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神棚を設置する正しい場所・方角は?マンションや会社、賃貸での飾り方も解説


神棚を設置する正しい場所・方角は?マンションや会社、賃貸での飾り方も解説

神棚とは、神道における神様をお祀りするための場所のことです。神聖な場にあたりますので、設置する前に正しい場所や方角を把握しておくことが重要です。

そこで今回は、神棚の設置にふさわしい場所や方角について詳しく解説します。また、神様へのお供えやお参りなどに関する注意点も併せてご紹介しますので、ぜひご一読ください。

コンテンツ

神棚を設置する場所・方角は?

神様をお祀りする神棚には、適しているとされる場所や方角があります。まずは、神棚にふさわしいとされている位置や向きから確認していきましょう。

神棚の設置にふさわしい場所・ふさわしくない場所

一般的に、神棚は以下の場所に設置するのがふさわしいとされています。

<神棚の設置にふさわしい場所>

●人が集まりやすい場所(神様が見守りやすい場所)

●お参りしやすい場所

●明るくて清潔な場所

●人の目線より高い場所

神棚は、ご家庭や会社における小さな神社であるため、人が集まりやすい場所やお参りしやすい場所に設置するのが基本です。神様は穢れ(けがれ)を嫌いますので、日当たりや風通しの良い場所など、清潔な状態を保てる場所が良いとされています。

また、神棚が人の目線より低い位置にあると、神様を見下すことになってしまうため、目線より高い位置に設けるようにしましょう。しかしながら、間取りなどの事情から適切な場所にお祀りできない場合であっても、きちんと毎日のお参りやお手入れを行っていれば問題はありません。

一方で、神棚の設置にふさわしくない場所もありますので、この機会に把握しておきましょう。

<神棚の設置にふさわしくない場所>

●人気がなくお参りしにくい場所(寝室など)

●人通りが多く落ち着かない場所(玄関や廊下など)

●汚れやすい・不浄な場所(キッチンやトイレなど)

●人の目線より低い場所(階段近くなど)

●仏壇と向かい合わせや上下になる場所

気軽にお参りできない寝室や、人通りが多く落ち着かない廊下などは、神棚をお祀りするのに適していません。上記に加えて、水回りは汚れやすいため、キッチンやトイレもふさわしくありません。

また、仏壇がある場所と同じ部屋に神棚を設置する場合、双方を向かい合わせに置くのは避けましょう。お参りする際、ご先祖様や神様にお尻を向けてしまうことになり、適切でないとされています。

方角は「東向き」または「南向き」になるようにする

神棚を設置する方角は、一般的に「東向き」または「南向き」にするのが良いとされています。なぜならば、神棚にお祀りする天照大神(あまてらすおおみかみ)が太陽神であり、日が昇る東側や日差しが最も降り注ぐ南側が重要視されているためです。

ただし、建物によっては、望ましい方角に向けることが難しい場合もあるかもしれません。神棚の設置に絶対的なルールはありませんので、できる範囲で諸条件を満たせるよう、努めていただければと思います。

戸建て住宅以外での、神棚を設置する場所・方角について

神棚は、一軒家だけでなく、集合住宅や職場に設置することもあります。以下では、戸建て住宅以外における神棚の設置方法や注意点について解説します。

マンションやアパートの場合

マンションやアパートの場合も、人が集まりやすく清潔な場所を選び、東向きか南向きに設置するのが好ましいです。こちらの条件を踏まえると、集合住宅ではリビングに設置するのがふさわしい場合が多いです。

なお、お住まいが最上階でない場合、上の部屋に住む方が神棚を踏みつけることになり、神様に対して失礼にあたると考えられています。その場合、神棚の上の天井部分に「雲」の文字が書かれた紙や板を貼り付ければ、「これより上が天である」と見なすことが可能です。

会社や事務所の場合

会社や事務所では、売り上げの向上や社員の団結を願って、神棚を設置するケースが多いです。そのような背景から、仕事場では社内の方がお参りしやすい応接室などが好ましいとされています。

また、神様が社員全体を見守れるような高い位置に設置して、神棚の下を通らないようにするのが一般的です。方角に関しては、一般家庭と同じく東や南に向けるのが基本ですが、社内の方が背中を向けないような配慮が求められます。

仏壇があるときの、神棚を設置する場所・方角について

ここからは、仏壇がある部屋における神棚の設置方法について解説していきます。以下の内容を参考に、それぞれの環境に適した設置場所をご確認ください。

同じ場所に設置しても問題ない

ご家庭に神棚と仏壇の両方がある場合、双方を一緒の部屋に置いてはいけないと思っている方も多いですが、同じ場所に設置しても問題はありません。

神棚と仏壇のどちらも、人が集まりやすい場所に設置するのが基本です。現代では、リビングや居間に仏壇を設置することが主流となっており、同じ場所に神棚をお祀りする方が増えてきています。

離れた場所に設置する

神棚と仏壇は、同じ場所に設置しても問題はありませんが、可能であれば離れた場所に設置した方が良いです。また、同じ部屋に置く場合は、以下の2つのポイントに注意しましょう。

<神棚と仏壇を設置する際の注意点>

●向かい合わせに設置しない

●上下に設置しない

神棚と仏壇を向かい合わせに設置すると、どちらかに手を合わせる際、もう片方に対しお尻を向けることになります。神様やご先祖様にお尻を向けるのは、大変失礼な行為になりますので、向かい合わせでの設置は避けるようにしてください。

