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人形供養とは?どんな人形・ぬいぐるみにおすすめか、供養の方法や費用、注意点について解説


人形供養とは?どんな人形・ぬいぐるみにおすすめか、供養の方法や費用、注意点について解説

大事にしていた人形やぬいぐるみなどを処分する際にどうすればいいのか悩まれる方は多いと思います。そのような時の作法として、人形やぬいぐるみと所有者が心残りなくお別れできるのが「人形供養」です。

この記事では、人形供養の仕方やその際の注意点などについてご説明します。

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人形供養とは?

人形供養とは、大切にしていた人形やぬいぐるみを供養する日本独自の文化です。本格的に普及したのは戦後の頃だといわれており、現代では日本の伝統文化として幅広い層に広まっています。以下では、人形供養が行われるようになった背景や、儀式の内容について解説していきます。

人形供養の由来・歴史

日本では、古来より「全ての物に神が宿る」という考え方があり、古くから大切に扱ってきた物には魂が宿ると考えられてきました。そのため、思い出が詰まっている物、特に人の姿をしている人形や可愛らしいぬいぐるみを粗末に扱ってしまうことについて抵抗を感じる方は少なくありません。

このような背景から、役目を終えた物に対して感謝の想いを込めて供養する「人形供養」が生まれたとされています。ちなみに、人形供養が行われるようになったのは戦後の頃だといわれており、人形の処分に困った方が東京の人形製造会社に相談したことが始まりのようです。

人形供養の行われ方

実際に人形やぬいぐるみを供養するにあたって、最も一般的な作法とされているのが「お焚き上げ」です。お焚き上げは、古来より日本で行われてきた風習であり、大切にしていたが役目を終えてしまった物を処分する際に行われます。火で燃やされることによって浄化され、天に戻っていくと考えられているお焚き上げであれば、罪悪感なく人形やぬいぐるみを手放せるでしょう。

なお、お焚き上げの対象になるのは人形やぬいぐるみだけに限らず、手紙・写真・書籍・お札なども対象となります。処分を余儀なくされた時にごみとして出すのに抵抗がある方は、儀式による供養を検討してみると良いでしょう。

人形供養をするタイミング

前提として、人形やぬいぐるみなどを供養するタイミングに明確な決まりはありません。大切な物を手放そうと考えている方は、以下のタイミングでの供養を検討してみることをおすすめします。

<人形供養をするタイミング>

●学校を卒業する時

●成人を迎える時

●独立して家を出る時

上記のように、ライフステージに変化がある時は、精神面や環境面にも変化が見られることが多いです。そのタイミングで役目を終えたと感じる物があれば、感謝の気持ちを込めて供養に出してみても良いでしょう。

供養をおすすめできる人形の種類

人形供養にはさまざまな物が持ち込まれていますが、その中でも供養されることが多い人形として以下の4つが挙げられます。

<供養をおすすめできる人形の種類>

●雛人形

●五月人形

●日本人形

●ごみとして処分するのに抵抗がある人形・ぬいぐるみ

それでは、ご紹介した人形の供養をおすすめする理由について詳しくみていきましょう。

雛人形

雛人形は、女の子の健やかな成長と幸せを願って飾られるものです。役目を終えた雛人形を飾り続けることに問題はありませんが、一般的には一代限りで供養するのが良いとされています。

五月人形

五月人形は、男の子の健やかな成長を願い、端午(たんご)の節句に飾られる人形のことです。子供の身代わりとされる五月人形も、親子や兄弟などで共有することが望ましくないとされているため、役目を終えたら供養するのがおすすめです。

日本人形

日本人形といえば、工芸品としてのイメージが強いですが、厄除けの身代わりという役割も担っています。長い年月、厄を肩代わりしてくれた人形を処分する際は、感謝の意を込めて供養するのが良いでしょう。

ごみとして処分するのに抵抗がある人形・ぬいぐるみ

家族のように大切にしてきた人形やぬいぐるみを手放す時、後ろめたさを感じる方は少なくありません。ごみとして処分するのに抵抗がある方は、感謝の気持ちを伝えて供養することで、心穏やかにお別れができるでしょう。

人形供養を依頼できる場所は?無料でできる?

