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焼香をあげる順番は?兄弟や子供・孫同士での順番、トラブルを避けるための方法を解説


焼香をあげる順番は?兄弟や子供・孫同士での順番、トラブルを避けるための方法を解説

焼香は、ご葬儀や法要などで行われる大切な儀式のひとつです。焼香をあげる際、正しい順番やマナーについて知らないままだとトラブルに発展しかねないので注意が必要です。

今回は、焼香をあげる順番から注意すべきポイントまで分かりやすく解説します。正しい順番やマナーについて知りたい方は、ぜひ本記事を参考にしてください。

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焼香とは?

焼香とは、仏式のご葬儀や法要などで参列者が香を焚く所作のことです。仏教において、香は仏の食べ物と考えられており、焼香をあげることで仏と故人様に祈りを捧げられるとされています。また、香を焚く側の邪気を払うともいわれており、心身の穢れ(けがれ)を落としてから仏や故人様に向き合うという意味が込められているのです。

焼香は故人様を弔うためだけではなく、参列者の状態を整えるためにも大切な儀式といえます。

焼香をあげる順番は?

仏式のご葬儀や法要では、香を焚くのが通例です。しかし、これはどのような順番で行うのが正しいのでしょうか。ここからは、焼香をあげる順番について詳しく解説していきます。

座席順に焼香をあげるのが基本

焼香は座席順にあげるのが基本です。ご葬儀や法要にも上座・下座という考え方があり、具体的な順番は次のようになります。

<焼香をあげる順番>

①喪主

②二親等以内のご遺族

③二親等以内ではないご遺族

④一般の参列者

焼香は故人様と関係が深い方から順番に行っていきます。周りの方の順番を気にせず焼香をあげるのはマナー違反にあたるため、この機会にしっかり覚えておきましょう。

①喪主

焼香は、ご遺族の代表となる喪主が最初に行います。これは基本的なマナーで、「喪主が最後に香を焚く」といったことはほぼあり得ません。喪主の役割などについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

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②二親等内のご遺族

喪主が焼香をあげた後は、故人様の父母や子供など二親等内のご遺族が次いで香を炊きます。しきたりなどによって順番は変わるものの、一般的には血縁の濃い順に行うことが多いです。

なお、ご親族の間で焼香の順番について揉めるケースは少なくありません。そのため、ご葬儀や法要を執り行う際は、事前に焼香の順番について話し合いをしておくと安心です。

③二親等内ではないご遺族

二親等内のご遺族が焼香を終えたら、次に二親等ではないご遺族が焼香をあげます。焼香をあげる順番は、故人様との関係性によって決められることが多いです。

ただし、一般的な考え方をもとに順番を決めたとしても、一部の方が納得せずに揉めてしまう場合もあります。トラブルを未然に防ぐためには、周りの方と相談しつつ、それぞれにとって最善と思う順番を決めることが大切です。

④一般の参列者

最後に、会社関係者やご友人など一般の参列者が焼香をあげます。焼香は座席順に行うのが基本とされているため、祭壇に近い方から順番に香を焚くのが通例です。

兄弟・姉妹での順番

兄弟・姉妹の場合、年齢順(年上の方から順番に焼香をあげる)に行うのが一般的です。ただし、「男性が先に焼香をあげる」というしきたりがある地域も存在するので注意が必要です。

また、年長者ではない兄弟・姉妹が喪主を務める場合、その方が焼香を最初に行うことになります。必ずしも年齢順になるわけではないことも頭に入れておきましょう。

子供同士での順番

子供同士での順番は、下記のような考え方から決められるのが一般的です。

<子供同士での順番の考え方>

・年齢順

・同姓順

・男性優先

最もシンプルなのは「年齢順」です。年上の方から順番に焼香を行うため、非常に分かりやすい考え方といえます。

「同姓順」については、後継ぎの可能性がある同姓の子供を優先するという考え方です。この場合、後継者になりやすい男性や未婚の長女などは優先順位が上がり、既婚女性は優先順位が下がります。

また、一部の地域では「男性優先」という風習が残っており、男性の後に女性が焼香をあげるケースも多いようです。さまざまな基準があるため、周りの方と相談しながら決めていくと良いでしょう。

孫同士での順番

孫同士での焼香については、子供同士の順番に習って行うのが基本です。たとえば、子供同士が「年齢順」で行ったのであれば、孫同士も「年齢順」で行います。

ただし、孫が未成年または未婚である場合は、焼香を「家族単位」で行うことが多いです。お住まいの地域やご親族によって考え方は変わるため、事前に話し合いをして順番を決めることをおすすめします。

