喪中はがきはいつからいつまでに出す?買い方や送る際のマナーと併せて解説
初めて喪中はがきを出すとき、いつからいつまでに送れば良いのかと悩んでしまう方は多いのではないでしょうか。なかには、はがきの購入場所や書き方について気になっている方もいらっしゃるでしょう。
そこで今回は、喪中はがきを出すタイミングをはじめ、購入方法や送る際のマナーについても解説します。本記事を参考に、着々と準備を進めていきましょう。
コンテンツ
喪中の期間はいつからいつまで?
喪中の期間は法律などで定められていないため、いつからいつまでとは断言できません。しかし、一般的には故人様との関係性から決まることが多いので、次項で詳しく解説します。
親等ごとの喪中期間
前述のとおり、喪中期間に明確な決まりはありませんが、2親等まで目安となる期間があることも確かです。以下の表に、親等ごとの喪中期間の目安をまとめましたのでご参考ください。
【親族ごとの喪中期間】
故人様との続柄 | 親等 | 喪中期間の目安 |
---|---|---|
配偶者 | なし | 約1年 |
父母 | 1親等 | 約1年 |
義父母 | 1親等 | 約1年 |
子ども | 1親等 | 約1年 |
子どもの配偶者 | 1親等 | 約1年 |
兄弟姉妹 | 2親等 | 3ヶ月~半年 |
兄弟姉妹の配偶者 | 2親等 | 3ヶ月~半年 |
祖父母 | 2親等 | 3ヶ月~半年 |
孫 | 2親等 | 3ヶ月~半年 |
上記の表で記した期間や範囲は目安であり、故人様との関係性を考慮して2親等以外の方に喪中はがきを出すケースも少なくありません。ただし、一般的には3親等からは喪中としないことが多いため、喪中はがきを送る親族の範囲は2親等までとするのが一般的です。
期間を超えて喪に服しても問題ない
喪中とは、故人様を偲ぶ期間であり、残された親族が悲しみを癒やす期間でもあります。したがって、気持ちに整理がつかないのであれば、期間を超えて喪に服しても問題ありません。
また、2親等までに含まれない方でも、故人様との付き合いが長い場合は喪に服し、喪中はがきを送ることもあります。喪中はがきを出す必要があるかどうかは、故人様との関係性の深さを基準にすると良いでしょう。
喪中はがきはいつから買える?
喪に服しているご遺族は、年賀状を出さない旨を喪中はがきで伝えます。以下では、喪中はがきの購入場所と販売期間を解説していますので、ご参照ください。
郵便局で販売している期間
郵便局では、例年10月1日より喪中はがきを販売しています。ほかの購入場所とは異なり、胡蝶蘭柄のプリントをはじめ、故人様のイメージに合わせてデザインを選択できるのが大きな特徴です。
葬儀社で販売している期間
葬儀社では通夜喪中はがきを販売している所が多く、担当者に相談できるので安心して購入できます。
コンビニエンスストアで販売している期間
コンビニエンスストアでは、おおよそ11月以降から喪中はがきの販売を開始します。しかし、近年は喪中はがきを取り扱う店舗が減っているため、事前に確認しておくと安心です。
ネットショップで販売している期間
ネットショップでは、通年喪中はがきを販売しています。店舗に足を運ぶ必要がなく、さまざまなデザインの中から選択できるので、急ぎでなければ通販で購入すると良いでしょう。
喪中はがきはいつからいつまでに出す?
いざ喪中はがきを送るとなると、いつからいつまでに出せば良いのかと気になるでしょう。ここでは、喪中はがきを送るタイミングと、その理由について解説します。
11月から12月上旬までの間に出す
喪中はがきは、11~12月の上旬までに送るのが一般的です。私たちが「喪中はがき」と呼ぶものは年賀欠礼の挨拶状であるため、先方が年賀状を書き始める前に送るのがマナーとされています。
明確な決まりはないものの、あまりにも早い時期に送ってしまうと、喪中はがきが届いたことを忘れてしまうかもしれません。そのため、多くの方が年賀賀状の準備に取りかかる11~12月を目安に送ることをおすすめします。
12月中旬以降は「寒中見舞い」を送る
喪中はがきを出すのが遅れた場合や、故人様が12月中旬以降に亡くなった場合は「寒中見舞い」を送りましょう。なお、寒中見舞いを送る時期は、松の内(正月の門松がある間)が過ぎてから立春までが適切とされています。
喪中はがきを送る際の注意点
ここからは、喪中はがきを送る際の注意点を4つの項目に分けて解説していきます。一般的なマナーを確認して、着実に作業を進めていきましょう。
シンプルなデザインにする
喪中はがきは、身内に不幸があったことを知らせる年賀欠礼状ですので、シンプルなデザインにするのが好ましいです。また、弔事の一種であることから、文字は黒色や薄墨色で書くのが一般的なマナーとされています。
表記のルールに気をつける
喪中はがきには、通常のはがきとは異なる書き方のルールが存在します。具体的な内容は以下のとおりです。
<喪中はがきの表記ルール>
・前文を省略する(拝啓、敬具など)
・漢数字を使う
・句読点を入れない
・行頭の一文字下げはしない
通常のはがきとは異なり、喪中はがきは儀礼的な挨拶状のひとつとされていますので、最低限のマナーを守りながら作成することが大切です。
基本的な構成に沿って書く
前述した表記ルールに加えて、基本的な構成に沿って書くことも一般的なマナーとされています。喪中はがきを構成する要素は次の5つです。
<喪中はがきの基本構成>
・年賀欠礼の挨拶
・いつ・誰が・何歳で亡くなったか
・先方への感謝の言葉
・日付
・差出人(遺族の名前・住所)
通常のはがきに比べると、少し内容が物足りないように感じるかもしれません。しかし、喪中はがきは年賀欠礼状ですので、弔事に関すること以外は書かないのがマナーとされています。
私的な内容を入れない
喪中はがきは、先方に年賀状が送れない理由を伝えるものであるため、私的な内容は入れないようにしましょう。もし結婚や引越しなど伝えたいことがある場合は、喪中はがきとは別の方法で伝えるようにしてください。
喪中に年賀状が届いたらどうする?
喪中に年賀状が届いた場合、寒中見舞いで返信するのがマナーとされています。寒中見舞いは、寒さが厳しい時期に送る季節の挨拶状ですが、年賀状の返礼として活用しても問題ありません。
まとめ
喪中はがきは、多くの方が年賀状の準備に取りかかる11~12月の上旬までに出すのが良いとされています。もし出せないような場合、松の内が過ぎてから寒中見舞いを送りましょう。
また、喪中はがきの書き方に明確なルールはありませんが、最低限のマナーは存在します。本記事や周囲の方の意見も参考に、適切な方法で準備を進めていきましょう。
間違えのない葬儀社の選び方や注意点をはじめ、さまざまな葬儀の知識・マナーを分かりやすくお伝えします。