ご自宅に訪ねてこられる弔問客の対応とは?弔問客への挨拶や服装などのマナー
故人様と親しかったが都合がつかなかったためにご葬儀にご会葬できなかった方が、後日ご自宅を訪ねてこられることがあります。また、家族葬を執り行われた際にご葬儀にご会葬できなかった会社関係者の方やご友人が訪ねてこられることも。故人様の死を悼み、共に悲しみを分かち合ってくださる相手として、できる限り丁寧に対応したいところです。
この記事では、ご遺族として弔問客を迎える際にどのように対応すればよいのかをご説明します。
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弔問客がいらっしゃる前の準備
ご葬儀を執り行った後は、しばらくの間お悔やみの言葉を述べに弔問客の方々がお越しになられることがあるかもしれません。その際に困らないようにするために、事前に準備をしておくと安心なことがいくつかあります。以下でまとめましたので、ご参照ください。
玄関や仏間などの掃除
弔問の際は、事前に弔問の連絡をしてくださることもありますが、時には仕事の途中や外出先から突然連絡が入る場合もあります。そのような場合に備えて、玄関や仏間などは綺麗にしておくとよいでしょう。
お菓子やお茶などの用意
弔問客がいらっしゃった時のためにお菓子などの準備をしておくとよいでしょう。突然の弔問時にも扱いやすい小分けにされたものがおすすめです。その他にもお茶やコーヒーなども用意し、故人様に代わって弔問客のおもてなしをしましょう。
返礼品の用意
弔問客の中には香典やお線香などをお持ちになられる方もいらっしゃいます。そのような方に対してその場でお渡しできるよう返礼品を用意しておくとよいでしょう(後日返礼品を郵送しても問題ありません)。
弔問客を迎える際の服装
ご葬儀後にいらっしゃる弔問客への対応にあたっては喪服ではなくても問題ありません。普段着で大丈夫ですが、ラフすぎる服装(スウェットや部屋着など)は避けるようにしましょう。また、派手なアクセサリーや色、肌の露出が多い服装は避けるようにして、落ち着いた色合いの服装を選びましょう。
弔問客への対応
それでは、実際に弔問客がご自宅に訪ねてこられた時は、どのようにふるまえばよいのでしょうか。
まずは、弔問に来てくださった方に対し、感謝の気持ちを込めて挨拶をします。
- 本日はお忙しい中、ご丁寧に足を運んでいただき、大変ありがとうございます。生前は、大変お世話になりました
- お忙しい中お越しいただき、ありがとうございます。故人に代わり、御礼申し上げます。
- 本日はご多用のところおいでいただき、感謝申し上げます。
玄関先でお帰りになられる弔問客の対応
ご遺族に気を遣い、玄関先でお悔みを述べて、香典を渡してお帰りになられる弔問客もいらっしゃいます。そのような時は、「お線香だけでもあげていただけませんか?」と声をかけ、後飾り祭壇が置いてあるお部屋や仏間に上がっていただくように促してもよいでしょう。なお、お線香を促しても断られるようであれば、無理にすすめないようにしましょう。
上がってお線香をあげられる弔問客の対応
ご自宅に上がってお線香をあげていただけるようであれば、お茶と簡単なお茶菓子などでもてなしましょう。お子様連れでいらっしゃる方も想定されますので、ジュースなども準備しておくと安心です。
ご親族も親しくされていた方であれば故人様との思い出話をされたり、ご遺族が存じ上げない方であれば生前の故人様がどのようにお世話になったのかなどをお話されることで供養になります。
弔問客からいただいたお供え物の置き方
ご自宅にいらっしゃった弔問客の中には、香典や供物をお持ちになられる方もいらっしゃいます。お持ちになられた香典や供物は、弔問客ご自身で後飾り祭壇や仏壇にお供えしていただきますが、ご遺族に香典や供物を渡された際はご遺族が後飾り祭壇や仏壇にお供えをしましょう。
なお、その際は香典や供物の置き方に注意しましょう。一般的に香典や供物を後飾り祭壇や仏壇にお供えする際は、「正面をこちら(自分たち)側に向ける」のが正しい作法とされています。
弔問客がお帰りになられる際の挨拶
弔問客がお帰りになられる時には、お忙しい中にもかかわらず時間を割いて足を運んでくださり故人様も喜んでいることと感謝を伝えましょう。他にも、故人様が生前お世話になったことに対するお礼も述べてもよいでしょう。
間違えのない葬儀社の選び方や注意点をはじめ、さまざまな葬儀の知識・マナーを分かりやすくお伝えします。