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ご葬儀で宗派が分からないときの調べ方は?宗派ごとに異なる特徴・マナーを解説


ご葬儀で宗派が分からないときの調べ方は?宗派ごとに異なる特徴・マナーを解説

ご葬儀や法事・法要を執り行う際、または、お墓を建てるときや仏壇を用意する際に把握しておかなければならないのが、ご自身の宗派です。

宗派が分からず困ってしまう事態にならないよう、本記事では、宗派の調べ方について解説します。

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仏式のご葬儀での「宗派」とは?

宗派とは、仏教のなかで解釈の違いから派生した派閥です。開祖であるお釈迦さまが亡くなってから発生したとされており、日本では一三宗五十六派があるとされています。なかでも代表的なのが、日本八宗と呼ばれている宗派です。

それぞれの宗派で、教義・経典・ご葬儀における作法が異なります。宗派が分からなければ、ご葬儀の準備やお墓の建立、お仏壇の購入がスムーズに進みません。とくに、ご葬儀の場合は逝去後すぐに動く必要があるため、あらかじめ把握しておくと安心です。

宗旨との違い

宗旨とは、仏教・キリスト教・神道のように、信仰している宗教そのものを指します。一方、宗旨から派生した教義や作法が異なる分派が宗派です。

宗旨によって礼拝で訪れる場所が異なり、仏教は寺院、神道は神社 に参拝し、キリスト教は教会にいきます。

宗派が分からないときの調べ方

宗派が分からないときの調べ方として有効な方法が、以下の3つです。

・菩提寺に問い合わせる

・親戚に聞く

・お墓・仏壇・位牌の特徴を見る

それぞれの調べ方について解説します。

菩提寺に問い合わせる

宗派が分からない場合は、菩提寺に聞くのが最も正確です。菩提寺とは、先祖代々のお墓がある寺院を指します。菩提寺であれば、宗派の確認以外にも、法事・法要についての悩みや不安も相談できるでしょう。

親戚に聞く

宗派は、一般的に先祖代々受け継がれていくものです。そのため、父方の親戚に聞けば、自分の宗派が分かる可能性は高いです。父が婿養子の場合は、母方の親戚に聞いてみましょう。

お墓・仏壇・位牌の特徴を見る

お墓・仏壇・位牌にも、宗派ごとの特徴があります。それぞれの特徴を理解して確認すれば、ある程度宗派の特定が可能です。各宗派におけるお墓・仏壇・位牌の違いは、後述の『

【宗派別】ご葬儀の特徴・マナー

』にて解説しています。

菩提寺がなく、調べても 宗派が分からなかった場合の対処法

菩提寺がなく、調べても 宗派が分からない場合は、本家の宗派に合わせて執り行うのが無難です。世襲制がなくなりつつある現代においても、宗派を受け継ぐ慣習は残っています。そのため宗派が分からず、こだわりがない場合は、本家に合わせると良いでしょう。

自分の本家が分からない、または本家と連絡が取れない場合は、以下の方法も有効です。

・故人様の意向に沿った形で執り行う

・近くにある寺院の宗派で執り行う

・無宗教葬にする

それぞれの対処方法について解説します。

故人様の意向に沿った形で執り行う

故人様の希望する宗派がある場合は、遺志に沿うのが一番です。日本では宗教の自由が認められているので、家の宗派と違う形式でご葬儀を執り行っても問題はありません。

近くにある寺院の宗派で執り行う

日本では宗教の自由が保障されています。そのため、近所にある寺院の宗派に変更しても問題はありません。そのまま宗派を変えることも可能です。近隣にある寺院へ相談が必要です。

注意点として、宗派によってご葬儀費用に幅があります。比較的費用のかからない家族葬であっても、宗派によってお布施の基準が異なります。 ご葬儀の費用や法事・法要の予算も含めて検討しましょう。

無宗教葬にする

特定の宗派ではなく、無宗教でご葬儀を執り行うこともできます。近年は、無宗教葬を希望する方も増えているので、無宗教葬のプランを用意している葬儀社も多くなりました。

無宗教でご葬儀を執り行う場合、読経や焼香などを行わず、故人様の略歴紹介や生前の功績を讃える形式がほとんどです。ご葬儀というよりは、お別れ会のような形式となっています。

【宗派別】ご葬儀の特徴・マナー

仏教では、宗派によってマナーの違いが存在します。ご葬儀を執り行う際やお墓の建立、仏壇の購入に際して、それぞれの特徴やマナーを把握しておきましょう。

本項では、各宗派の特徴やマナーについて解説します。宗派を調べるときや、お墓・仏壇を用意する際のご参考になさってください。

浄土宗

<浄土宗の特徴>

お墓 「南無阿弥陀仏」または「倶会一処」と彫ってある
法名(戒名)に「誉」のと書いてある
仏壇・位牌 本尊:阿弥陀如来像、背景に舟形光背がある
ご葬儀 僧侶と参列者が、一緒に「念仏一会(ねんぶついちえ)」を唱える
焼香のあげ方 焼香の回数に決まりはない
三本指で抹香をつまみ、手のひらを仰向けにして左手を添えるように押しいただく
お線香は1本だけ香炉に立てる

