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逮夜(たいや)とは?意味や通夜との違い、法要の流れ、マナーを詳しく解説


逮夜(たいや)とは?意味や通夜との違い、法要の流れ、マナーを詳しく解説

混同されがちな「逮夜」と「通夜」という言葉は、故人様を弔うことには変わりありませんが、意味合いが全く違います。今回は、逮夜とはどのようなものなのか、法要の流れや服装、香典といったマナーについて合わせて解説していきます。

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逮夜(たいや)とは?

逮夜とは、忌み日前日の夜を指す言葉です。逮夜の「逮」の字には、「明日に及ぶ」という意味があり、今日では「前夜」という意味に転用され、荼毘(だび)の前夜ともいわれています。逮夜に僧侶が読経することを「逮夜経」、出向いて勤行することを「逮夜参り」と呼んでいます。

命日・忌日の前夜のこと

逮夜は命日や忌み日前夜のこと差し、以下のように大きく3つに分けられます。

ご葬儀の前日

忌日の前日

命日の前日

主に、一周忌や忌日法要の前夜に僧侶を招き読経・供養してもらった後、会食の席を設けて接待します。

逮夜と通夜の違い

逮夜と通夜の大きな違いは回数です。逮夜は命日や忌日法要の前夜を差し、命日や法要の前日ごとに執り行います。一方通夜は、告別式や火葬といったご葬儀の前夜に故人様を見守る儀式のことで、執り行うのはご葬儀の前日の一回のみです。

逮夜の計算方法

逮夜は忌日法要の前日で、合計七回の忌日法要に加えて、さらにもう七回の逮夜を全て把握しなければなりません。忌日をきちんと把握するために僧侶、もしくは葬儀社からいただける逮夜表(中陰表)という法要日程表があります。

以下に、忌日法要と逮夜の具体的な日程の例をまとめましたので、参考にしてみてください。

命日:2022年1月1日(土曜日)
忌日法要 忌日法要日程 逮夜日程
初七日(7日目) 2022年1月6日 (木曜日) 2022年1月5日 (水曜日)
二七日(14日目) 2022年1月13日(木曜日) 2022年1月12日(水曜日)
三七日(21日目) 2022年1月20日(木曜日) 2022年1月19日(水曜日)
四七日(28日目) 2022年1月27日(木曜日) 2022年1月26日(水曜日)
五七日(35日目) 2022年2月3日(木曜日) 2022年2月2日(水曜日)
六七日(42日目) 2022年2月10日(木曜日) 2022年2月9日(水曜日)
七七日(49日目) 2022年2月17日(木曜日) 2022年2月16日(水曜日)

このように、故人様が亡くなった日を1日目として考え、忌日法要を7日ごとに執り行います。例えば、故人様が月曜日に亡くなった場合、初七日法要は日曜日、逮夜法要は前日の土曜日と曜日がずれていくので注意しましょう。

逮夜法要は行うべき?

逮夜法要は近年ではあまり耳にしないことも多く、知らない方も増えてきています。少し前までは、逮夜と忌日法要の両方を執り行うところがほとんどでした。現在は逮夜法要を省略して忌日法要で済ます場合や、どちらかの法要を執り行うことが多くなってきています。

逮夜法要は行わない場合も多い

現在では遠方に住むご家族や、高齢化の進むご家族の負担を考え、逮夜法要を行わずに忌日法要のみ行うことが増えてきました。逮夜法要を行わないからといって、故人様や僧侶に対して失礼にあたるようなことはありません。大切なのは、故人様を思い、弔う気持ちを忘れないことです。

法要を行う場合も、呼ぶのは故人様と親しかった方のみ

逮夜法要を行う場合は、故人様と親しかった方たちを招き、飲食の席を設けましょう。その場合、通夜のようにかしこまった会場を借りる必要はありません。

逮夜法要の流れ

逮夜法要は一般的な法要と同じで、僧侶を読んで読経してもらいます。詳しい流れは次の項目でご説明します。

逮夜法要の流れ

逮夜法要の流れは一般的な法要と同じように以下の流れで行われます。

僧侶入場

喪主挨拶

僧侶読経

焼香

僧侶説法

僧侶退場

終了挨拶

会食

会食は法要の終了時刻や喪主の都合により行わないこともあります。

逮夜法要でのマナー

逮夜法要と忌日法要は一連の流れとなるので、お供え物や香典に関してはどちらかにまとめても問題はありません。しかし、地域で独自のやり方がある場合もありますので、連日参列する場合は親族に相談してみるのもよいでしょう。

