身内が危篤になったらすぐ会社へ連絡しよう|メールの例文や休む場合の対応を解説
身内が危篤状態になった場合、ご家族やご親族が病院に寝泊まりするなど、付き添いが必要になる可能性があります。会社勤めの方であれば、付き添いの期間は会社を休まなければなりません。
突然の危篤連絡に気が動転し、会社への連絡を忘れてしまったり、連絡の順番を間違ってしまったりすることもあるでしょう。本記事では、身内の危篤で会社を休む場合の連絡方法、メールの例や注意点などを解説します。
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身内が危篤になったらすぐに会社へ連絡する
身内が危篤だと連絡を受けた場合は、すぐに会社へ連絡しましょう。仕事の引き継ぎや、休む場合の態勢を整える必要があるためです。
伝える内容は、要点だけを押さえて簡潔にするのがマナーです。病状や本人の状態など、事細かに伝える必要はありません。
本項では、身内が危篤にあった場合の連絡先や連絡手段、伝える際のマナーについて解説します。
直属の上司に伝える
身内の危篤連絡を受けた場合、連絡は直属の上司にします。連絡手段には電話を用いましょう。身内が危篤状態である以外の情報がない場合でも、現状の連絡はするべきです。連絡した方が、上司も「急に休むかもしれない」と思え、フォローの態勢に入れます。
メールを入れた後に電話をする
病院から危篤の連絡を受けたのが深夜や早朝の場合、連絡方法は電話でなくメールを用います。就寝している時間に、起こしてまで伝える必要がないためです。起床後に、メールですぐ事態の把握ができるようにしておきます。
電話をかけても迷惑でない時間帯になったら、改めて電話で伝えます。その際に、休暇日数の相談や業務について話し合いましょう。
身内の危篤を会社に伝える際の例文
身内の危篤を会社に伝える場合、必ず記載すべき内容があります。必須の連絡事項は、以下のとおりです。
・突然の連絡に対するお詫び(深夜・早朝にメールする場合は、時間帯に対するお詫び)
・誰が危篤なのか
・自分がいる場所(もしくは向かっている場所)
・希望の休暇日数
・業務について
本項では、上記の内容を記載した例文をご紹介します。
メールで危篤を伝える際の例文
メールで危篤を伝える場合の例文は、以下のとおりです。
件名:
身内の危篤による欠勤のご連絡 ◯◯課 ◯◯(自分の名前)
本文:
夜分遅くにつき、メールにて失礼いたします。
◯◯課 ◯◯(自分の名前)です。
先ほど、母の入院している病院から危篤の連絡を受けました。
付き添いが必要なため、数日間お休みをいただきたく存じます。
業務は△△さんへ引き継ぎをお願いしてもらえればと思います。
詳細な状況が分かり次第、改めてお電話いたします。
何卒よろしくお願い申し上げます。
引き継ぎをしている相手がいる場合は、その旨も併せて伝えましょう。
電話で危篤を伝える際の例文
電話で危篤を伝える際の例文は、以下のとおりです。
「お疲れ様です。◯◯(自分の名前)です。
今お電話大丈夫でしょうか?
