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霊柩車とは?車種や手配する方法、費用、親指を隠すという迷信まで詳しく解説


霊柩車とは?車種や手配する方法、費用、親指を隠すという迷信まで詳しく解説

霊柩車とは、葬儀場から火葬場まで棺をご移送する際に使われる車両のことです。街中などで見かけたことはあるものの、具体的な車種や手配する方法について、よく知らない方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、霊柩車の役割をはじめ、現在利用できる車種や手配の仕方について詳しく解説します。また、搬送にかかる費用や、注意すべきポイントも併せてご紹介しますので、ぜひご一読ください。

コンテンツ

霊柩車とは?

霊柩車とは、故人様のご遺体を火葬場までご移送する車両のことです。ご葬儀の後、故人様が納められている棺を車両に乗せ、ご遺族とともに火葬場へと向かいます。

霊柩車の車種

一口に霊柩車といっても、装飾に特徴があるものや大型車に当たるものなど、その種類は実に様々です。ここからは、現在使用されている車種について、詳しく解説していきます。

宮型

宮型(みやがた)の霊柩車は、豪華な金箔や彫刻など、伝統的な装飾が施されているのが特徴です。かつての日本は、棺を神輿(みこし)のように担いで運んでいたことから、その名残で宮型の霊柩車が作られたといわれています。

他の車種に比べて高級感がありますが、近年は「時代に合わない」「派手すぎる」といった理由から、敬遠される方も多いです。装飾やメンテナンスにコストがかかり、キリスト教などの宗教では使用できないため、現在は宮型の霊柩車はあまり使用されていません。葬儀社によっては取り扱っているところもありますが、減少傾向にあります。

洋型(リムジン型)

洋型の霊柩車は、国内外で使用されているリムジン型の車両です。派手な装飾は一切ありませんが、高級車をベースとしており、シンプルながら高級感のあるデザインとなっています。

以前の日本は宮型が主流でしたが、現在は洋型を使用するケースが多いです。乗車人数については、運転手や助手席に乗る方(喪主)を除いて2名までが一般的で、車両の大きさによっては4名ほど乗れる場合もあります。

バン型

バン型の霊柩車は、ミニバンやステーションワゴンなどをベースに改装された車両です。装飾が施されておらず、外観が一般車と同じであるため、多くの方が霊柩車と気付きません。

死を連想させてしまう霊柩車は、一般的に病院の出入りには適さないとされています。しかしながら、バン型の霊柩車であれば、一般的な車と見分けがつかないため、寝台車(病院などからご遺体を搬送する車両)として使われることも多いです。

バス型

バス型の霊柩車は、故人様が納められた棺を側部や後部に乗せられる大型の車両です。前述した宮型・洋型・バン型では、ご遺族の代表者だけが同乗し、その他の方は別の車両で移動することになります。

しかし、車体が大きいバス型であれば、より多くの方が故人様とともに移動することが可能です。特に葬儀場から火葬場までの距離が遠い場合や、雪が多く降る地域では、一台に乗り合わせた方がスムーズに移動できるため、乗車人数の多いバス型が重宝されています。

霊柩車は他の車とどう違う?

多くの霊柩車は、普段私たちが利用している車をベースに作られていますが、一般車に比べてどのような違いがあるのでしょうか。以下では、霊柩車と一般車の違いについて解説します。

霊柩車と一般車の違い

霊柩車と一般車では、車両設備に大きな違いがあります。霊柩車は、棺の搬送に適した仕様になっていますが、一般車にはそのような特徴は見られません。

また、霊柩車は「特殊用途車両」に分類され、運転するには「一般貨物自動車運送事業(霊柩限定)」が必要です。上記に加えて、ナンバープレートに8ナンバーが適用される点も、一般車との違いとして挙げられます。

霊柩車と寝台車の違い

霊柩車と混同されがちな「寝台車」ですが、それぞれ車両設備や搬送ルートが異なります。双方の主な違いは次のとおりです。

【霊柩車と寝台車の違い】

項目 霊柩車 寝台車
車両設備 棺の搬送に適した構造になっている 担架での移動に適した構造になっている
搬送ルート 葬儀場から火葬場まで 病院などから安置所まで

霊柩車は故人様のご遺体を、火葬場までご移送するための車両です。棺の乗せ下ろしがスムーズにできるよう、ローラーやレールなどが設置されており、搬送ルートは葬儀場から火葬場までとなります。

一方で寝台車は、故人様がお亡くなりになった場所から、ご遺体を安置する場所までご移送するための車両です。その目的から、担架での移動に適した構造になっており、主に病院や自宅などからご遺体を搬送するときに使用されます。

霊柩車を手配する方法

故人様のご遺体を、火葬場までご移送する際は、霊柩車で搬送しなければなりません。一般的に、霊柩車は葬儀社が手配してくれますのでご安心ください。

車種を指定したい場合は事前に相談しよう

多くの場合、霊柩車は葬儀社が手配してくれますが、ご希望の車種がある場合は事前に相談しましょう。特に宮型やバス型のタイプは、取り扱っていない葬儀社も多く、その場合は個別で手配する必要があります。

