お葬式にネイルはしていってもOK?適切・不適切な色やデザイン、参列時の対処法を解説
お葬式は基本的にネイルを落としていくのがマナーとなっています。なぜなら、ネイルは装飾品やおしゃれの部類に該当するからです。慎ましやかに故人様をお送りする場にはふさわしくありませんが、日常的にネイルをしている方であれば、落とす時間がない場合もあるでしょう。
今回は、お葬式で許容範囲とされているネイルのマナーや、どうしてもオフできない場合の対処方法について解説していきます。本記事を参考に、突然の訃報に際してもマナーを守って参列できるようにしておきましょう。
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お葬式にネイルはしていってもOK?
本来、ネイルは落としていくのがマナーです。なぜなら、ネイルは装飾品の扱いになり、「派手」「おしゃれ」と認識されてしまうからです。なかには、ネイルに不快感を覚える参列者もいらっしゃるため、服装や化粧・髪形と同じように、なるべく慎ましやかな装いを心がけましょう。
ネイルは外して参列するのが基本マナー
お葬式ではネイルをしないのがマナーですので、余裕があれば落として参列しましょう。故人様と血縁関係の近い方であればなおさらです。
リムーバーで落とせるマニキュアを使用しているのなら、そちらを使って落としましょう。ジェルネイルの場合も、最近はドラッグストアで専用のリムーバーが販売されています。値段も1,000円以下で購入できるので、急いでいる際は市販のもので対応するのもひとつの方法です。
爪を大切にしている方は、サロンでオフしてもらうのが理想ですが、予約が取れない場合もあるでしょう。どうしてもお葬式までに間に合わない場合は、『ネイルはそのままでお葬式に参列したい場合の対処法』をご参照ください。
ペディキュアにも気をつけよう
ネイル以外に、足に塗るペディキュアにも気をつける必要があります。なぜなら、葬儀場が畳の場合は靴を脱いで上がるからです。デニールの薄いタイツを着用するため透けて見える可能性は十分考えられるので、絆創膏を貼る・フットカバーを履くといった工夫が必要です。
お葬式にそのまま参列しても良いネイル・不適切なネイル
基本的にはネイルは落とすべきですが、仕事柄ネイルをしなければならない方や、爪が弱くてネイルをしないと割れてしまう方もいらっしゃるでしょう。このような方は、お葬式でも許容範囲とされているネイルで対処するようにしましょう。
そのまま参列しても良いネイルの色・デザイン
お葬式でもある程度許されている色は、以下の3つです。
・透明
・ベージュ
・薄ピンク
爪本来の色や、肌に近い色であれば許容範囲です。ただし、ラメが入っているものや、光沢感の強いものはあまりおすすめできません。質感は、なるべくマットなものが望ましいです。
基準としては、遠目から見て何も塗っていないように見えると良いでしょう。「よく見るとネイルをしているのが分かる」といった程度が理想です。
そのまま参列するのは不適切なネイルの色・デザイン
基本的に、原色などの派手な色は好ましくありません。黒やグレーのほか、ラインストーンやデコレーションも控えるべきです。
特に、動物柄(ヒョウ・クロコダイルなど)は、殺生を禁ずる仏教において御法度です。また、ネイルの有無にかかわらず、爪が長い場合は短く切りそろえるようにしましょう。
ネイルはそのままでお葬式に参列したい場合の対処法
続いて、どうしてもネイルをしたままお葬式に参列しなければならない場合の対処方法をご紹介します。ただし、いずれも突然の訃報でネイルを落とす時間のない方や、ネイルをしないと爪が割れてしまう方に向けた内容で、ネイルをごまかすためのものではないため注意しましょう。
黒い手袋をつけて隠す
葬儀用の黒い手袋をはめると、ネイルを上品に隠すことができます。日常的にネイルをする方は、1枚用意しておくといざというときに心強いです。
無難なのは無地のシースルーですが、派手でなければレースのついたものでも問題はありません。なかには、ネイルを隠せるように指先だけ布が分厚くなっているものもありますが、焼香の際には取らなければいけません。前に出ての焼香であれば、参列者に背中が向くので隠せる場合もありますが、回し焼香では気づかれてしまう可能性があります。
なお、神道やキリスト教の場合は手袋を外すシチュエーションがほとんどありません。手袋をはめたまま最後まで参列できるので、不安に感じる必要はないといえるでしょう。
ネイルシールを貼る
昨今は、お葬式用のネイルシールも売られています。基本的に上から貼るだけで完了し、またオフする際も剥がすだけなので簡単に行えます。ただし、元のネイルが立体的にデコレーションされているものであれば、剥がす際に一緒に取れてしまう可能性があることを頭に入れておきましょう。
ネイルポリッシュ(マニキュア)を塗る
ネイルの上から、ベージュや薄ピンクなどのネイルポリッシュ(マニキュア)を塗るのも有効です。安いものだと100円均一でそろえられます。オフする際は、アセトンフリーのリムーバーを使用すれば、ジェルネイルが剥がれる心配もありません。
付け爪をつける
ネイルシールと似ていますが、ベージュやピンクなどのナチュラルカラーの付け爪をつけていく方法です。フラットなネイルの方に限りますが、手軽に用意でき、使い回しもできます。
まとめ
お葬式では、基本的にネイルをしないのがマナーです。どうしても落とせない場合は、お葬式用の手袋をはめるか、爪の上からシール・マニキュアなどを塗り目立たないようにしましょう。特に、故人様と血縁関係の近い方であればなおさら注意が必要です。
お葬式は、故人様のご冥福をお祈りする大切な儀式となっています。おしゃれをする場ではないので、身だしなみをしっかりと整えてから参列するようにしましょう。
間違えのない葬儀社の選び方や注意点をはじめ、さまざまな葬儀の知識・マナーを分かりやすくお伝えします。