おひとりさまでも終活が必要!頼れる身内がいない場合の終活でするべきこと5選
独身を貫いた人、配偶者が先に旅立った人など、人生の後半をおひとりさまで暮らしているという人も多いのではないでしょうか。今後のことを考えて終活を始める方も多いのですが、そもそもおひとりさまの場合、終活が必要なのかどうか疑問に感じる方も少なくありません。今回はおひとりさまの終活について解説していきますので、お悩みの方は参考にしてみてください。
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そもそも終活とは?
終活は、人生の終わりを見据えて、自分を見つめ、より自分らしく生きる活動だといわれています。具体的に、以下のようなものが挙げられます。
・ご葬儀の準備
・お墓の準備
・終末期医療に対する希望を明確にする(延命希望など)
・介護や保険、財産について考える
人生の後半戦である60~70歳ごろに始める方が多いのですが、特に明確なルールはありません。終活に興味が出たとき、始めたいと思ったときが終活を始めるタイミングとなります。
身の回りの整理をすると、人生のゴールに達するまでどんなことをしたいか、やり残しているものはないかが見えてきます。そのため、終活はゴールを迎える準備ではなく、セカンドライフを楽しむための準備といえるでしょう。
おひとりさまでも終活が必要?
おひとりさまの定義は、「個」の確立ができている大人とされています。解釈の仕方は人それぞれですが、精神的にも経済的にも自立している大人を指す言葉といえるでしょう。そのため、自分の死後のこともあらかじめ考えておく必要があるといわれています。
おひとりさまに終活が必要なおもな理由として、以下の2つが挙げられます。
・孤独死を防ぐため
・ご葬儀や遺品整理を希望通りにしてもらうため
厚生労働省は「平成22年国民生活基礎調査の概況」というデータを発表しており、65歳以上の一人暮らしが500万世帯を突破していることを多くの方に周知させました。このようにおひとりさまが増えていることから、誰にも看取られず孤独死をする人も年々増加傾向にあります。周りの人に迷惑をかけないようにするためにも、終活をする必要があるといえるでしょう。
おひとりさまの終活でするべきこと5つ
おひとりさまの終活でするべきこととして、以下の5つが挙げられます。
・身元保証人や身元引受人を見つける
・身辺整理を行う
・エンディングノートを書く
・ご葬儀やお墓について決める
・死後の手続きを依頼しておく
1つずつ詳しく見ていきましょう。
➀身元保証人・身元引受人を見つける
おひとりさまの場合、身元を保証してくれる人がいないため、さまざまなシーンで困ることになります。たとえば高齢者施設に入居する場合、原則身元保証人が必要で、見つけられていないと入居を断られてしまうおそれがあります。
頼れる人がいればいいのですが、もしいない場合にはおひとりさまを対象にした身元保証サービスを行っている会社に相談してみましょう。費用面などを考慮して、自分に合ったプランを選んでみてください。
②身辺整理を行う
部屋のなかを見て、余計なものや不要なものがあれば事前に処分しておきましょう。体が思うように動かなくなってからでは重労働なので、こまめに身辺整理することをおすすめします。身の回りをシンプルにすれば、必要なもの、大切にしておきたいものなどが徐々に見えてくるようになるでしょう。
③エンディングノートを書く
エンディングノートを記入して今後のことを考える方も少なくありません。書き方は特に決まっていませんが、まずは自分の財産をどうしたいか、病気になった場合はどうしてほしいのかを記載しておくとよいでしょう。エンディングノートは近所の書店などで購入できるので、自分に合ったものを選んでみてください。
④ご葬儀やお墓について決める
ご葬儀を生前に予約しておく「生前契約」を行う人が年々増えてきています。自分の希望するご葬儀があれば予約をして、費用を支払っておくことで今後の手続きがスムーズになります。また、お墓も永代供養付きのお墓を契約しておけば、周りの人に金銭的な迷惑をかけることもなくなるでしょう。
⑤死後の手続きを依頼しておく
役所への必要書類の提出や水道・ガス・電気の解約手続きなど、人が亡くなるとさまざまな事務手続きが発生するので、あらかじめ死後事務委任契約を済ませておきましょう。死後事務委任契約をすることで、第三者に死後の事務処理を行ってもらえるようになります。また、判断能力が乏しくなることも考えて、財産管理などを代わりに行ってくれる任意後見人制度の利用も検討しておきましょう。
まとめ
今後のことを考えて、仮に家族がいないおひとりさまであっても終活をする必要はあるといえます。身辺整理や死後の事務手続きなど、あらかじめやっておいたほうがよいことは多々あります。心残りがないように暮らしていくためにも、エンディングノートをつけながら一度自分の人生を振り返ってみてはいかがでしょうか。
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