１つのお墓には何人入ることができるの？いっぱいになった場合の対応とは？

1つのお墓に入ることができる数に法律や規定はない

お墓に関する法律には「墓地、埋葬等に関する法律（通称：墓地埋葬法）」があります。しかし、これはお墓を設置する場所などについて定めている法律であって、1つのお墓に何人で入るのかといったことを定めている法律ではありません。

したがって、お墓の大きさという「物理的な制約」はありますが、法律や規定として定められている定員は存在しません

また、お墓は小さなものから大きなものまで大きさは様々ある上、承継されてきた時間が長いほど、お墓の中に納められている骨壺の数も多くなります。そのため、お墓に納められる骨壺が定員間近かどうかについても、それぞれのお墓によって異なっています。

具体的に何人がお墓に入れるのか

お墓に骨壺を納める際に、実際に骨壺を納める場所を「納骨室（カロート）」と言います。1人当たり最も空間を必要とするのは、骨壺にご遺骨を入れて納める場合になりますが、一般的なお墓の納骨室（カロート）の場合、平均６～８人程の骨壺を納めることができます（前後左右のスペースを使うことで、10人程度納められることもあります）。

もしお墓がいっぱいになってしまったらどうすればいい？

ご葬儀も滞りなく執り行い、いざ納骨しようとお墓を開けた段階で納骨室（カロート）がいっぱいだった場合、一体どうすればよいでしょうか。新しいお墓を建てなければいけないのかと考えられるかもしれませんが、必ずしもそうではなく、いくつかの方法があります。いかでそれぞれの方法についてまとめましたので、見ていきましょう。

新しいお墓を建てて供養する場合

ご遺骨や骨壺を今のお墓から別のお墓に移して、供養を続けることを「改葬」といいます。お墓の管理が難しい場合や改宗をした場合なども改葬の理由として当てはまります。

改葬はその墓地や宗旨・宗派で決まっている項目や儀式、手続きを行ってご遺骨を取り出し、新しいお墓に移動させます。新しいお墓はお墓を建てたいと望む方であればどなたでもお墓を新しく建てられます。

しかし、お墓を建てるには高額な費用が必要になりますし、そのお墓を受け継いでくれる承継者がいるのかどうかといった問題も出てきます。そのため、お墓の改装には何よりもご家族やご親族とよく話し合って上で進めていくことが前提になってきます。