合同葬に呼ばれたらどうすればいい?合同葬の意味や流れ、服装などのマナーとは?
生前に故人様が勤められていた企業とご遺族が合同で執り行うご葬儀である「合同葬」。密葬と本葬を一度に執り行い、故人様が荼毘に付されるまでの全てが流れの中に入っているのが特徴になります。初めて合同葬に参列される方は、当日の流れやマナーなどに不安を覚える方も多いと思います。
この記事では、合同葬に参列する際に慌てないようにするために、合同葬の参列のマナーや留意点についてご説明します。
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合同葬とは?
合同葬は社葬の1つであり、企業とご遺族が共同でご葬儀を執り行い、密葬と本葬が合わさったご葬儀のことを言います。複数の企業と団体が合同で執り行う場合であっても合同葬と言われます。
合同葬は一般的に故人様のご逝去から1週間以内に執り行われるので、準備期間が非常に限られています。そのため、企業とご遺族はお互いの意向を常に確認し、双方が協力して迅速な対応が求められます。また、合同葬では故人様が勤められていた会社の関係者のほかにも、故人様の個人的な関係者が会葬されるため、混乱が生じないように進行や運営に関して細かい配慮が必要になります。
合同葬の当日のおおまかな流れ
合同葬の当日は一般的に下記のような流れで執り行われることが多いです。
- 受付
- 開式の辞
- 喪主の挨拶、弔辞拝受、弔電拝読など
- 読経・焼香、玉串奉奠、献花など(式次第は各宗教によってその作法が変わります)
- 葬儀委員長の挨拶
- 閉式の辞
- 出棺・お見送り
なお、焼香や献花の作法やマナーについては、以下の記事で詳しく説明していますので、ぜひご参照ください。
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合同葬に参列する際の服装は、案内状に記載された服装に従いましょう。もし案内状に服装に関して何も記載がないようであれば、原則として「喪服」を着用しておけば安心ですが、もし心配であれば主催者に電話で確認するとよいでしょう。
なお、合同葬は一般的なご葬儀と異なり、社交礼儀の側面も含むため、たとえ「平服でご参加ください」という案内があった場合でも、カジュアルな普段着は避け、取引先に訪問しても問題ない服装を心がけましょう。
- ブラックスーツやグレー・濃紺などのダークスーツ
- 白いワイシャツ
- 黒無地のネクタイ
- バックルがシンプルなデザインのない黒のベルト
- 黒無地の靴下
- 金具が付いていないシンプルなデザインの黒の革靴
- 黒・グレー・濃紺などの地味な色のワンピースやアンサンブル、セットアップスーツ
- 中に着るトップスもダークカラーのものにする(白などの明るい色はNG)
- アクセサリーは、一連の真珠やオニキス(結婚指輪も可)
- バッグは、光沢や飾りのないシンプルな黒の布製(荷物が多い場合は、黒のサブバッグを持ちましょう)
- 黒の薄手のストッキング
- シンプルな黒のパンプス
合同葬での供花や供物の送り方
供花や供物は故人様への弔いの気持ちを表し、香典や弔電などと合わせて送ります。そのような供花や供物を送る場合、タイミングに配慮する必要があります。例えば、お通夜式に供花や供物を送る場合は当日の午前中までに送り、合同葬の開催日時が分かっているようであれば前日までに届くように送りましょう。
もし案内状に「香典・供花・供物の儀は辞退いたします」などのご遺族の意向に関する記載があるようであれば、ご遺族の意向を汲んでそれらを送ることは控えるのがマナーになります。
合同葬での香典の渡し方とは?
先述した供花や供物と同じように、案内状で香典を辞退する旨のご遺族の意向に関する記載がなければ、合同葬でも香典を持参していきましょう。
もし会葬がかなわない方の代理で合同葬に参列する場合は、事前にその方の名刺を預かっておき、その名刺の右上に「弔」と書いておきます。そして名刺の左端もしくは下の隅の余白に代理で参列する旨を書きましょう。受付の記帳では本来参列するはずだった方の名前を記帳しえ、香典と名刺をお渡しましょう。
間違えのない葬儀社の選び方や注意点をはじめ、さまざまな葬儀の知識・マナーを分かりやすくお伝えします。