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四十九日まで飾る後飾り祭壇とは?飾り方やお供えのマナーを解説します


四十九日まで飾る後飾り祭壇とは?飾り方やお供えのマナーを解説します

四十九日法要を執り行うまでお仏壇の代わりに故人様を祀る祭壇として、「後飾り祭壇」が使用されます。後飾り祭壇は、亡くなられてから四十九日までしか使用しないため、どのように飾って良いのか、そもそもどうやって手配したら良いのか分からない方も多いです。

今回は後飾り祭壇を手配する方法、飾り方、供花を用意する際の注意点など、後飾り祭壇について詳しく解説していきます。

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四十九日まで飾る「後飾り祭壇」とは

四十九日法要までの間、一時的にご遺骨や位牌を祀る祭壇のことを「後飾り祭壇(あとかざりさいだん)」と呼びます。また、関西地方では「中陰檀(ちゅういんだん)」の呼び方が主流です。

この後飾り祭壇は、お悔やみを述べに来てくれたお客様が手を合わせる場であり、故人様が閻魔様の裁きを受ける日(四十九日)まで、ご遺族が冥福をお祈りする場でもあります。

後飾り祭壇の種類

後飾り祭壇は、仏教だけでなく神道やキリスト教でも使用されています。しかし、それぞれ異なった特徴を持っており、さらに準備するお供え物も違うため気をつけましょう。

仏式の場合

仏式の場合、祭壇には白木を用います。段数は2〜3段の場合が多く、祭壇には仏具とお供え物を飾ります。最近では段ボールシートで出来ている物もあります。

神式の場合

神式では、後飾り祭壇のことを「仮霊舎(かりみたまや)」と呼び、飾っておく期間は五十日間とされています。白木を用いる点は仏式と同じですが、足が8本ある「八足祭壇」を使うのが特徴です。また、仮霊舎には主に三種の神器や榊などが飾られます。

キリスト教の場合

キリスト教の後飾り祭壇は、基本的に埋葬の日まで飾ります。決まりは特になく、机に白い布を被せるスタイルのものが多いです。

後飾り祭壇の価格相場

後飾り祭壇は5,000〜10,000円で購入できます。なかには、祭壇だけでなく、仏具もセットになっているものもあるので、予算に合わせて購入すると良いでしょう。

※材質により価格は異なります。

後飾り祭壇を手配する方法

後飾り祭壇を手配する方法は、「自分で購入する(自宅にあるものを使用する)」「葬儀社に手配してもらう」の2パターンがあります。それぞれの特徴やメリットを解説していきます。

【自分で購入する(自宅にあるものを使用する)】

後飾り祭壇は、仏具店やインターネット通販で購入可能です。サイズやデザインは多種多様で、ご自宅のスペースやインテリアに合わせて選べます。近年は、処分する際に手間がかからないダンボールタイプなども人気です。

【葬儀社に手配してもらう】

葬儀社に手配してもらうメリットは、設置や撤去の手間がかからない点です。仏具一式もセットで用意してくれるため、わざわざ用意する必要がありません。事前にいくらかかるのか確認しておきましょう。

後飾り祭壇の飾り方

後飾り祭壇には、設置するのに適している場所や飾り方の順番があります。どのような場所に設置するのが良いのか、どのように飾れば良いのか、後飾り祭壇のマナーについて次項で詳しく見ていきましょう。

祭壇を設置する場所

後飾り祭壇は、基本的に仏壇の側に設置しますが、仏壇がない場合は、自宅の北側か西側に設置しましょう。多くの場合は葬儀社の方が設置してくれるので、あまり心配はいりません。

