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三回忌とはどんな法事?意味や準備、当日の流れ、参列マナーまで詳しく解説


三回忌とはどんな法事?意味や準備、当日の流れ、参列マナーまで詳しく解説

故人様を偲ぶ法要のひとつに三回忌があります。三回忌は故人様が亡くなられてから2年目に執り行われることもあり、特に出席する必要性が高い法要です。しかし、三回忌がどんな意味を持つ法要で、どのようなマナーが求められるのか答えられない方も多いのではないでしょうか。

今回は、三回忌に向けて準備するものや当日の流れ、施主・参列者双方のマナーについて詳しく解説していきます。

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三回忌とはどんな法事?

三回忌は、中国の儒教にある「十王信仰」に基づいて行われる法要のことです。故人様が亡くなって最初の法要となる、「一周忌」に次いで行われます。

冥界に十人の王がいると考える十王信仰では、初七日から四十九日までの間に7人の王からの裁きを受けるとされます。その後に執り行われる百箇日、一周忌、三回忌で3人の王からの裁きを受け、来世の道が決まると考えられているのです。つまり三回忌は、故人様が最後に受ける裁きということになります。

三回忌法要はいつ行う?

三回忌法要は、故人様が亡くなってから満2年後に行われます。仏式では、亡くなった日を忌日と考えるため、故人様が亡くなった翌年のご命日を一周忌、翌々年のご命日を三回忌と数えます。

【三回忌法要が行われる日】

故人様のご命日 三回忌
2022年1月15日 2024年1月15日

三回忌法要は必ず行うもの?

三回忌は故人様が受ける最後の裁きの日であり、来世の道が決まる日でもあります。特に菩提寺がある場合、三回忌をしない場合は菩提寺との関係性が悪化するおそれもあるため注意が必要です。

ただし、近年は新型コロナウイルスの流行により、三回忌を執り行いたくても執り行えない・ご親族の方を呼びにくいといった問題も起きています。このようなやむを得ない理由がある場合、以下のような方法で対処してみましょう。

<コロナ禍における三回忌法要のあり方>

・オンラインで行う

・安心して会食できる環境を用意する

・持ち帰りのお弁当を手配する

・手洗い、消毒などを徹底する

・換気ができる場所かどうかを確認する

・三回忌法要を延期する

三回忌法要は家族のみで問題ない?

先ほども軽く触れたとおり、コロナの影響やご親族の高齢化などにより、ご家族だけで三回忌を執り行う方も増えています。ご家族だけで三回忌法要を執り行うことは可能ですが、参列をご希望されるご親族もおられるため、個別に事情を説明して理解を得ることが大切です。

また、ご家族・ご親族以外を招く場合は、以下の範囲までが望ましいと言えるでしょう。

<三回忌法要に招く範囲>

・故人様と親しかったご友人

・故人様のご同僚や知人

三回忌法要の準備

三回忌法要を施主として迎えるのが初めてという方にとって、三回忌法要のためにどんな準備をすればいいのかはわかりにくいものです。ここからは、日時の決定から返礼品の用意まで、三回忌法要を執り行う際に必要な準備を順番に解説します。

1.日時と会場を決める

三回忌は故人様のご命日に合わせて執り行うことが理想ですが、平日の場合は参列できる人が限定されてしまいます。この場合、ご命日の直前にあたる土日・祝日を選ぶと良いでしょう。

2.会場に連絡する

会場が決定したら、菩提寺等に連絡を取り、三回忌を執り行いたい旨と希望の日時を伝えましょう。特に土日の場合、直前では会場や僧侶の予定が埋まっている可能性があります。三回忌を希望する日時の1ヶ月前には連絡を入れて、会場を押さえておきましょう。

3.案内状を送付する

参列者が多く見込まれる場合、封書で三回忌の日時と会場を記した案内状を送付しましょう。このとき、参列の意思を確認するために、往復はがきを同封しておくと便利です。参列者が限られており、全員を把握できるならば、電話などで日時と会場を伝えても構いません。

4.会食や返礼品を準備する

法要後に会食を行う場合は、近くの飲食店を予約したり、お寺に仕出し弁当の手配をしたりして準備しましょう。また、参列者は香典を持参するため、返礼品の準備も忘れずに行いましょう。

三回忌法要当日の流れ

ここでは一般的な三回忌法要の流れをご紹介します。ただし、三回忌の内容は宗派や地域によって若干異なるので、気になる方は事前に確認を取っておきましょう。

1.僧侶入場

まずは僧侶が入場します。お寺で三回忌を執り行う場合、席の用意はできているため、故人様との関係が深い順に前の方から座っていきます。ご自宅で三回忌を執り行う場合は、お仏前の前を空けておき、僧侶が座る場所を用意しましょう。

2.施主挨拶

僧侶入場後、施主が簡単な挨拶を行います。自分が施主の場合、あらかじめ挨拶の内容を考えておきましょう。

3.読経・焼香

僧侶による読経が行われ、前の席に座っている方から順番に焼香を行います。

4.法話

僧侶による法話が行われます。おおよそ5分ほど行われるのが一般的で、法話が終了すると僧侶が退場します。

5.施主挨拶

施主であれば、参列者への感謝を述べるとともに、会食の準備があることなどを伝えましょう。「心ばかりではありますが、お膳をご用意いたしましたので、お時間が許す限りおくつろぎください」といった内容がベターです。

