ご葬儀の受付での挨拶や言葉遣い、マナーはどうすればいいの?
ご葬儀において葬儀会場に到着した参列者が最初に行うことは「受付」です。しかし、受付の前に立ち、係りの方に挨拶をする際にどうすればよいのかと咄嗟に頭の中が真っ白になってしまう方も少なくありません。
この記事では、ご葬儀での受付の作法やご葬儀が始まるまでの待機中のマナーについてご説明します
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ご葬儀における受付の作法とは?
お悔やみの言葉を述べる
参列者は受付で「お悔やみの言葉」を述べて挨拶をします。その際の挨拶としては、
- この度はご愁傷様でございます。
- 心よりお悔み申し上げます。
- 心から哀悼の意を表します。
などが一般的です。なお、うまく言葉が出ずに「この度は……」と絶句してしまうことになっても問題ありません。
お悔やみの言葉を述べる際は、忌み言葉や故人様の死因を聞くなどは避けるようにしましょう。他にも、地域によって異なってきますが、故人様がご高齢で亡くなられた場合でも「大往生」というのはマナー違反になりますので、控えるようにしましょう。
重ね言葉 |
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重ね重ね(かさねがさね)/益々(ますます)/度々(たびたび)/重々(じゅうじゅう)/次々(つぎつぎ)/再三(さいさん)/いよいよ/くれぐれも/かえすがえす など |
繰り返しが連想されることば |
続く/引き続き/再び/再々/次に/なお/また/追って/追いかける など |
直接的な表現 |
死亡/逝去/死ぬ/生きる/存命中/自殺 など |
不吉な表現 |
浮かばれない/大変なことになる/消える など |
宗教・宗派で使っていけない言葉は避ける |
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香典をお渡しする
受付でお悔やみの言葉を述べて挨拶をしたら、受付の方に香典をお渡しします。
>香典を袱紗(ふくさ)から出し、表書きに記載した名前が相手に読めるように向きを変えます。そして、手早くたたんだ袱紗の上にのせて、受付の方に香典をお渡しします。なお、不祝儀袋を袱紗から取り出して、不祝儀袋のみを差し出しても問題ありません。
お通夜式で香典をお渡しした場合は、ご葬儀・告別式で受付をする際に香典はお通夜式で渡したことをお伝えして、記帳を済ませましょう。
芳名帳(芳名カード)に記帳する
式場に入る前に芳名帳(芳名カード)に住所と氏名を記入します。この芳名帳は誰がご葬儀に参列してくださったのかをご遺族が後で確認するために必要となりますので、必ず済ませましょう。また、ご葬儀後の挨拶回りを行う際や香典返しをお贈りする際にも必要になりますので、住所や氏名は正確に記入しましょう。
なお、受付前に芳名帳(芳名カード)を記入し、香典と共にお渡しすることもありますので注意が必要です。
代理で参列する場合はどうすればいいの?
上司や家族などどなたかの代理としてご葬儀に参列する場合、記帳の際に書くべき名前は「誰が香典のお金を出しているか」で異なります。
例えば、代理の参列者であるご自身は香典のお金は出しておらず、代理参列を依頼した方から香典を預かっている場合は、代理参列の依頼者の氏名を芳名帳(芳名カード)に記載することになります。
自身も香典を持参し、なおかつ代理参列を依頼した方の香典も預かっている場合は、芳名帳には両者の住所と氏名を書きます。
なお、芳名帳(芳名カード)に記帳する際、代理参列を依頼した方の名前の後に「代」と書くとその方が代理で参列をされたことがご遺族の方に伝わります。
ご葬儀が始まるまでのマナー
会場で知り合いに会うこともある火と思いますが、私語は慎んで、ご葬儀が始まるまで、席に着いて静かに待ちましょう。ちなみに、前方の席は遺族席や来賓席になりますので、着席は控えましょう。その際、式場にご遺族がいらっしゃっても声は掛けず、黙礼で挨拶をしましょう。
うっかり忘れがちなのが携帯電話のマナーです。ご葬儀の途中で着信音が鳴らないように、あらかじめ電源を切るか、マナーモードにしておきましょう。
間違えのない葬儀社の選び方や注意点をはじめ、さまざまな葬儀の知識・マナーを分かりやすくお伝えします。