もし自分で設置する場合は、「仏壇の側」「自宅の北または西側」の2点に留意し、お悔やみを述べに来てくれた方が手を合わせやすい場所に設置するよう心がけましょう。

後飾り祭壇を飾る流れ

次に、後飾り祭壇を飾る際の流れについて解説していきます。

【2段の後飾り祭壇を使う場合(仏式)】

1. 上段に「骨壺」「白木位牌」を設置する

2. 下段に、「遺影写真」「お供え物」を供える

3. 後飾り祭壇の前に小さなテーブルを用意し、「お花」「ろうそく」「香炉」「仏前料理」「線香立て」「りん」「りん棒」などを設置する

上記で解説したのはあくまで一例です。飾り方が大きく変わることはありませんが、宗派によっては用意するものが異なる場合もあります。後飾り祭壇を用意する際には、ご自身の宗派に合ったものを設置しましょう。

四十九日まで後飾り祭壇にお供えについて

前項でも解説したとおり、後飾り祭壇には仏具以外にもさまざまな道具が必要です。そのため、用意するものが多すぎて困ってしまうという方も多いでしょう。

次の項目では、後飾り祭壇を飾る際に用意すべきお供え物や、お供え物の置き方、選ぶ際の注意点などを解説していきます。また、浄土真宗では他の仏式とお供えするものが異なるため、どのような違いがあるのかも併せて見ていきましょう。

お供えにおすすめの品物

後飾り祭壇を設置する際に用意するお供え物は、大きく分けて以下の6つです。

・ご飯

・お水

・お茶

・御膳

・お花

・お菓子

供え花を選ぶ際の注意点

供花を選ぶ際には「トゲがないもの」「香りの強くないもの」「毒のあるもの」は避けて選びましょう。通年で人気があるのは菊・カーネーションなどですが、近年は胡蝶蘭なども選ばれています。

浄土真宗の場合の注意点

浄土真宗の場合は、「お水」「お茶」はお供えしません。なぜなら浄土真宗では、亡くなったらすぐに八功徳水(はっくどくすい)という水を得ることができると考えられているからです。

また、お水やお茶だけでなく、浄土真宗では「御膳」も不要です。浄土真宗では四十九日の考え方がなく、すぐに阿弥陀如来の元へ行けると考えられています。この阿弥陀如来の元にはすでに食べ物が豊富にあるといわれており、そのため浄土真宗ではご飯や御膳のお供えは必要ないのです。

ただし、華瓶(けびょう)と呼ばれる花瓶型の仏具に樒(しきみ)を挿してお供えします。

お供え物の置き方

後飾り祭壇を設置している間は、ご葬儀に参列できなかった方からお供え物をいただくことが多いです。いただいたお供え物にはのしがかかっていることがほとんどですが、このとき名前などが書かれている面が自分たちの方に向くように設置することを忘れないようにしてください。これは、故人様はご慈悲で残されたご遺族に向けようとするものの、実際にはできないためとされています。

四十九日法要後に後飾り祭壇を片づける方法

四十九日法要が済んだ後、故人様に手を合わせる場は仏壇になるため、後飾り祭壇は片づけなければなりません。実際に片づける際には、以下の手順に沿って速やかに終わらせましょう。

1. お供え物を下ろした後、祭壇を解体する。

2. お供え物と仏具を仏壇の方に移動させる。

3. 祭壇は各地方自治体のゴミ分別に従って処分する

なお、葬儀社が手配してくれている場合は担当の方が片づけるため、自分自身で行う必要はありません。事前に都合の良い日時を葬儀社と相談しておきましょう。

後飾り祭壇は残しておいても良い

後飾り祭壇は、使い終わったら必ず処分するというものではなく、盆飾りの祭壇として使用する場合もあります。保管できる場所が確保できるのであれば、残しておくのもひとつの方法です。

まとめ

後飾り祭壇は、四十九日法要までの間、故人様のご冥福をお祈りするのに必要な祭壇です。後飾り祭壇を用意する方法は、「葬儀社に手配してもらう(レンタル含む)」「自身で用意する」などがあります。

基本的には仏壇の側に設置しますが、仏壇がない場合は部屋の北側または西側に設置します。また、お悔やみを述べに来てくれたお客様が手を合わせやすい場所に設置する配慮も大切です。故人様のご冥福をお祈りできるよう、お供え物や仏具にも気を配り、しっかりと準備を行うようにしましょう。

記事の制作・編集家族葬コラム編集部
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