忌引き休暇後の初出社でどんな挨拶をすればいいの?持参する菓子折りとは?
ご家族やご親族から訃報の知らせを受けて忌引き休暇を取り、翌日から職場に復帰する際にはどのような準備をしてよいのか悩まれる方は多いと思います。ご自身が休まれていた間にフォローしてくれた同僚や上司に忌引き明けにお礼の挨拶をするのはとても大切なことです。
この記事では、忌引き明けで出社する際に行う挨拶のマナーや菓子折りについてご説明します。
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忌引き休暇後の最初の出社で挨拶が必要な理由
忌引き休暇後の最初の出社で挨拶するのは、会社を休んでいた間に同僚や上司に迷惑をかけたことへのお詫びと、休んでいた間に業務を引き継いでもらったことへの感謝を伝えするために行います。
同僚や上司は今後もともに仕事を続けていく仲間ですので、忌引き休暇後にしっかりと挨拶をするのはよい関係を今後も続けていくためにとても大切です。どのような挨拶をすればいいの?
朝礼で挨拶をする場合
忌引き休暇明け初めての朝礼では、復帰に際して上司から一言挨拶するように促されることがあります。
その際にする挨拶では以下の3点を押さえて、挨拶が長くなり過ぎないようにしましょう。
1)香典などをいただいた際のお礼
2)忌引き休暇を取ったことでご迷惑をおかけしたへのお詫びとお礼
3)今日からまた気持ちを新たに業務に励むといった気持ちの表明
この度は父の葬儀にあたりまして、皆様から沢山の心温まるご配慮を頂戴しましたこと、誠にありがとうございました。
おかげ様で昨日、無事に葬儀を終えることができ、心より感謝申し上げます。
また、お忙しい中で何日もお休みを頂きまして、皆様に大変ご迷惑をお掛けしましたことを、心よりお詫び申し上げます。急なことでしたのに、迅速にご対応いただきました方々に、心よりお礼申し上げます。
本日から、また精一杯頑張らせていただく所存ですので、どうぞよろしくお願いいたします。
香典や献花をいただいた場合の挨拶
職場の同僚や上司からご葬儀に際して香典や献花などをいただいた場合は、それに対するお礼を述べます。受け取った香典や供花などへのお礼は、忌引き休暇明けの初出社で行うのが適切です。また、同時に香典返しを手渡しをして、しっかりと謝意を伝えましょう。
この度は、母の死去に際しまして、ご丁寧に御香典をいただき、誠にありがとうございました。
また、葬儀に際しお休みをいただき、大変ご迷惑とご心配をお掛けしましたが、今日からまた頑張らせていただきますので、皆さま何卒宜しくお願いいたします。
この度は兄の葬儀にあたり、皆様からご香典を賜りましたこと、誠にありがとうございました。通夜から葬儀まで滞りなく終了することができました。
休暇をいただきご迷惑をおかけいたしましたが、本日からまた仕事に復帰させていただきます。どうぞ宜しくお願いいたします。
所属部署や関連部署の上司に挨拶をする場合
ご家族やご親族にご不幸があった時に、急な休みを取ることについては致し方ないです。しかし、それを当然と思ってあなたが不在の間に仕事の穴埋めをしてくれた方々に一言も挨拶がないのは、社会人として失格になります。ですので、感謝の気持ちで同僚や上司に挨拶をしましょう。
香典や供花を受け取っていない場合は、「この度は大変お世話になりました。ありがとうございました」と挨拶しましょう。この時、菓子折りも一緒に渡すと社会人としてより相応しいマナーになります。さらに丁寧な挨拶がしたいという場合には、以下のように述べてお礼をするとよいでしょう。
私が休暇をいただいた間、ご迷惑とご心配をお掛けしまして、誠に申し訳ございませんでした。本日より職場復帰しまして、また頑張りたいと思いますので、どうぞ宜しくお願いいたします。
出張などでお会い出できない方への対応
忌引き休暇後の最初の出社の際にはしっかり口頭で挨拶を述べるのが基本的なマナーとなりますが、挨拶をしたい方が出張しているなど、お礼を直接伝えるのが難しい場合もあります。
そのような場合には、その方が戻ってこられるのを待つのではなく、お手紙やお礼状をしたためて早めにお礼を伝えるのがマナーです。この時、メールだけで済ませるのではなく、お手紙やお礼状を持って挨拶をしましょう。
1)拝啓・敬具を入れるか、もしくは両方入れない
2)句読点を打たない
3)略儀であることを伝える
この3点に注意しましょう。この3点を押さえていないお礼状は相手に失礼にあたるため、きちんと確認しましょう。
拝啓
ご多用中にも関わらず この度はご丁重なご厚志をいただき 誠に御礼申し上げます
取り込み中のこととて 失礼申し上げた点が多々あるかと存じます 何卒悪しからずご寛容の程 心よりお願い申し上げます
早速拝趨の上 御挨拶を申し上げるところではございますが 略儀ながら書中をもちまして 御挨拶を申し上げます
敬具
●月●日(通夜)
令和元年●月●日(通夜)
●月●日(葬儀・告別式)
(住所)
喪主 浦和太郎 親戚一同菓子折りはどんなものを選べばいいの?
忌引き休暇後の最初の出社時に、菓子折りを持参した方がよいのか悩まれる方もいらっしゃると思います。
このように時に参考になるのが、会社の慣例になります。忌引き休暇を取得した方が、いつも菓子折りを持ってくるような雰囲気でないようであれば、菓子折りを持参しなくても問題ないと考えてよいでしょう。
しかし、「自身が急に休んだことによって同僚や上司に迷惑をかけたことをお詫びしたい」「急な業務にも応えてもらって感謝している」という気持ちを相手に伝えるには、菓子折りは最適になります。
そのため、菓子折りを持参するかどうか迷った際は、職場の慣習・雰囲気・ご自身の気持ちを考えた上で、柔軟に決めましょう。
なお、持参する際の菓子折りは1人ひとりに用意する必要はなく、皆で分けられる個包装で、仕事の合間に手軽に食べることができて、好き嫌いがあまり分かれないものを持参するとよいでしょう。例えば、クッキー・ラスク・マドレーヌ・せんべいなどが最適でしょう。
菓子折りを用意した方がいい範囲とは?
菓子折りをどの範囲まで持参した方がよいのか、こちらも悩ましいところです。基本的にはご自身が忌引き休暇を取得して休んでいる間に仕事をフォローしてくれた方々には、菓子折りをお渡しするようにしましょう。
また、忌引き休暇に伴って予定していたアポイントメントの変更をお願いしたクライアントがいれば、こちらにも菓子折りを配りしましょう。
間違えのない葬儀社の選び方や注意点をはじめ、さまざまな葬儀の知識・マナーを分かりやすくお伝えします。