株式会社家族葬
tel:0120-321-010
tel:0120-676-001

意外と知らない葬儀の知識やマナー、お悩みをわかりやすく解説・解決

知っておきたい家族葬

ご葬儀での棺掛けとは?種類や意味合いを分かりやすく解説


ご葬儀での棺掛けとは?種類や意味合いを分かりやすく解説

ご葬儀を執り行う際、故人様のご遺体を納める棺に布を掛ける場合 があります。この布を「棺掛け(かんかけ)」といいますが、どのような目的で使われているのか、気になっている方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、ご葬儀で用いられる棺掛けの意味や種類についてご紹介します。宗教ごとの違いについても解説しますので、ぜひご参考になさってください。

コンテンツ

棺掛けとは「ご葬儀で棺を覆う布」

棺掛けとは、ご葬儀の際に使われる棺を覆う布のことです。仏式では僧侶が身にまとう七条袈裟(しちじょうけさ)を、神式では白い布を用いるのが一般的であり、キリスト教では黒い布を用いて儀式を執り行います。

棺掛けには、邪気祓いなどの宗教的な意味があるとされていますが、ご葬儀の在り方が多様化した現代では、棺を装飾するものとしての意味合いが強いです。そのような背景もあり、最近では故人様が着用していた洋服や着物を用いたり、故人様の人柄や好みに応じて布を選んだりするケースが増えています。

棺掛けの意味

棺掛けには「邪を祓ってご遺体を守護する」という意味があるとされていますが、宗教によって儀式に対する考え方は異なります。例えば、仏教ではご葬儀を執り行うことで故人様が出家し、仏様の弟子になると考えられていることから、棺掛けには僧侶が身にまとう袈裟が用いられます。

つまり、仏教において棺掛けは「仏様に弟子入りするための準備を整える」という目的もあるのです。最近では装飾品としての意味合いが強くなっていますが、棺掛けに込められた意味を知ることで、より安心して故人様をお見送りできるでしょう。

宗教ごとの棺掛けの種類

棺掛けには「故人様が安心して眠れますように」という願いが込められており、その想いは各宗教の共通点といえます。しかし、宗教ごとに死生観は異なり、棺掛けの種類や儀式に対する考え方に違いが見られますので、この機会に確認しておきましょう。

仏式での棺掛け

仏式の棺掛けでは、「七条袈裟」を用いるのが一般的です。前述の通り、仏教では棺を袈裟で覆うことで邪が祓われ、故人様を守護できるとされています。

しかし、時代の流れとともにご葬儀の形式も変化しており、昨今は七条袈裟の代わりとして装飾布が用いられるケースも珍しくありません。

七条袈裟とは

七条袈裟とは、僧侶が着用する法衣の一つです。寺院での法要・行事・講義の際に身にまとうものであり、七幅(ななの)を寄せて縫い合わせられて作られています。

神式での棺掛け

神道において死は穢れ(けがれ)とされており、神式のご葬儀を執り行う際は、故人様のご遺体を祓い清めるために棺を白い布で覆うのが通例です。仏式での棺掛けと同様に、神式の棺掛けにも故人様をお守りする目的がありますが、儀式を行う意味合いや使用する布の種類は異なります。

キリスト教式の棺掛け

キリスト教のご葬儀では、黒い布を使って棺を覆うのが一般的です。この黒い布がキリスト教式の棺掛けであり、十字架の模様が入った布を用いることもあります。

また、上記のような棺掛けを使わず、黒色の生地が張られた布棺(ぬのかん)を使用することも少なくありません。

現代では装飾的な意味合いも強い

棺掛けの本来の目的は邪を祓うことですが、現代では装飾的な意味合いも強くなっています。その理由として、ご葬儀の形式や宗教観の多様化が考えられるでしょう。

かつてのご葬儀とは異なり、現在はさまざまな宗教・宗派の方が参列するようになりました。そのため、宗教色を強く出したくないという希望者も増えており、仏葬では袈裟を使わずに普通の布を用いるケースも増えています。

その需要に応えるように、最近ではシンプルなものから華やかなものまで、さまざまなデザインの装飾布が出回っています。シルクやコットンなど、素材にもこだわれますので、故人様やご遺族の希望に応じて選ぶことが可能です。

ご葬儀では棺桶も重要である

ご葬儀において棺掛けは大事なものの一つですが、ご遺体を納める棺桶も非常に重要なものです。日本には、古墳時代から棺桶に近いものが存在していたとされており、現代の形に近づいたのは大正後期から昭和にかけてだといわれています。

古来よりご遺体の安置やご移送の際に使われてきたことから、いかに棺桶が重要なものなのかご理解いただけるでしょう。また、日本では基本的に、棺桶がない状態での火葬はできません。火葬が9割以上を占めている日本において、棺桶は必要不可欠なものとなっています。

棺桶にかかる費用相場

ほかの仏具と同様に、 棺桶の金額は棺桶の種類によって大きく異なります。その理由は、棺桶によって素材やデザインが大きく異なるためです。

安いものであれば50,000円前後で購入できますが、高いものになると1,000,000円を超えてきます。安いからといって故人様に対して失礼になることはありませんが、「あまりにも安い棺桶は避けたいという」方は100,000〜200,000円を目安に検討してみると良いでしょう。

まとめ

ご葬儀における棺掛けには、邪気祓いとしての目的がありますが、現代では装飾的な意味合いが強くなっています。近年は、さまざまな種類の棺掛けが出回っていますので、故人様の人柄やご遺族の好みなどを考慮して選ぶことが可能です。

しかし、古くからの風習を大切にされている方も少なくありません。ご葬儀は人の死を弔うための重要な儀式であり、棺掛けが原因でトラブルが起きてしまう可能性も考えられますので、可能であれば周りの方と相談しながら決めることをおすすめします。

記事の制作・編集家族葬コラム編集部
インターネット葬儀社が一般的になり、さまざまなトラブルが起こる昨今。
間違えのない葬儀社の選び方や注意点をはじめ、さまざまな葬儀の知識・マナーを分かりやすくお伝えします。

初めての方へ

プラン

家族葬が可能なエリア

葬儀の知識

トピックス