納骨式の服装はどうすればいいの?時期や状況に合わせた正しい服装について
荼毘に付した故人様のご遺骨をお墓に納めることを「納骨」と言います。納骨を執り行うタイミングとしては、四十九日や一周忌が一般的ですが、地域や地方によっては火葬後に納骨するところもあります。そのため、どのような服装を着て行けばよいのか悩まれる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、季節や状況に合わせた納骨式での正しい服装についてご説明します。
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納骨式当日の流れはどうなっているの?
納骨式は四十九日や一周忌に合わせて執り行われるのが一般的ですが、地域によっては火葬後に納骨を執り行ったり、一周忌の後に納骨を執り行うこともあります。このように納骨を執り行うべきタイミングは特に決められていることはありませんが、納骨式当日の流れは大きく変わらず以下のような流れが一般的になります。
遺族代表の挨拶
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納骨
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読経
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焼香
納骨式に要する時間はお通夜式やご葬儀・告別式と比べて比較的短時間になっています。納骨式は平均して30分程度であり、納骨式が無事に執り行われた後に参列者と会食を行う流れとなります。
納骨式の正しい服装について
納骨式の服装と聞くと「喪服」を思い浮かべる方が多いかと思いますが、納骨式に喪服を着るのか否かについては、四十九日法要を区切りとして考えましょう。以下では納骨式を四十九日法要前後で執り行う時の服装を見ていきましょう。
四十九日以前に納骨式を執り行う場合
故人様が亡くなられてから四十九日法要までに納骨式お執り行う場合は、「喪服」で参列しましょう。お通夜式やご葬儀・告別式で着用したものと同じもので問題ありませんが、香炉の灰などの汚れが付いていることもあります。そのため、あらかじめ汚れがないかをチェックしておいたり、納骨式の日取りがあらかじめわかっている場合は納骨式までに間に合うよう余裕を持ってクリーニングに出しておきましょう。
四十九日以後に納骨式を執り行う場合
故人様が亡くなれてから四十九日法要以後に納骨式を執り行う場合は、基本的に「平服」で問題ありません。ただし、宗派やしきたりなどによっては、「一周忌までの納骨式は喪服で参列すること」という決まりがあることもあります。もし心配でしたら、地域やご親族の年長者の方に確認しておきましょう。
納骨式での平服とは?
納骨式を四十九日法要以後に執り行う場合は、平服で問題ないと先に述べましたが、この際の平服は具体的にどういったものを指すのでしょうか。
平服を辞書でひくと「普段着ている服、日常の衣装」とのっていますが、Tシャツやジーパンといった普段着は、冠婚葬祭や就職活動での平服とは言えません。冠婚葬祭や就職活動での平服は、「場に適した服装」を指し、弔事における平服は「黒や濃いグレーなどの地味な色合いのダークスーツやワンピース」などになります。
以下では男性・女性・子どもの場合の平服における具体的な装いについて見ていきましょう。
- ブラックスーツやグレー・濃紺などのダークスーツ
- 白いワイシャツ
- 黒無地のネクタイ
- バックルがシンプルなデザインのない黒のベルト
- 黒無地の靴下
- 金具が付いていないシンプルなデザインの黒の革靴
- 黒・グレー・濃紺などの地味な色のワンピースやアンサンブル、セットアップスーツ
- 中に着るトップスもダークカラーのものにする(白などの明るい色はNG)
- アクセサリーは、一連の真珠やオニキス(結婚指輪も可)
- バッグは、光沢や飾りのないシンプルな黒の布製(荷物が多い場合は、黒のサブバッグを持ちましょう)
- 黒の薄手のストッキング
- シンプルな黒のパンプス
- 学生の場合は、学校の制服
- 学校の制服が無い場合は、白シャツにグレーや黒のズボンやスカート
- 乳幼児の場合は、飾りのない落ち着いた色合いの服装
季節ごとの適した服装について
服装については守るべきマナーがいくつかありますが、季節によっては暑さや寒さで辛いこともあると思います。
例えば、夏の暑い時期の場合は、暑い日差しで体調を崩してしまうことも考えられます。このようなリスクを考慮して、服装を多少変えることはできますが、露出の多い服装は避けるのがマナーですので、足や腕を出すのは避けましょう。
また、冬の寒い時期の場合は、スーツやワンピースだけでは寒さが厳しいと思いますので、黒やグレーといった落ち着いた色味のコートを準備しておくとよいでしょう。
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メイクは女性にとって身だしなみの一つであるため、納骨式にメイクをしても問題ありません。ただし、納骨は厳粛な儀式の場ですから、控え目なベージュ系のナチュラルメイクに仕上げましょう。
アイラインは薄目にペンシルでひいて、チークは肌の色に近いものを選びます。全体的に派手な印象を与えてしまうラメが入っていたり明るい色味のアイシャドウや艶感のあるグロス、つけまつげやカラーコンタクトも避けましょう。
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