ここからは、人形供養を検討している方に向けて、依頼できる場所や費用などについて解説していきます。人形供養にはさまざまな方法がありますので、どのやり方が自分に合っているのか確認してみましょう。

お寺・神社

お寺や神社では、もともと不要になった破魔矢やお札をお戻しして処分していただいたり、遺品整理のお焚き上げをしていただけたりするところも多くあります。中には人形供養を特化して受け付けておられる寺院や神社もありますので、近所にそのようなところがあれば、そちらに人形供養をお願いすると良いでしょう。

持ち込みの場合

寺院や神社によっては人形供養の時間や曜日を指定しているところもあります。そのため、直接持ち込む場合には事前確認が必須です。

費用は寺社ごとに異なりますが、人形1体につき1,000〜5,000円程度、また1箱あたり5,000〜10,000円程度が目安となります。寺社の中には費用をお気持ちとしているところも多く、その場合には不祝儀袋や白無地の封筒に10,000円程度を包んでお渡ししたり、事前に問い合わせて金額を確認したりするのが一般的です。

郵送の場合

寺院や神社によっては郵送での受付にも対応しています。人形供養をしていただく寺社、企業、団体などによって送り方が異なりますので、事前に詳細を確認しておきましょう。

なお、一般的な送付方法としては、人形やぬいぐるみを白い布や半紙で包み、必要書類などと一緒に段ボールに入れて元払いで送付します。人形やぬいぐるみを包む際、これまでの感謝の気持ちも込めて包んであげると良いでしょう。

人形供養祭・感謝祭

日本全国にある寺社の中には、年に1度「人形供養祭」や「人形感謝祭」を挙行しているところもあります。地域によっては葬儀社が開催している場合もありますので、その際にお人形やぬいぐるみを持ち込んで供養してもらうのも一案です。費用は開催場所によって異なりますが、人形1体につき500〜5,000円程度が相場です。

専門業者

近所で人形供養を受け付けている寺院や神社がないようであれば、専門業者に依頼するという方法もあります。例えば、日本人形協会の「供養代行サービス」を利用すれば、ご自宅で梱包した人形を郵便局員に引き渡し、東京大神宮の人形感謝祭にて供養していただくことが可能です。

専門業者に申し込むと、梱包するための段ボールなどが送られてきますので、その中に人形やぬいぐるみを入れて送り返しましょう。

人形供養を依頼する場合の注意点

人形供養を依頼する場合、いくつか注意すべきポイントがあります。特に気をつけるべきポイントは以下のとおりです。

<人形供養を依頼する場合の注意点>

●人形ケースや付属品は対象外・別料金になる場合がある

●供養の立会いができない場合がある

●サービス内容をよく確認して依頼先を決める

以下では、3つの注意点について解説していきます。

人形ケースや付属品は対象外・別料金になる場合がある

さまざまな寺社や業者が人形供養を行っていますが、基本的に供養の対象になるのは人形やぬいぐるみの本体のみです。人形ケースや付属品は対象外、もしくは別途料金が発生する場合もありますので、サービス内容をよく確認してから申し込むようにしましょう。

供養の立ち会いができない場合がある

人形供養を受け付けている寺社や葬儀社の中には、安全面の観点などから供養への立ち会いをお断りしているところも少なくありません。できれば供養に参加したいという方は、事前に立ち会いが可能かどうか確認しておきましょう。

サービス内容をよく確認して依頼先を決める

ここまでの内容を見ても分かるように、依頼先によって供養の内容や費用は変わってきます。そのため、サービス内容をよく確認した上で、ご自身に合った依頼先を見極めることも大切です。

人形供養以外についても検討しましょう

人形やぬいぐるみの状態が良い場合は、人形供養を行わず、ほかの場所でそれらを活かすことを検討してみるのも良いでしょう。最後に、人形供養以外でおすすめできる方法を3つご紹介します。

遺品整理事業者・不用品回収業者に処分してもらう

遺品整理の際に見つかった人形やぬいぐるみの処分に困っている方は、遺品整理業者や不用品回収業者に依頼するのもおすすめです。これらの業者の中には、無料で供養サービスを行っているところもあります。

また、ガラスケースや雛壇といった付属品を一緒に処理してもらえる点も、おすすめできる理由の一つです。ただし、遺品整理・不用品回収サービスはそれなりの費用がかかるため、人形やぬいぐるみのみの処分・供養にはおすすめできません。

買い取ってもらう

人形やぬいぐるみはリサクイルショップで買い取ってもらうことが可能です。また、フリマアプリやオークションに出品し、本当に必要としている方にお譲りするのも良いでしょう。必ず売れる保証がないのはデメリットですが、供養を行わずに済むのは買い取りサービスの大きなメリットです。

寄付する

NPO法人や児童養護施設などでは、人形やぬいぐるみの寄付を募集しているところがあります。ご自身にとっては役目を終えた物であっても、寄付することで施設の運営を手助けしたり、子供たちを笑顔にできたりするかもしれません。ただし、寄付の方法や対象となる品目は指定されていることが多いため、募集内容はしっかりと確認するようにしましょう。

まとめ

人形供養は、大切にしていた人形やぬいぐるみに対して感謝の意を示すものであり、成仏していただくことを目的とします。必ず供養しなければいけないというルールはありませんが、お世話になったからこそ丁寧に供養してあげたいと考える方は多いです。人形やぬいぐるみをごみとして処分するのに抵抗がある方は、本記事でご紹介した方法を検討してみてください。

記事の制作・編集家族葬コラム編集部
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