先ほど父が入院している病院から危篤の連絡を受けました。
今病院に向かっている最中なのですが、状況によっては本日から数日間お休みをいただくかもしれません。
詳しく分かり次第、また連絡します。
ご迷惑をおかけしますが、何卒よろしくお願いいたします。」
要点のみを押さえ、簡潔に内容を伝えるのが重要です。上司がフォローに回れるよう、今後の可能性においても伝えておきます。
身内が危篤になって会社を休む場合の扱われ方
身内の危篤で会社を休む場合、通常の休みと扱われ方が異なります。会社によって対応が違う場合もあるため、危篤で休む可能性のある方は、事前に把握しておくと良いでしょう。本項では、身内が危篤になって会社を休む場合の、休暇の扱われ方を解説します。
忌引きにはならず、有給休暇を取得する
危篤の場合、身内が亡くなったわけではないので、忌引き扱いにはなりません。亡くなる可能性が高いとしても、回復することもあるためです。そのため、多くの企業は有給休暇を消化して対応します。
有給休暇が取れない場合は、欠勤扱いになる
有給休暇が取れない場合は、通常の欠勤扱いとなってしまいます。休んだ日数分の給与が減ってしまうので、付与されている有給休暇の日数を事前に確認しておきましょう。
また、危篤に関する休暇の取り扱いは、会社によって異なる場合も多いです。有給休暇でなくても、特別な状況の休暇として制度を用意している会社もあります。そのため、身内が危篤になる可能性がある場合は、あらかじめ上司に相談しておくのが望ましいです。
身内が危篤になる前後にやるべき会社への対応
身内が危篤になる前後に、やるべき会社への対応を解説します。危篤前には事前の容体を報告し、休暇の後は上司や職場の方に感謝を伝えるのが大切です。それぞれの内容についてご紹介します。
事前に容体を伝えておく
身内が闘病中など、容体の悪化が予測できる状況である場合は、事前に容体を伝えておきましょう。急に危篤で休むと伝えられるより、上司や同僚が準備しておけるためです。
本人も危篤で休むと言いやすく、会社の方もすぐにフォローできる態勢を整えておけます。不慮の事故でない限りは、急変の可能性がある旨を伝えておきましょう。
万が一の場合にお互いをフォローできる態勢をとっておく
事前に仕事内容を共有しておくのも大切です。危篤の連絡を受けた後にいきなり業務を引き継ぐのは、同僚に大きな負担がかかってしまいます。看病している最中に、確認の電話やメールが来る可能性も否めません。会社を休む時に備え、事前に業務内容を共有しておきましょう。
休み明けには上司や同僚に感謝の気持ちを伝える
危篤が落ち着いた、または亡くなってしまった後に忌引き休暇を取った場合は、復帰後に感謝の気持ちを伝えます。復帰時にお菓子などを用意すると、より感謝の気持ちが伝えられます。
身内の危篤に際する休暇は、悪いことではありません。自分の代わりに業務を負担してくれた方々に、お礼を伝える意味で挨拶します。
危篤状態が続きそうな場合の対応
危篤状態が想定よりも続きそうな場合、まずは上司に連絡・相談をしましょう。状況によっては、休暇の延長や業務の引き継ぎを行う必要があります。
また、長期のお世話は心身ともに疲弊してしまう可能性が高いです。協力してくれるご家族やご親族がいる場合は、交代での付き添いなども検討しましょう。疲労による共倒れが発生しないよう、協力できる部分は助け合ってください。
会社の人から危篤の連絡がきた場合の対応
会社の同僚や部下から、危篤の連絡を受けた場合の対応方法を解説します。突然の連絡に戸惑うことがないよう、事前に確認しておきましょう。
すぐに簡潔な内容で返信する
危篤の連絡を受けた場合、返事は簡潔に済ませます。長文を送ってしまうと、相手が返事に気を遣って疲れてしまう可能性があります。
また、相手を気遣う言葉も忘れてはいけません。「仕事のことは心配しなくてもいいですよ。まずはご家族を第一優先に動いてください」など、気持ちを軽くできるような一言を添えましょう。
病状やご本人の状態などを聞くのは、マナー違反とされています。業務に関わる確認事項以外は、聞かない配慮が必要です。
励ましの言葉は言わない
身内が危篤の方に対して、励ましの言葉をかけるのはかえって失礼にあたります。例えば「頑張ってください」「落ち込まないでください」などです。
励ましの言葉をかけた場合、相手が心配させまいと気丈に振る舞ってしまう可能性があります。連絡を受けた方は、本人が負担を感じないようにサポートするのが大切です。
危篤の連絡に返信する際のメール例文
危篤の連絡に返信する際のメール例文は、以下のとおりです。
大変な最中に連絡していただき、ありがとうございます。
事の方はこちらで調整するので、心配せずにご家族との時間を大切にしてください。
返信は上記のように、簡潔に済ませます。
まとめ
身内が危篤になってしまった場合、付き添いのために会社を休まなければならない可能性もあります。会社への連絡は、なるべく早めに直属の上司へ伝えるのが大切です。また、危篤による休暇が明けた後は、職場への感謝を伝えるのも忘れないようにしましょう。
身内の危篤連絡は、想像以上に気が動転してしまうものです。いざという時に、慌てて連絡が疎かになってしまう可能性も否めません。そのため、病状が急変する可能性がある場合は、会社にあらかじめ容体を伝えておきましょう。
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