また、神棚の下に仏壇を置いた場合、仏様を神様が踏んでしまうことになります。反対に、仏壇の下に神棚を設置するのは、上位とされている神様に失礼にあたるとされているため、双方を上下に配置することも控えましょう。

賃貸住宅での、神棚を設置する場所・方角について

お住まいが賃貸住宅の場合も、神棚は人が集まりやすく清潔な場所に設置し、方角は東または南に向けるのが基本です。また、可能であれば人の目線よりも高い位置にお祀りするようにしてください。

注意点として、賃貸物件は退去時に原状回復の義務があるため、神棚を設置する場合は、壁に傷を付けないような配慮が必要です。近年は、壁を傷付けにくい石膏ボード対応のものや平置きタイプの神棚も販売されていますので、そちらも検討してみると良いでしょう。

場所・方角のほかに、神棚で気を付けること

神棚は、神様をお祀りする神聖なものですので、場所や方角のほかにも注意すべき点があります。それでは、神棚に関する注意点についても確認していきましょう。

お神札・神具の並べ方について

神棚には、神様の御霊が宿る「お神札(おふだ)」を納めます。扉が1つの一社造りでは、手前からは神宮大麻・氏神神社・崇敬神社のお神札を重ねて納めるのが通例です。

扉が3つの三社造りの場合は、中央の扉に神宮大麻、向かって右側が氏神神社、左側が崇敬神社となるように納めます。なお、扉を開けておくか閉めておくかには様々な意見がありますので、信奉する神社で確認してみるのが良いでしょう。

また、神棚の前には「神具」を並べます。中央の扉の前に神鏡(しんきょう)を置き、その手前には皿・水玉・瓶子(へいじ)・榊立て(さかきたて)を並べるのが一般的です。さらに篝火(かがりび)や灯篭(とうろう)などを設置することで、より丁寧にお祀りできます。

お供えについて

神棚には、日供(にちぐ)として米・水・塩の3品をお供えするのが基本です。そのほかのお供え物には、酒や榊が挙げられます。それぞれのお供えの仕方は、以下の通りです。

【お供えに関する基本的なマナー】

お供え物 お供えの仕方
神具の皿に入れ、神棚に向かって中央または左側に供える
神具の水玉(水器)に水を入れ、蓋を取った状態で供える
(「御神前」と書かれたガラス製のコップ型の水気に入れる場合もある)
円錐形になるように、神具の皿に粗塩を盛り、神棚に向かって右側に供える
神具の瓶子(一対)に日本酒を注ぎ、蓋を取った状態で供える
神具の榊立て(一対)に榊を立て、神前の左右に備える

なお、基本の3品である米・水・塩については、毎朝お供えし、夕方頃にお下げするのが一般的な作法です。酒と榊に関しては、毎月の1日・15日に新しいものと取り換えるのが通例となっています。

お参りについて

地域によって異なる場合もありますが、神棚にお参りする際は「二礼二拍手一礼」が基本です。具体的な作法は、以下の通りです。

<お参りの一般的な作法>

1.拝する前に手や口を清める

2.神棚に向かって頭を2回深く下げる

3.両手を合わせて2回手を打つ

4.神様に感謝した後、頭を1回深く下げる

お手入れについて

神棚をお手入れする時は、神様に失礼のないように配慮する必要があります。一般的なお手入れの作法は、以下の通りです。

<お手入れの作法と手順>

1.掃除の前に手や口を水で清め、神棚にお参りする

2.机に白い布を敷き、その上に神棚や神具を移動させる

3.ハタキやきれいな布を使って棚板を掃除する

4.白い和紙を咥えて神棚の扉からお札を取り出す

5.ハタキやきれいな布を使って神棚を掃除する

6.白い和紙を再度咥えてお札を神棚に戻す

7.神棚を棚板に戻し、神具やお供え物を正しい位置に置く

8.掃除が終了した後、再度お参りする(神様に掃除が終了したことを伝える)

また、神棚を掃除する際は、いくつか注意を払わなくてはならないポイントがあります。以下の行為は、神様に対して失礼であると考えられていますので、この機会に作法と併せて覚えておきましょう。

<お手入れに関する注意点>

●掃除の前にお清めやお参りをしない

●汚れた掃除道具を使う

●神棚を床に置く

●神棚やお札に息を吹きかける

●古くなったお札をゴミとして処分する

神棚のお手入れを行う際は、敬意を持って取り扱うことが大切です。汚れた道具で掃除をしたり、足元に直置きしたりするのは、神様に対して失礼にあたりますので控えましょう。

また、お札には神様の御霊が宿ると考えられていますので、ゴミとして処分するのは好ましくありません。古くなったお札を処分したい場合は、納札所やお焚き上げに持ち込み、返納することをおすすめします。

まとめ

神棚は、神道の神様をお祀りする場所であり、古来より神聖なものとして取り扱われています。そのため、設置する場所や方角などは可能な範囲で作法を守り、神様に失礼のないように努めることが大切です。

ただし、現代の住宅事情やライフスタイルにおいては、全ての条件を満たすことが難しい場合もあります。何よりも大切なのは神様を敬う気持ちですので、日々感謝の気持ちを込めてお参りすることを心掛けましょう。

記事の制作・編集家族葬コラム編集部
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