会社関係者・ご友人同士での順番

会社関係者やご友人同士での順番は、座席順になることがほとんどです。つまり、祭壇に近い方から順番に焼香をあげていけば問題ございません。

関係の深い人が最後に焼香をあげる「止め焼香」について

止め焼香とは、関西地方を中心に西日本で採用されている焼香の方法です。一般的な焼香は、血縁の濃い方から順番に香を焚いていきます。一方の止め焼香は、最も血縁が近い方が最後に香を焚きます。

西日本で止め焼香が根付いているのは、故人様と縁の深い方が焼香を終わらせることで「不幸を止める」と考えられているからです。また、焼香の順番を不同にし、ご親族や参列者が揉めないようにするという意味合いも含まれています。

焼香の順番についてのトラブル対策にもなる

一般的な焼香は故人様と関係が深い方から順番に行います。しかし、ご親族や参列者が多い場合には、焼香の順番で揉めてしまうことも少なくありません。

その点、止め焼香は故人様と縁が深い方が最後に香を焚くことで、順不同で容赦してもらえるようアピールできます。結果として、焼香の順番についてのトラブル対策につながるため、あえて採用している地域もあるようです。

焼香をあげる流れ

正しい順番を把握した後は、焼香をあげる流れについても確認していきましょう。焼香のやり方は宗派によって異なるものの、おおむね以下のとおりに行うため、ぜひ参考にしてください。

①僧侶・参列者に一礼する

喪主やご遺族の立場である方は、ご自身の順番が来たら席を立ち、僧侶と参列者に一礼します。この一礼は、協力していただいた方に感謝の気持ちを表す作法ですので、必ず行うようにしてください。また、一般の参列者として香を焚く場合には、焼香台の前まで移動して僧侶とご遺族に一礼するのがマナーとされています。

②遺影に一礼・合掌する

僧侶や参列者への礼を済ませたら、焼香台の前まで移動しましょう。その後、故人様の遺影に向かって一礼・合掌し、焼香へと移ります。

③焼香をあげる

遺影に向かって一礼した後は、抹香(焼香のときに用いる香)を右手の親指・人差し指・中指で掴み、焼香をあげます。各宗派の作法については、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

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④遺影を仰ぎ見て合掌する

焼香を終えたら、祭壇の遺影を仰ぎ見て合掌し、故人様へ祈りを捧げます。合掌は、指と指の間をしっかり閉じた状態で、左右の手のひらを胸の前で合わせるのが基本です。

⑤ご遺族に一礼する

故人様へ祈りを捧げた後は、遺影の方を向いたまま数歩下がり、再度ご遺族に一礼しましょう。そして体の向きを変え、ご自身の席に戻れば完了です。

なお、焼香には複数のパターンがあり、宗派によってもあげ方が変わってきます。ご葬儀や法要の前に説明を受けるかと思いますが、事前に作法を確認しておくとより安心です。

焼香についての注意点・マナー

最後に、焼香についての注意点を3つご紹介します。周りの方に対して失礼な印象を与えないためにも、最低限のマナーを押さえておきましょう。

小さい手荷物は持ったまま焼香をあげる

手荷物が小さい場合は、小脇に抱えるなどして焼香をあげるのが一般的です。焼香をあげるのに支障が出そうな場合は、手荷物を足元に置いていただいても問題はありません。

なお、会場によっては荷物を預けられるところもあるので、その場合には事前に預けておくのも良いでしょう。私物を預けることに抵抗がある方は、可能な限り手荷物のサイズを小さくすることをおすすめします。

数珠を持つ

焼香をあげるときは、左手に数珠を持つことが一般的なマナーとされています。数珠の種類については、煩悩と同じ108個の玉からできているものが正式です。しかし、現代では「略式数珠」という各宗派で使えるものを用いる方が多いです。

また、宗派によって数珠の持ち方は異なるため、事前に確認しておく必要があります。各宗派の作法については以下の記事で詳しく解説していますので、気になる方は一度チェックしてみてください。

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まとめ

焼香は、故人様と関係が深い方(血縁の濃い順)から行うのが基本です。しかし、焼香の順番を気にかけている方は意外と多く、ご親族の間でトラブルに発展することも少なくありません。トラブルを未然に防ぐため、そして故人様を気持ち良く送り出すためにも、事前に順番についてよく話し合うことをおすすめします。

記事の制作・編集家族葬コラム編集部
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