6.会食

事前に手配した飲食店や、お寺・ご自宅の別室などで会食を行い、参列者の方々をもてなしましょう。

三回忌法要のマナー

三回忌法要は、執り行う側だけでなく、招かれた側にとっても緊張しがちな法事です。そのため、服装やマナーに不安を抱く方も多いのではないでしょうか。ここからは、施主・参列者それぞれが知っておくべき三回忌の正しい服装やマナーについて解説していきます。

服装

施主の場合は喪服を着用しましょう。男性の場合は黒のスーツに黒のネクタイ、女性の場合はブラックフォーマルで問題ありません。参列者の場合、案内状には「平服で構わない」という旨が記載されている場合もありますが、マナーとしてダークスーツやワンピースなどの略礼服を着用すると良いでしょう。

お供え物

三回忌のお供え物としてよく用いられる品物は以下のとおりです。

<三回忌に用いられることが多いお供え物>

・ろうそく

・御線香

・お花

・故人様が好きだったお酒など

・日持ちする焼き菓子、お茶など

反対に、三回忌のお供え物に適さないものは以下の3つです。

<三回忌のお供え物に適さないもの>

・肉類や魚類などの殺生を連想させるもの

・においの強いもの

・トゲのあるお花

のし紙を使う際は、白黒か双銀、黄白の結び切りを選びましょう。結び切りには「悲しいことが繰り返されないように」という願いが込められており、三回忌に適しています。

【施主】お布施・御車代・御膳料

お布施には明確な決まりがありませんが、三回忌の場合は1~5万円が相場です。僧侶に手渡すタイミングは施主の挨拶時が基本で、黒いお盆などに乗せて渡しましょう。表書きには黒墨で「お布施」もしくは「御布施」と書き、その下に「○○家」と記します。

その他に必要なものを金額の目安と合わせて以下の表にまとめましたので、お布施を用意する際の参考にしてみてください。

【三回忌におけるお布施の相場】

お布施 1~5万円
御車代 1万円
御膳代 5,000~1万円
卒塔婆代 2,000~1万円

【施主】返礼品

三回忌の返礼品として、一般的に以下のようなものが選ばれます。

<三回忌の返礼品に適したもの>

・海苔やお茶、お菓子などの食べ物

・石鹸などの消え物

金額としては1,000~5,000円が相場で、香典の二分の一~三分の一程度が目安です。また、のしの表書きには「志」と記し、その下に「○○家」と記載しましょう。

【参列者】香典・香典袋

香典の相場は1~3万円ですが、故人様との関係性によってそれぞれ異なります。会社関係者など関係が薄ければ、3,000~5,000円程度で構いません。また、香典袋は金額との格を合わせることがマナーなので、金額が1万円以上の場合は白黒水引がある香典袋を、5,000円未満の場合は水引が印刷された香典袋を選びましょう。

香典の表書きは「御仏前」もしくは「御佛前」とすることが一般的です。また三回忌の場合、新札の使用についてはマナー違反とはなりません。ご葬儀とは違い、三回忌の日時はあらかじめわかっているため、あらかじめ準備していたことが伝わっても問題ないのです。

【参列者】三回忌法要を欠席する場合のマナー

三回忌法要を欠席する場合、できるだけ早く案内状に返事をしましょう。ご遺族の方は、参列者の人数を把握できるまで席や会食の準備を進められません。手紙では「お招きいただきありがとうございます」と感謝を伝え、その上で参列できない旨を丁寧に記し、ご遺族の方を思いやる言葉で締めましょう。

香典は不祝儀袋に包み、現金書留で送ります。このとき、お花などのお供え物を送る方も多いのですが、どちらも三回忌が執り行われる前に届くように手配することがマナーです。法要直前でなくても構わないので、できるだけ早く準備を整えましょう。

三回忌以降の法要

三回忌以降は、七回忌、十三回忌、十七回忌と続きます。そして、最終的には三十三回忌で「弔い上げ」となることが一般的です。

七回忌は、故人様が亡くなってから6年目のご命日に執り行われます。仏教において7という数字は重要で、輪廻転生の六道を超える数字でもあるため、大切な法要です。ただし、七回忌以降は故人様のご友人を呼ぶことはなく、基本的にはご遺族やご家族だけで営まれます。

まとめ

三回忌は、故人様が亡くなって満2年目のご命日に執り行われる法要です。一般的に、ご家族・ご親族だけではなく、故人様と関わりの深かったご友人なども招いて執り行われますが、それぞれの事情によって規模を縮小して開催されるケースも少なくありません。三回忌を執り行う側、あるいは参列する側になっても困らないよう、今回ご紹介した重要なポイントを把握し、故人様を偲ぶ準備を整えておきましょう。

記事の制作・編集家族葬コラム編集部
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