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蓮華とは?種類やハス・睡蓮の違い、仏教における意味について解説


蓮華とは?種類やハス・睡蓮の違い、仏教における意味について解説

蓮華(れんげ)とは、ハスや睡蓮などの総称として使用されている言葉です。仏教と深い関わりのある蓮華ですが、どのような特徴や意味を持つ花なのか気になっている方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、蓮華と呼ばれる花の種類をご紹介し、仏教における意味についても解説します。また、仏教での心のあり方を表した「蓮華の五徳」の内容にも触れていますので、興味のある方はぜひご参考なさってください。

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蓮華とは?

蓮華とは、仏教の伝来とともに中国から日本に伝えられた言葉です。ハスや睡蓮などの総称として使われており、蓮華は泥の中で美しい花を咲かせることから、古来より仏教の象徴として親しまれてきました。

現代でも蓮華と仏教は深い関係にあり、仏教寺では蓮華の形を模した台座(蓮華座)の上に仏様が安置されています。また、香典袋のデザインや法要のお供え物にはハスの花が用いられており、仏事において欠かせない存在となっています。

ハス・睡蓮などの総称

蓮華という言葉は、以下の花の総称として使われています。

<蓮華に含まれる花の種類>

●ハス

●睡蓮

●蓮華草(れんげそう)

以下では、それぞれの花の特徴について詳しく解説していきます。

①ハス

ハスとは、ハス科に属する多年草の水生植物です。早朝から優雅な香りが漂う花が咲き、昼頃には閉じるという習性があります。咲いた後に閉じるのを繰り返し、4日ほどで散っていくのも特徴です。

仏典の中で、ハスは極楽浄土に咲く花と説かれていることから、仏教では神聖な花として扱われています。なお、料理の材料として重宝されているレンコンは、ハスの地下茎が肥大したものです。

②睡蓮

睡蓮とは、スイレン科に属する多年草の水生植物です。朝日が昇ると咲き始め、日差しが弱くなると花を閉じるその様子が眠るように見えることから、睡蓮と名付けられたといわれています。

睡蓮は、水面のすぐ上に花を咲かせるのが特徴です。前述したハスと花形が似ていますが、睡蓮の方がやや細い印象があります。

また、ハスは水面より高い位置で花を咲かせるので、双方を区別するポイントとして覚えておくと良いでしょう。ほかにも、葉に艶があったり、切れ込みがあったりする方が睡蓮と覚えておけば、混同しにくくなるのでおすすめです。

③蓮華草

蓮華草とは、マメ科に分類される越年草です。4月頃に鮮やかなピンク色の花を咲かせることから、春の風物詩として親しまれています。

花の形や開花の様子がハスを想起させるため、蓮華と呼ばれるようになったようです。蓮華草には土を肥やす効果があり、田畑を休ませる際によく植えられていましたが、近年は化学肥料が主流となっているため、蓮華畑を見かけることが少なくなっています。

仏教における蓮華の意味・由来

仏教における蓮華は「尊い仏の悟り」という意味があります。蓮華は泥にまみれることなく美しい花を咲かせることから、清浄を重んじる仏教の教えと通じるものがあるとされ、古来より大切にされてきました。

また、古いことわざに「泥中の蓮華」というものがあります。これは蓮華の下にある泥を俗世や煩悩に重ね、泥の中から咲く花を、世の中や欲望に染まらない清らかな姿に例えたものです。

上記のことわざからも分かるように、泥にまみれることなく咲き誇る蓮華は、仏教において清らかさそのものを示す存在として扱われています。

蓮華の色による意味の違い

蓮華にはさまざまな色があり、仏教の経典「摩訶般若波羅蜜経」には、白・紅・黄・青の4色について記載されています。色ごとの呼び方と意味は以下の通りです。

呼び方 意味
白蓮華(びょくれんげ) 煩悩に穢されることのない清らかな心のこと
紅蓮華(ぐれんげ) 仏の大悲(だいひ)から生じる救済のこと
青蓮華(しょうれんげ) 睡蓮のこと(仏・菩薩の眼に例えられることもある)
黄蓮華(おうれんげ) 睡蓮のこと

仏教で最も重要とされているのが、煩悩に穢されることない清らかな心を意味する白蓮華と、仏の大悲から生じる救済を意味する紅蓮華です。この2色の蓮華はハスの花を、青蓮華と黄蓮華は睡蓮のことを指しているといわれています。

蓮華の五徳について

蓮華の五徳とは、仏教における心のあり方を蓮華の5つの特徴に例えて示したものです。この5つの特徴を持てば、極楽に生まれることができるといわれています。以下では、それぞれの教えについて分かりやすく解説します。

淤泥不染(おでいふぜん)の徳

ハスは泥の中で成長しますが、泥にまみれることなく美しい花を咲かせます。すなわち、私たち人間も同様に、汚れた環境の中であっても清らかな心を保てるという教えです。

一茎一花(いっけいいっか)の徳

ハスの花は一本の茎につき一つの花しか咲かせません。人間も各々が唯一無二の存在であり、自分をしっかり持ち続けることが大切という教えです。

花果同時(かかどうじ)の徳

ハスは開花と同時に種ができると考えられるほど、尊い植物として扱われています。その考えになぞらえ、人間も生まれたときから仏の心が備わっているので、「大切に仏の心を育てていきましょう」という教えです。

一花多果(いっかたか)の徳

ハスの花は一つの花から多くの種(果)ができます。この種は人の幸せを意味しており、「多くの方を幸せにできるようにしましょう」という教えです。

中虚外直(ちゅうこげちょく)の徳

ハスの茎は硬く、まっすぐに伸びていますが、中は空洞になっています。すなわち、「自我を無にして、まっすぐ悟りの境地へ向かう努力をしましょう」という教えです。

まとめ

蓮華とは、仏教の伝来とともに中国から日本に伝えられた言葉であり、現代ではハス・睡蓮・蓮華草の総称として使用されています。そのうち、仏教と深いつながりがあるのはハスと睡蓮の2種類です。

泥の中から美しい花を咲かせる蓮華は、仏教の教えに通じるものがあるとされ、さまざまな仏具や仏事に用いられています。植物としての特徴を知るため、そして宗教的な知識を深めるために、本記事が少しでも参考になれば幸いです。

記事の制作・編集家族葬コラム編集部
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