にはご自宅にも後飾り祭壇を整える必要があります。前述のとおり、仏教では忌明けとされる四十九日までは、ご遺骨や位牌を仏壇に納めてはいけないという決まりがあり、一時的に安置するための祭壇が必要になるためです。

還骨法要に関するよくある質問

最後に、還骨法要に関する質問に対して回答していきます。有事の際に慌てることがないよう、この機会に疑問や不安を解消しておきましょう。

お布施はいくらお渡しするのか

還骨法要を行う場合、お布施はご葬儀のお布施と併せて包むのが一般的です。そのため、還骨法要だけのお布施を用意することは珍しいといえます。

なお、ご葬儀一連のお布施は100,000〜500,000円が相場です。地域の慣習や戒名の種類などにより、目安となる金額は変わってきますので、不安な場合は菩提寺や葬儀社に尋ねてみると良いでしょう。

香典はいくら包めばよいのか

お布施と同様に、ご葬儀と還骨法要の香典を併せて包むのが一般的です。近年は初七日法要を繰り上げて行うケースが増えていますが、その場合にもまとめて包んで問題ありません。

香典の金額については、故人様と関係が近いほど高くなり、遠くなるほど下がるのが基本的な考え方です。例えば、最も金額が高くなるのはご自身と配偶者の両親で、相場は50,000〜100,000円とされています。

また、会社の上司・同僚・部下は5,000〜10,000円、友人・知人は5,000円前後が相場です。香典も明確な金額が決まっているわけではありませんので、一人で決められない場合には親族や葬儀社に相談してみることをおすすめします。

まとめ

還骨法要は、ご葬儀において最後に行われる儀式であり、お骨になって帰ってきた故人様を追悼・供養するために営まれます。ご遺骨を斎場や寺院、もしくは自宅にお迎えし、僧侶による読経やご遺族による焼香を行うのが通例です。

また、ご遺骨や位牌を一時的に安置するために、後飾り祭壇を用意する必要があります。法要を執り行う機会が訪れた際に、本記事の内容が少しでも参考になれば幸いです。

記事の制作・編集家族葬コラム編集部
インターネット葬儀社が一般的になり、さまざまなトラブルが起こる昨今。
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