霊柩車での搬送にかかる費用

ここからは、霊柩車での搬送にかかる費用について解説していきます。ご葬儀を執り行う際、霊柩車での搬送費用は必ず発生しますので、この機会に金額の目安を把握しておきましょう。

ご葬儀のプランに含まれていることが多い

霊柩車での搬送にかかる費用は、ご葬儀のプランに含まれていることが多いです。日本では、ご葬儀の後に火葬を行うケースが多いため、予め搬送費用がプランの中に含まれている場合が多いです。

ただし、上記は一般的なケースであり、葬儀社によっては別途で料金が発生する場合もあります。

霊柩車の料金の計算方法

霊柩車での搬送費用が、ご葬儀のプランに含まれていない場合は、以下の計算方法で料金が決まります。

【霊柩車の料金の計算方法】

基本料金+距離に応じた加算料金=霊柩車の料金

なお、基本料金は車種によって異なり、加算料金は走行距離0〜10kmあたり15,000〜50,000円ほどかかります。10km以上の距離を移動する場合は、タクシーと同じように追加料金が加算されていくので、前もって料金システムを確認しておくと安心です。

追加で発生する費用

搬送ルートや地域によっては、以下のような追加料金が発生する場合もあります。

<追加で発生する費用>

●待機時間料

●有料道路使用料

●深夜早朝割増

●冬季割増(地域によります)

葬儀社によって必要な金額は異なり、中には心づけを受け付けていないところもあるため、詳細については専門スタッフにお問い合わせください。

霊柩車でご遺体を搬送する場合の注意点

霊柩車でご遺体を搬送する際、いくつか注意すべきポイントがあります。誰もが安心して故人様をお見送りできるよう、注意点を押さえておきましょう。

運行は片道(行きのみ)となる

霊柩車の役割は、葬儀場から火葬場まで棺をご移送することであるため、運行は片道(行きのみ)となります。そのため、火葬場から別の場所へと移動する際には、霊柩車は利用できません。

当日に慌てることがないよう、前もって火葬場からの移動手段を考えておきましょう。

同乗できる人数が限られる

霊柩車は、棺をご移送するための専用車両ですが、ご遺族が同乗することも可能です。しかし、車内空間のほとんどは棺を乗せるためのスペースとして使われますので、同乗できる人数は限られます。

なお、霊柩車には喪主やご家族など、故人様と親しい関係にあった方が乗車するのが一般的です。その他の方は、マイクロバスや自家用車などで移動することになります。

霊柩車にまつわる風習・迷信

本記事を読んでいる方の中には、霊柩車にまつわる風習や迷信について気になっている方もいらっしゃるでしょう。最後に、馴染みのある風習や迷信について解説していきます。

出発時にクラクションを鳴らす

葬儀場から出発する際に、霊柩車がクラクションを鳴らすことは珍しくありません。クラクションを鳴らす意味については諸説あり、主なものとして以下の4つが挙げられます。

<出発時にクラクションを鳴らす理由>

●故人様を弔うため

●道中の邪を払うため

●出発の合図のため

●特に意味はない

一般的には、故人様を弔うことを目的に、クラクションが鳴らされると考えられています。しかし、クラクションの音は非常に大きいため、近年では鳴らさない場合も多いです。

霊柩車を見たら親指を隠す

街中で霊柩車を見かけたとき、ご両親や周りの方から「親指を隠しなさい」といわれた経験がある方もいらっしゃるでしょう。かつては、ご葬儀に参列していた方が悪い霊に取り憑かれないよう、神聖な存在である親指を隠していたといわれています。

由来については諸説ありますが、上記の名残から「霊柩車を見たら親指を隠す」という風習が広まっていったようです。昔から、親指を隠さないと親の死に目に会えなくなるといわれていますが、その真偽は定かではありません。

行きと帰りで違うルートになる

ご葬儀にまつわる風習の中には、火葬場への行き帰りは違うルートにするというものがあります。この習わしは土葬が行われていた時代の名残であり、ルートを変えることには、故人様の霊が家に帰ってこないように道を迷わせるといった意味があるようです。

仏教では「人は亡くなると冥土へ旅立ち、四十九日目に成仏する」と考えられています。つまり、霊が家に帰ってきてしまうと成仏できなくなるため、あえてルートを変更して「安らかに成仏するように」と願っているのです。

まとめ

霊柩車とは、葬儀場から火葬場まで棺をご移送する際に使われる車両のことです。基本的に、霊柩車の手配は、葬儀社が対応してくれますのでご安心ください。

また、利用料金はご葬儀のプランに含まれていることが多いですが、必ずしもその限りではありません。葬儀社によってプラン内容は異なりますので、事前に内容を確認しておきましょう。

記事の制作・編集家族葬コラム編集部
インターネット葬儀社が一般的になり、さまざまなトラブルが起こる昨今。
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