親族のご葬儀に参列する場合のマナーとは?
親族のご葬儀に参列するということは、そうあることではないかと思います。そのため、改めて大人になってから親族のご葬儀に参列する際に少し戸惑ったり、困ったりする方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、親族のご葬儀に参列する際のマナーについてご説明します。
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「親族」とはどこからどこまで?
親族の範囲は、民法上では「6親等内の血族、配偶者、3親等内の姻族(第725条)」を指しています。しかし、ご葬儀においてそれほど厳密に考える必要はなく、「親戚づきあいがある」間柄であれば親戚側とみなされます。
また、悩まれる方が多いのが「遺族」と「親族」の境界だと思います。遺族は、故人様が亡くなるまで生計を一にしていた配偶者や子ども、兄弟姉妹、祖父母があたります。
しかし、故人様が長くお一人で生活をされていたなどの事情によって遺族席が空いてしまうようであれば、血縁が最も濃い方や関係性が最も近い方が遺族代表として喪主になることが多く、その際は親族代表の言葉も喪主が務めることになります。
親族の服装はどうすればいい?
親族がご葬儀に参列される際の服装については、一般の会葬者の服装マナーと同様のかたちで問題ありません。
一般の会葬者の服装については以下の記事で詳しくご説明しておりますので、ぜひご参照ください。
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詳しく見る親族が用意する供物とは?
ご葬儀の際に親族が用意する供物は、以下の4つとされています。
供花
供花を親族で贈る際は、親族内の同じ立場の方々で相談し、供花代を折半して贈るのが一般的です。
盛篭
供花と同様に、同じ立場の方々で相談し、盛篭を贈るのか、予算はどうするのかを決めるようにしましょう。
花輪
現在では、ご葬儀の際に花輪を飾ることはあまり見られなくなりましたが、地域によっては飾ることがありますので、注意が必要です。
小包でのお供え物
お菓子や飲食物などに熨斗(のし)を付け、お供えするという方法があります。その際の熨斗は、地域によっては黄白の水引を使用することもありますが、白黒の水引がプリントされたものを使用するが一般的です。
ご葬儀の手伝いはどうすればいいの?
親族は一般の参列者と比べ、ご遺族と気を張らない関係にあるため、ご葬儀において手伝えることがあれば積極的に手伝うようにするとよいでしょう。例えば、ご葬儀の受付や足りなくなった物の買い出し、お清めの配膳などがあります。
ご葬儀の手伝いをされる際は、ご葬儀の1時間前くらいには到着しておき、事前に葬儀社の担当者に当日の段取りなどを確認しておくとよいでしょう。
間違えのない葬儀社の選び方や注意点をはじめ、さまざまな葬儀の知識・マナーを分かりやすくお伝えします。