浄土真宗

<浄土真宗の特徴>

お墓 「南無阿弥陀仏」または「倶会一処」と彫ってある
法名(戒名)に「釋(釈)」の文字が多く使用されている
卒塔婆がない
仏壇・位牌 本尊:阿弥陀如来(大谷派:後光が6本、本願寺派:後光が8本)
位牌や遺影を置いていない
大谷派の場合は、亀の上に鶴が乗っているデザインの燭台を使用している
ご葬儀 告別式を執り行わない
戒名ではなく「法名」をいただく
焼香のあげ方 本願寺派:焼香は1回、抹香を押しいただかずに香炉へくべる
大谷派:焼香は2回、抹香を押しいただかず香炉へくべる
お線香は1本だけを寝かせてお供えする

真言宗

<真言宗の特徴>

お墓 「南無大師遍照金剛」と彫ってある。
大日如来を表す梵字が彫られていることもある
戒名に「光/蓮/泉/明/照/真」が多く使用されている
仏壇・位牌 本尊:阿弥陀如来
本尊の右:空海の絵
本尊の左:不動明王の絵
向かって右:近い先祖の位牌
向かって左:遠い先祖の位牌
仏壇が南向きに配置されている
ご葬儀 頭に水を注ぐ「灌頂(かんじょう)」や、土をご遺体にふりかける「土砂加持(どしゃかじ)」の儀式がある
焼香のあげ方 焼香は3回、
三本指で抹香をつまみ、左手を添えて額に押しいただいたのち香炉にくべる
お線香は、手前に1本、奥に2本の計3本を立てる

天台宗

<天台宗の特徴>

お墓 阿弥陀如来を表す梵字が彫られている場合もある
五輪塔を立てている場合は「妙・法・蓮・華・経」の文字が刻まれている
仏壇・位牌 本尊:阿弥陀如来
本尊の右:天台大師智頭
本尊の左:最澄の絵
ご葬儀 「顕教法要(けんぎょうほうよう)/例時作法(れいじさほう)/密教法要(みっきょうほうよう)」といった3つの儀式を大切にしている
焼香のあげ方 焼香は1回〜3回、
三本指で抹香をつまみ、額に押しいただいたのち香炉にくべる
お線香は、手前に1本、奥に2本の計3本を立てる

日蓮宗

<日蓮宗の特徴>

お墓 「妙法」と彫ってある
戒名に「日」の文字が入っている
仏壇・位牌 本尊:三宝尊、十界曼荼羅、日蓮上人像
本尊の右:鬼子母神の掛け軸
本尊の左:大黒天の掛け軸
ご葬儀 参列者全員で「南無妙法蓮華経」を唱える
「鳴り物」と呼ばれる法具を使用する
焼香のあげ方 焼香は3回
三本指で抹香をつまみ、静かに香炉へくべる
お線香は、1本か3本
1本の場合は香炉の中央に、3本の場合は自分から見て逆三角形になるように立てる

臨済宗

<臨済宗の特徴>

お墓 「空/南無釈迦牟尼仏/○」と彫られていることがある
仏壇・位牌 本尊:釈迦如来
ご葬儀 僧侶が「喝!」と叫ぶのが特徴
太鼓を打ち鳴らす「鼓ばつ」と呼ばれる儀式がある
焼香のあげ方 焼香は1回
三本指で抹香をつまみ、左手を軽く添えて額に押しいただく
お線香は、香炉の中央に1本だけ立てる

曹洞宗

<曹洞宗の特徴>

お墓 「空/南無釈迦牟尼仏/○」と彫られている場合がある
仏壇・位牌 本尊:釈迦如来
本尊の右:道元の掛け軸
本尊の左:瑩山の掛け軸
ご葬儀 シンバルのような楽器を打ち鳴らす「鼓鈸三通(くはつさんつう)」という儀式がある
焼香のあげ方 焼香は2回
1回目は、三本指で抹香をつまみ、左手を軽く添えて額に押しいただく
2回目は、額に押しいただかずに香炉へくべる
お線香は、香炉の中央に1本だけ立てる

まとめ

日本には、さまざまな宗教・宗派が存在します。それぞれで特徴やマナー、ご葬儀における作法が異なるため、事前に把握しておくのが大切です。ご自身の宗派が分からない場合は、本記事で紹介した調べ方を、ぜひご活用なさってください。

記事の制作・編集家族葬コラム編集部
インターネット葬儀社が一般的になり、さまざまなトラブルが起こる昨今。
間違えのない葬儀社の選び方や注意点をはじめ、さまざまな葬儀の知識・マナーを分かりやすくお伝えします。

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