ここからは、逮夜法要に参列する際の服装や持ち物などについて詳しく説明していきます。

服装

一般的に忌明けまでは喪服や準喪服を着ます。しかし、挨拶状に「平服でお越しください」との表記がある場合や、ごく一部の身内で集まる逮夜法要の場合は、喪服のようなかしこまった服装をする必要はなく、落ち着いた色合いの平服でよいでしょう。

以下に男女別の平服についてまとめました。

【男性の平服】

黒・紺・グレー系のダークスーツを着用し、デザインは無地、もしくはシンプルな柄のものにしましょう。スーツの下には白色のワイシャツに黒色のネクタイを締め、足元は黒色の靴下に黒色の革靴が一般的です。

【女性の平服】

黒・紺・グレー系のワンピース、スーツ、アンサンブル、パンツスーツの中から適切なものを選びましょう。基本的に柄は無地のシンプルなものであれば、ストライプやチェックも可能です。光沢がある素材は避け、スカートは膝丈に黒色のストッキングを履きます。足元は紺色やグレーといったダークカラーなら可能ですが、黒が基本です。ネックレスは一重のパール系ネックレスを身に着けます。

持ち物

逮夜法要に参列する場合には、香典やお供え物を忘れずに持っていきましょう。喪主の場合、お布施が必要になります。

お供え物

お供え物は、ご焼香のときにお供えします。主にろうそく・お線香・供花・お菓子・果物と、故人様が生前に好きだったものが一般的で、予算は約500円~3,000円程度です。できるだけ持ち運びがしやすく、小分けにできるものを選びましょう。

香典

香典は5,000円~10,000円が相場です。しかし、翌日の忌日法要で香典を渡し、逮夜法要ではお供え物のみ持っていく場合もあります。どちらが必要かは親族や参列者に確認し、合わせましょう。

香典を持っていく場合、四十九の忌明け法要までは香典袋の表書きに「御霊前」「御香典」「御香料」と書きます。

返礼品

返礼品は、参列者に感謝の意を込めて喪主が用意し、帰宅する際に喪主やご遺族から返礼品を受け取ります。

相場は500円~3,000円程度で、お茶・コーヒー・海苔・お菓子といった「消え物」や、タオルや洗剤といった日用品から選ぶことがほとんどです。消え物は「不祝儀を残さない」という意味があり、食べたらなくなるもの、使ったらなくなるものが一般的です。

お布施

身内のみで僧侶を招かない場合にお布施は必要ありませんが、読経や供養してもらう場合にはお布施が必要です。お布施は謝礼として金額が見えないこともあり相場は分かりにくいですが、5,000円~30,000円を目安に包むのが一般的です。

僧侶が自分で車やタクシーを使って自宅まで来られた場合には、「御車代」として5,000円~10,000円を用意しましょう。逮夜法要後、会食をせず帰られる場合には「御膳料」として5,000円~10,000円を御布施と合わせてお渡しします。

御布施は水引のない無地の白い封筒を用意し、「御布施」と表書きを書いて法要が終わった後や会食後にお渡しするのが一般的です。逮夜法要と忌日法要を両方執り行う場合には、お布施はそれぞれ必要です。

まとめ

今回は、逮夜と通夜の違い、逮夜法要のマナーについて解説しました。現代では核家族化が進み、高齢者の負担を考慮し段々と省略化されてきていますが、逮夜法要は故人様を思う大切な法要です。

お招き頂いた場合には日程を調整し、できるだけ参列するのがマナーです。親しい間柄でも礼儀には充分に気を付けて逮夜法要に参列しましょう。

記事の制作・編集家族葬コラム編集部
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